あらすじ
悪を倒して飯を食う! 任侠×グルメ第9弾
求人広告は半グレ集団による罠だった! 個人情報を握られ、歌舞伎町のバーで働くことになった創介の前に、頬に傷持つあの男が……。
専門学校を卒業後、就活に失敗した蓬創介(よもぎそうすけ)は求人サイトで見つけた企業の面接を受けたが、そこを運営していたのは極悪非道の半グレ集団だった。個人情報を握られて逃げるに逃げられず、歌舞伎町のバーで働いていると、頬に傷持つあの男があらわれて……。シリーズ最悪の敵に、柳刃たちの怒りが炸裂する文庫書き下ろし第9弾!
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Posted by ブクログ
任侠✖️食✖️若者=今を生きる勇気
短いエンタメの小説の中に、現代社会の課題に対しで、生きる為の食を大切に感謝し、そして自分の足で歩いていくための言葉と、主人公の気付きと成長が、無理なくキチンと伝わる形で織り込まれている。
読むだけで、食欲と勇気が満たされる本。
今回も、良い刺激を頂きました。
うつ病になって漸く気がつけた眼差しを改めて教わる。
誰からも必要とされてないと思うのは、他人になにかを求めてるからだ
いずれにせよ他人になにかを求めている限り、成長はない
自分の意思で変えられないことを悩むのは時間の無駄だ。古代ギリシャの哲学者、エピクテトスはこういった
幸福への道は、ただひとつしかない。意思の力でどうにもならない物事は悩まないことである
作中、柳刃は、自分の意思で変えられないことを悩むな。だが、自分の意思で変えられることはたくさんある、と語る。
自身としては、挑戦あるのみ。
翌日改めて、思ったところだが、半グレだのトー横だの、今の日本の社会の怖さも十二分に感じられる。
今現在、現実にそうした闇に巻き込まれている人達がいることを考えると、恐ろしく、底が抜けた状態が怖いと思う。物語のように簡単には行かないが、大人として何かをしていくことも必要なのかもしれない。
物語の良さスカッと解決、カタルシスを得ることの心地よさと、物語の中で思考停止してしまうことの恐ろしさも感じる。
全てを疑うことはできないが、思考停止せずに常識や物語を疑うことも必要なのかもしれない。
Posted by ブクログ
安定の柳刃さんと火野さん、絶対最後は悪いようにならないとわかっているので安心感があります。望まずとも歌舞伎町なんて所にいたら巻き込まれることもあるのでしょう。ちょっと軟弱な主人公も安定。捨てる神あれば拾う神あり。お料理のコツも相変わらずでとても美味しそうな描写に惹かれました。前回までの主人公もちらっと出てきてこちらも安定安心の読後でした。
Posted by ブクログ
あっという間に読んでしまった。おもしろかったです。
シリーズ最悪の敵とあったが、ほんと最悪、最低な奴らだったわ。
毎度、女の子がとても魅力的なのだけれど、今作の凜花ちゃんもよかった。
自分でちゃんと目標を立てて、そこに向かってまっすぐな子。よき。
料理ではブリ好きなだけに寒ブリと小松菜と柚子が食べたくなった。
時期的に残念だけど、ただのブリでもやってみようかな。
あと、ナポリタンも美味しそう。
ただ、読む時期間違えたかもね。
Posted by ブクログ
侠飯シリーズ 第9弾
書き下ろし。
プロローグ 応募したら即闇落ち。恐怖の求人広告
➀冷凍食品がひと手間で激変の簡単レシピ
②冬が旬。寒ブリと小松菜と柚子の極上メニュー
③超簡単なのにうますぎる。アメリカのソウルフード
④知らないひとも意外と多い。伝説のコンビニグルメ
⑤寒い夜もポッカポカ。日本酒にあう絶品うどん
⑥イブに食べたい。至福のチキンとローストビーフ
⑦これぞ勝負飯!戦う男の激ウマ鉄火巻
エピローグ 弱さが強さ。はたちの三人は未来を変える
会社を首になり、半グレの求人広告から闇落ちした創介。半グレの幹部・蜂矢に拾われ、歌舞伎町のスナックの手伝いをしながら仲間ができた。
歌舞伎町の半グレの犯罪を暴くために潜入している柳刃と火野はスナックに出入りし、料理をふるまう。
大物やくざの組長・大膳やトー横キッズなど、歌舞伎町の犯罪をリアルに描く。
大膳のスピンオフ読みたい。
第8弾束して読んじゃった。