あらすじ
獅子王戦への挑戦権を懸けたトーナメントは、ついに零VS島田戦へ!対局を前に、研究に没頭しすぎていた零…三日月堂の屋台でおやつを売っていたひなたと、久々の再会をして?一方、対局の日も普段と変わらない朝を過ごす島田。しかし、家を出る直前から小さなトラブルたちが積み重なっていき…果たして定刻には間に合うのか!?「じゃあ 始めようか」師弟の一局が幕を開ける――鐘の音は『ふるさと』を奏で鳴り響く。
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これは、様々な人間が「何か」を取り戻していく、優しい物語。そして、戦いの物語。(公式サイトより引用)
主人公の桐山零は、将棋界史上5人目となる中学生でプロ入りした若手棋士。幼くして家族を亡くしてから深い孤独を抱えていた彼が、三月町に住む川本家の三姉妹と出会った。健気であたたかい三姉妹との交流を重ねるうちに、人の優しさを改めて知り、人間的に成長していく、というヒューマンドラマである。
棋士たちが背負う想いがぶつかり合う熱いバトルがメインのお話だが、三姉妹との出会いとほのぼのしたかけ合いが、バランスよく描かれている。将棋漫画でありながら、人と関わる大切さを教えてくれる、儚さと強さを秘めた作品である。
いろいろ疲れていた心にじわじわと染み入る特効薬はいかがですか。
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匿名
対局の後の零くんとひなちゃんのシーンを読みながら思った。
零くんは、得難いものを手に入れたなって。
零--- 自分が持っていることを知る前に何もかも失ってしまった男の子。取り戻すことは叶わないけれど。
ひなちゃんは、宝物のような女の子だと思う。
零くんが羨ましい。
ーーーー
ここから話は変わって、島田さんの話。
先生じゃないけど、島田さんのファンなんで。
終わりが近づいているらしい今、どうか島田さんには幸せになってほしい。けど、島田さんの幸せがいまいちわからない。
男だらけのおでん大会、なんの地獄?とか言ってますが、はたからみてると幸せなシーンに見える。
なんで男ばっかりとか、泣きたいとか愚痴ってますが、
それはあなたが、こんな男から逃げ切れて良かった、なんて言っちゃう男だからですよ。
おもしろい
ずっと見たかった対決が見れて嬉しいです。
盤上だと恐ろしい人たちの日常パートとかがすごく好きです。
次巻が早く読みたいです。
久しぶり、そして
この物語を描き出すために作者が負っている労苦を、あとがきで知った。そしてこの素晴らしい物語の終焉が近いことも。※利害関係者と結託し、ダラダラと風呂敷を広げ続け、何だか訳が分からないヒットに胡座をかいて、漫画界に消すに消せない汚点を残しそうな某マンガ家とは大違いだな。
勝敗処は雰囲気だけど面白い
とうとう島田さんとレイちゃんの勝負が始まりました。つばぜり合いの途中ひなちゃんの話が入りこの巻の雰囲気を和らげていました。そして、勝敗が決まる場面が雰囲気でした(笑)本格的将棋漫画ではないので良いのです。これがこの漫画の持ち味ですから。クライマックスへ向かって走り出している勢いのある巻でした。
Posted by ブクログ
零くんVS島田さん戦。
次が最終巻ならそりゃ零くんが勝つか、とメタ的に思いつつも、やはり島田さん推しとしては島田さんが勝つ姿が見たかった…。
ただ1巻のVS幸田さんの師弟戦はもっとしんどい雰囲気だったのに、島田さんとは対局や終わった後の雰囲気がどこか良く、これまで島田研や川本家で築いてきた関係性があるからだなとほっこり。
この巻のメインはおそらくそこだけれど、わたしはモモちゃんが「ひなちゃん とっくんしてた!!まいばんね いっぱい焼いてた!!」「おじいちゃんが言ってた!!ひなちゃんすごくすじがいいって!!」と零くんに教えてくれるところで涙腺が緩んだ。
ひなちゃんの頑張りが身を結んでいるの嬉しい。
それにしても相変わらず食べ物が美味しそうな漫画!あんこの上に塩粒入りの冷たいバターを挟んだどらオムサンドはもちろん、島田さんの朝食も、カップ麺&揚げ玉と塩昆布のおにぎりも!!
18巻
島田さんと桐山くの戦い、凄かったです!本当に読み終わった後の多幸感!桐山くんの周りにも島田さんの周りにも暖かい空気が暖かい人達がいて本当に良かったです。でもあとがきを読んで、まさか次巻最終巻になるとは!まだまだ続きが読めると勝手に思っていたのでビックリしてしまったけど、これだけ長く素敵な作品を描き続けてくれた事に感謝して次巻最終巻楽しみに待ちたいと思います。お身体を1番に最後のまで走りきってください!
