【感想・ネタバレ】デルフィニア戦記 第II部 異郷の煌姫2のレビュー

あらすじ

騎士バルロが出撃する。叔父のマグダネル卿を討つために――。国内に争乱を呼ぶサヴォア一族の内紛とは、主家失脚をたくらむ卿と、その陰謀を阻止せんとするバルロの対立であった。卿の背後には、デルフィニアを狙う大国タンガとパラストが……。この危機を迎え討つべく、国王は自ら行動を開始した!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 ウォルの腹芸炸裂の巻です。
 策略や演技は苦手な武骨で温厚な王様なのかと思いきや、いつの間にか成長したのか初めからこうなのか、ウォルの「敵をだますにはまず味方から」がすごいです。だまされた味方陣が可哀想やら、ウォルにひたすら感嘆するやら……。
 一方バルロさんは容貌こそウォルに似ているものの、性格は正反対の虎か猪で、怒りのままに物語の中枢を突っ走る姿は爽快です。だけど対外的にはいけないことをしているわけで、盛大な顰蹙と王の怒りを買います。だからこそ、こっそりと北の棟でウォルにねぎらわれた瞬間は、何度読んでも泣きそうになります。そして舌戦に笑います。(「品のない会話だ」という台詞は私も大好きです。この巻で一番好きな台詞かもしれません。)
 そしてシェラは無理矢理に近い形ですが仲間入り。人形か死人のようなシェラの、この辺の話も好きですね。
 今後のシェラの活躍に特に期待しながら、全巻再読を目指します。

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2016年04月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

叔父を討ち、名目上罰されたバルロさん。芝居とはいえ本気に見える迫真の演技にちょっと不安になるあたりが可愛いです。北の塔が建て直しで豪奢になっているところはさすがです。相談にわざわざ外から登ってくる王様と王女とあわせて話しているときは真剣なんだけど楽しそうです。シェラさんはお気の毒に。そんなごたごたな中、またも降ってわいた問題が発生。元恋人現る。どうなるのでしょう。

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2017年08月02日

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