あらすじ
グルメ×任侠!! 書き下ろし小説!
就職活動中の大学生が暮らす6畳のワンルームに転がり込んできたヤクザは、妙に「食」にウルサイ男だった! 異色グルメ小説。
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大学生におすすめの本かも。
無料だったから手に取ってみたのですが、思いのほか面白くて一気読みしてしまいました。
最近流行りのグルメ系と極道モノが一緒になってる本といえばそうなのですが、Fラン大学の学生が主人公だったり、就活のあれこれがリアルだったりして、軽い文体の割に、なんだか人生にとって大事なことをちょっと学べたような、素敵な本でした。
にしても柳刃さんの作る料理、最初は真似してみたいと思ってましたが、材料がそこそこ高価なので、ニンニクのホイル焼きしか結局作れそうにありません…笑
Posted by ブクログ
ご飯の描写が秀逸。レシピを真似して作ってみたら美味しかった。主人公や周りの人間が現代人のへなちょこさが沢山出ていたのも味わい深い。柳葉さんは1家に1台ほしい。
Posted by ブクログ
ヤクザの抗争に巻き込まれて、自分のアパートにヤクザを泊めるハメに・・
でも、彼が作る料理が最高!
就活中の主人公に、ダメ出しするヤクザwww
そのおかげで、働くということの意味を知る事になる
食べるという事は、体と精神も育んでいく事も教えてくれる
最後はヘェ〜となって爽やかに!
楽しかったです♪
Posted by ブクログ
無名大学で勉強もせず、目標もなく、流されるように就職活動を続ける大学生の良太。
年末が近づいても内定は決まらず、ふらりと買い物に出た夜、良太は突然、銃撃戦に巻きこまれる。現場から一緒に逃走した組長の柳刃竜一は良太の部屋に居座るようになり。
柳刃の威圧感におびえていた良太だが、意外にも柳刃は料理にうるさく、キッチンを占領し始めるのであった。
混乱しつつも柳刃の作る美味しい料理に魅せられていく良太。
柳刃の料理は良太の大学の友人たちも魅了し、6畳1Kのワンルームの良太の生活は徐々に変化していく。
料理以外は寡黙な柳刃が次々と作り出す料理がおいしそうー!
かまぼこの卵焼き、特売牛のステーキとシャリアピンソースもどき、納豆、山芋、オクラお和え物、少しの手間で香ってくるような料理たち。
受け身だった良太が、柳刃の鋭い言葉に「だって」「でも」と反発しつつ、一歩踏み出していく。
「おまえに将来なんかない」「あしたという日が永遠にこないように、将来も未来もない。あしたになれば、きょうになる。きょうになっても、あるのはいまだけだ」「おまえが変わるしかない。おまえがいまを変えるんだ」
掃除は汚いからするのではなく、汚くしないためにするもの、というセリフが頭を離れず、深い…。