あらすじ
任侠×グルメ 大人気シリーズ、ついに第10弾!
売れないライターの薫平は、ネタを探して、元組長が営むという赤羽のゲストハウスにたどり着く。そこには、頬に傷持つあの男が……。
売れないライターの熱川薫平はヤクザがらみの記事を書くため、元組長が経営する赤羽のゲストハウスに連泊する。そこにあらわれたのは頬に傷持つあの男。昭和レトロな古民家ゲストハウスで、男が作る絶品料理を堪能するが、取材ははかどらぬまま人生最大の窮地に陥って――ロングセラーの書き下ろしシリーズ、ついに第10弾!
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Posted by ブクログ
今回も安定の中途半端な若者と、トクリュウや半グレなどなど時勢にあった構成で、そして安定の柳刃さんたちと美味しそうなお料理でした。前回の若者3人組もちゃんと登場していて、最後お掃除だの、なんだのの心遣いもほっこりと。面白かったです。
Posted by ブクログ
今回もおもしろくて、そして美味しそうだった。
そうか。ポールウインナーは関東では売ってないのか。
一時、毎日1本食べてたな。最近食べてないので、一気に食べたくなった。
あとハラスメントの話。マルハラは知らんかった。
上司のチャット返信の語尾に!がやたらついているのはそういうことなのか???
最後、ニュー来夢の3人が出てきてびっくり。
凜花ちゃんにここで会えるとは!
3人で経営がんばっているようでよかった。
「生きているかぎり、あきらめないかぎり、次の一手は必ずある」
柳刃と火野が潜入捜査官であることが裏社会で広まっている。これは意味深。ていうかそろそろ任務終了なのかなあ。
Posted by ブクログ
相変わらずサクサクと読みやすいシリーズ10作目。今回登場した料理の中では、大阪のイカ焼きが気になりました。
そもそも大阪のイカ焼き自体を知らなかったので、どんな食べ物なのだろうと興味深々。本作を読んでるとき偶然大阪にいたので、早速食べに行っちゃいました。イカ焼きはビールのつまみやおやつ向きの料理でしょうか。東京では食べられるところがほとんどないのが残念。
お話の方はというと、今回はトクリュウや弱者男性などが取り上げられています。どちらにも共通しているのは「志のなさ」で、それが故に社会的弱者を利用した犯罪に走ったり、将来に希望が持てずに居場所がないと感じたりするのかな?
薫平と芯太は柳刃と火野、津久根と出会えたから前向きに変われたように、今問題になっている多くのことは人や社会とのつながりが解決のとっかかりになるのかも。これは本作の直前に読んだ「罪の境界」でも考えたことだったので、ちょっと運命めいたものを感じてしまいました。
そして、前作のキャラが登場するのが定番のラストシーン。いつもは「誰だっけ?」と忘れてるのに、ニュー来夢の面々はなんとなく覚えてました。本作の薫平たちが、11作目ではどのような姿で登場するかが楽しみです。