Posted by ブクログ
良かった。温かい話、笑える話、命を賭して戦う話、好きなもの全部入りで。今回はいつもよりモノローグが少し多めで、ポエミーさが増している感じがした。
将棋描写の細かいところは、させないとわからないんだろうけど、いつも通りイメージでわかるように描かれているので、状況とテンションを飲み込むことに苦労はなかった。
島田さんとの戦いはまさに激闘で、色々な表情を見せる桐山vsそれを制す島田さん、という構図でコミカルに開戦しながら、追い込まれたところでもう一段力量を見せつけるシーンなんかは、バトル漫画さながらの熱さ。まさかこの巻で決着つくとは。
あと、次で終わり!? ほっとしたような寂しいような。
匿名
とうとう来た、島田八段との対決……毎回胸に刺さる言葉や気持ちが描かれてきて、次がラストとわかり、また泣ける。多くの人にとってそうなように、自分にとってすごく大事な作品。
Posted by ブクログ
久しぶりに新刊が出た!
そして早速師弟対決。
準備に没頭する零、島田は当日トラブル続き。
そんな対局の勝負の行方は。。
その後、久しぶりにひなに会いに行く零。
2人のほのぼのとした雰囲気と、対局の緊迫感のコントラストが素晴らしい。
次巻がラスト?
島田八段
島田八段が好きなので一巻まるまる堪能しましたが、結果はある意味予想できていたというか、これで桐山くんが負けたら主人公じゃないだろというか。
次巻で締めくくるという作者あとがきの決意表明を読んで涙が出ました。
が、島田八段のファンとしては、ある意味つまんない展開だとしても、ここまで描かれてきた彼の生き様に合わないとしても、この後もっともっとページを使って、島田八段とあかりさんが近づいて、最終的には一緒になって、できれば島田八段がでかいタイトルを取るところまでを見たいです(願望)。
しまださーん
零くんが主人公ではあるけど、やっぱり島田さんの印象が強い巻ではありました。
人生にやり直しはできなくて、上手くいかないことに対しても、それもまとめて引き受けて、挑み続ける島田さんの姿が、泥臭いけど素敵です。
次巻、楽しみです。
Posted by ブクログ
島田さんとれいくんの師弟対決!
ジャックラッセル引きずり中が笑える!!
でももう終わりの時間なんだね
次が最終巻とはーー。羽海野先生体調悪い中ありがたい
Posted by ブクログ
1話読むごとにフーッとため息をついたり(ろくに息継ぎもせず読んでるから…)、涙を拭ったり。
待った甲斐のある最高の新刊でした。
待ちに待った18巻はいよいよ零くんの師、島田さんとの対決。
前半、対決までの零くんの日々を描いたパートでは、心温まり涙が出た。零くん、ここまでよく頑張って辿り着いたね…。大切なものをたくさん手に入れたね。零くんの成長と零くんを見守る人々の優しさが染みる。
そしていよいよ島田さんとの対決。島田さんは島田さんで、これまでたくさんのものを抱えてここまできたのだ。その静かな凄み、重み。零くんも島田さんも両方応援したい。
勝敗はご自身の目で確かめてほしい。激しい師弟対決の先に待つのは、きっと少しの寂しさと安堵と清々しさ。
将棋のことがあまり分からなくても、ジャックラッセルテリアの比喩や水や音の描写でなんとなくどちらがどうなのか分かる。ここらへんは本当に羽海野チカ先生の漫画の上手さを思う。
ところであとがきでひっくり返りました。
あと1巻で完結!?先生のお体のこともあり、無理は出来ないのだろうと思いますが、できれば羽海野チカ先生には機械の体とか手に入れて永遠に漫画を描いていただきたい…。次巻を座して待ちます。
Posted by ブクログ
零と島田との対決。
将棋の技量だけでない。
対決を通して様々な感情が交差している。
棋士は、勝っても負けても、棋士でいる限り走り続けるのだと思い知らされる。
成長した零についに島田さんも…、というか、運に見放されちゃいましたね、シマダさん(泣)。変わりゆく時の中でそれぞれの道をゆく人たち。次巻で全然見なくなった香子の話も決着するのかな。え?もう決着ついちゃったの?
Posted by ブクログ
分かり合える人は最初から隣にいた
と思えたこともそうだし、
両方応援してと言えるようになったのも
零ちゃんの成長だなと思う。
島田さんの将棋が諦めと静かな怒りに満ちている
というのがとても腹落ちする表現。
会いたくてオロオロしていたのに、
だから他の事に集中しようとするひなちゃん
とっても偉いし強い。
島田さんの描写は読んでいて切なくて苦しくて
ここまででなくともなにかを真剣にやってきた大人には
突き刺さるシーンばかりだと思う。
負けた瞬間のことをあまり描かないのが
武士の情けのように感じた。
弟子に負けること、自分の力量を疑ってしまい
それでも後戻りはできない。
大人ならではの苦しさだ。本当のことがいっぱい詰まっている。
ひなちゃんたちがいてくれる零ちゃんに比べ
島田さんが孤独のように思えてしまうが
零ちゃんもここまで来るのにいろんなことがあったし
島田さんも困ったちゃんかもしれなくても
後輩たちがたくさんいて慕ってくれていて。
島田さんにあかりさんがいてくれたらと思う反面
先生のことも応援したいし
一体どんな顛末を迎えるのか描写されるのかはわからないが
兎に角みんな幸せになって欲しいという気持ちでいっぱいだ。