あらすじ
フェズ河以北の一帯、カムセンの地がデルフィニア領となって半年。タンガの元領主らがゾラタス王の制止すら振り切り、失地回復を叫んで挙兵した。早期鎮圧を目指し最前線で大剣を揮う戦女神リィに、再びファロットは暗殺の魔手を伸ばすのだった!
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Posted by ブクログ
再読。レティシアの毒矢に倒れたリィ…。この時の、何があっても命をかけて守ってくれる、助けてくれる“無二の味方”を失うかもしれないという切羽詰まったウォルの心情を痛い程感じて涙が出た。デルフィニア戦記は、このお互いに無二の味方と自信を持って信じ合うウォルとリィの物語だと思う。だから愛妾だとか側室だとか、他の人の恋愛話などはどうでもいい。男とか女とかに関係なく、命をかけても相手を守るというウォルとリィの信じ合う心、それが自分が心底欲しいものだったのだと、リィが倒れたこの巻で気付いた。例え自分にはそれが手に入らなくても、あるいはもう失ってしまったからか、お互いを信じ合うウォルとリィをずっと見ていたい。
Posted by ブクログ
前半は、前巻から引き続き二組の男女の恋の進展模様。
ナシアスの方はめでたしめでたしでゴールインできたけどイヴンの方は難しいなあ。
ひとまず棚上げになってしまった。
もちろん最後にはうまくいくんだろうけど、どう決着付けるのかな?
後半は、結構久しぶりに合戦の始まり。
リィの活躍やいかにと思っていたら、なんと初めてのリィの負傷。
でも、それからがすごかった。
リィを守るものの凄まじさ。
その後のリィとウォルのやり取りのなんとも言えない微笑ましさ。
いや、知らずに頬が緩んでしまうよ(笑)
そうか、二人の関係は猛獣と猛獣使いだったんだ。
実によく似合ってる(笑)
じゃれ合う姿がとてもいいなあ。
そしてそんなリィを守ろうとするシェラの決意。
個人的ハイライトは傷つき動けないリィにシェラが告げる場面。
『あなたは負傷して動けない。だから、あなたの代わりにわたしが行きます。今だけ、わたしをあなたの手足にしてくれませんか?』
そんなシェラに口付けて見つめるリィ。
行ってこい、と告げられたように思うシェラ。
なんだか胸が熱くなってしまった。
シャラは月だという。
月とはなんだろうと思っていた。
その伝説の一端も語られるのだけど、でもたぶん、月とは太陽によって光り輝くものなのだ。
太陽の光が強くなればなるほど、月の光も増すのだ。
シェラはそんな月になれたのかな。
いよいよ冬も終わる。
次巻、大いなる合戦の始まりだろうか。
Posted by ブクログ
相変わらずの御都合主義ですが、何故か読んでしまう。
単純に面白いところもまあ、あるんだけど。
やっぱり、話のテンポがいいからかな。
それだけじゃないとも思うけど。
この巻では結構なピンチに陥ったリィでしたが、やはりというか、さすがというか見事復活。
まだ本調子ではないようですが。
今回一番好きな場面はリィとウォルがいちゃいちゃしてるとこですかね。
そしてそれを見て狼狽えるシェラ。
可愛かったです。
Posted by ブクログ
タンガの元領主がゾラタスの制止も振り切り挙兵。そこに向かうリィとウォル。リィの脳裏に幼き頃の惨状の記憶が蘇り一瞬の隙が出来た。そこの暗殺者の刃が襲い掛かる!
他ナシアスとラティーナの結婚式、シャーミアンとイヴンはまだまだ。
Posted by ブクログ
リィとウォルが2人でほのぼのしていると、なんだかこっちも和むような心地がします。リィはレティシアの矢と毒を受けているし、ウォルはついさっきリィが無意識のうちに木っ端微塵に始末した刺客の様を見ているのにね。