あらすじ
夏まつり以降、急接近したあかりと島田と林田。不思議な3人の関係は時にすれ違い、時に重なり合いながら三月町や川本家を舞台に周囲の人々も巻き込んでいく。そして秋も深まる頃、零にとって最後となる駒橋高校の文化祭を迎えるが、奇しくも同じ日に開催される職団戦の会場に零はいた。クラスの出し物に奮闘するひなたと立会人を務める零。それぞれの場でそれぞれの思いを抱えながら過ごす秋の一日が始まる――。
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これは、様々な人間が「何か」を取り戻していく、優しい物語。そして、戦いの物語。(公式サイトより引用)
主人公の桐山零は、将棋界史上5人目となる中学生でプロ入りした若手棋士。幼くして家族を亡くしてから深い孤独を抱えていた彼が、三月町に住む川本家の三姉妹と出会った。健気であたたかい三姉妹との交流を重ねるうちに、人の優しさを改めて知り、人間的に成長していく、というヒューマンドラマである。
棋士たちが背負う想いがぶつかり合う熱いバトルがメインのお話だが、三姉妹との出会いとほのぼのしたかけ合いが、バランスよく描かれている。将棋漫画でありながら、人と関わる大切さを教えてくれる、儚さと強さを秘めた作品である。
いろいろ疲れていた心にじわじわと染み入る特効薬はいかがですか。
感情タグBEST3
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最高でした
長いこと会っていなかった昔の友人に偶然再会したような、心が浮き立つような嬉しい気持ち。
ハチクロを読んでいたのはもう10年も前だったけど、最初に山崎が変なかっこうで出てきたとき、これ山崎じゃね!?ってなりました。
たしかに、ハチクロ9巻で真山と先生が将棋してましたね。。。
Posted by ブクログ
幸せを誰かにねだれない彼女たちと
人は情熱を失うと
せっかちになる
次から次へ
成果が欲しくなり
近道を探し始める
つきつめて行くと
皆 最後は
時間の使い方で悩む…
気づいてないかもしれんが 桐山
お前 今まで 一度もオレに
名人にも 獅子王にも
なりたいって口にした事 無いんだぜ
Posted by ブクログ
羽海野先生の描く動物はみんな可愛い。
マニーちゃんも可愛いし、ドラフト会議が開かれて
貰えず悔しくても嫉妬に繋がる訳でもなく
ちょっとずつ町全体が明るくなるこの町の人たちも素敵。
誰かの事を特別に思うと天国と地獄が
いっぺんにやってくるって面白い言い方だな。
幸せを誰かにねだれない彼女たちというのも
切ない表現。
確かにゴールがどこかすら分かりはしないのだ。
釣具屋さんに2人で寄るシーンも好き。
丁寧なお店の描写が良い。
零くんの思惑なんかばればれな大人ぶりも
人が良いふたりだからこそつい仲良くなっちゃうのも
好きなところだ。
島田さんの鳥の例え話も良かった。
才能には種類があるから、本人がどうかは置いておいても
すいーっと簡単にしているように見える人もいれば
がむしゃらに努力しているように見える人もいる。
どの道その虫が血肉になった魚を食べるのに
と思うけれど、やっぱりお腹から虫がでろんと
出てくるのはちょっと嫌かもしれない。
男どもでやりますから、と言い
結局都会っ子だなーと言いつつ一人で捌く島田さん
やっぱり恰好良いのだ。
あかりさんなら島田さんを支えてくれそうな気もするし
そんなあかりさんだからこそ先生にべたべたに甘やかしてあげて欲しい気もして難しい。
今は取り敢えず、三姉妹にまともな大人の男の人がいると生活がどうなるのか
を見せてあげてるだけでもほっとする。
ハチクロの時間軸的に、将棋がうまくなっているなら
ハチクロ完結後なのかなと思うが
それにしてはではどういう団体として出場しているのか気になる。
同一職場から5人というルールの筈だが。
ハチクロメンバーのその後が多少分かるのは
ファンとしては嬉しいものの、
ハチクロを読んでいない人からするとどうだったのだろう。
かなり突然キャラの濃い棋士じゃない人の話が出てきた感じではないかと思うが。
零くんが自分のしたいことを伝えて頼むということが
できるようになって良かったし、
ひなちゃんに素敵な友達が出来ているのも良かった。
ちゃんと間に合うように学校に戻れて本当に良かった。
Posted by ブクログ
17巻を読んだら、島田さんのエピソードが読みたくなって再読。
恋愛よりもほしいものがあって、自分は天才じゃないことを認めて、努力し続ける男、最高にかっこいいと思うけど、確かにそれで寂しくなってしまうお相手の気持ちもわかる…。
でもあかりさんは、三日月堂を継ぐとか、自分でもしっかりやりたいことがある自立した女性で、居場所もある。島田さんが将棋に人生を全ぶっ込みしてる間も寂しいとくよくよしている暇なんてなく、ぴったりなのではなかろうか!!
職団戦はとにかくハチクロのメンバーにまた会えて嬉しい!!
あゆが野宮さんにヨメと呼ばれてるの、時の流れを感じる…!みんな関係続いてて嬉しい!
そして最後のひなちゃん&零くんの交流、かわいすぎか…!
零くんの「何でもなくなかろうよ」「どうした?」「うん」「そうか」って相槌、優しくてきゅんきゅんしちゃう。
あかり
あかりのような女性は男性から見て理想像の一つだが、なぜこういうキャラクターになったのか、そしてその内実が明かされる。そしてあかりやひなに振り回される男性陣の様がほのぼのとしていい。
Posted by ブクログ
はわわ~まさかあの人たちのその後が読めるなんて~(≧▽≦)
Netflixでアニメのシーズン1,2を見て、そこから先が気になってしまって14巻まで一気見でした。
ああ、なんという甘酸っぱさ。
そう。甘酸っぱさ先行だけど、やはりプロとしての名言の数々に触れてずっと一歩踏み出すのを躊躇ってきたことを決意できました。
「進めば進むほど道は険しく周りに人が居なくなる。
自分で自分をメンテナンスしながら進める人でないとどのみち先へは進めなくなる。」
「「強くなけれな視界に入り続けられない」ただそれだけのこと。嫉妬して腐るより強くなるために弱いところを探して一個ずつ修正していく頭が変になりそうな作業を正気でコツコツ繰り返すだけの単純なはなし。」
ほんとうにこの作品に出会えてよかった。
ありがとうございました。
続きをたのしみにしています。
Posted by ブクログ
番外編?本編??ハチクロのキャラ達が客演。
あかりさんをめぐる恋の鞘当て。
恋愛未満、ムズムズするひなちゃんと零の関係。
物語の締めに入る前にひと休みって感じかな?
このままゆるゆると日常話を続けても良いと思うけどなぁ。
最高です
ハチクロのメンバーにまた出会えるとは思っていなかったので嬉しかったです!
それぞれの恋が進展しそうでもどかしい!
次が気になります(▰˘◡˘▰)
安定の面白さ
序盤から中盤まででひなちゃんの心境からまだしばらくかかりそうだなぁと思っていたところでまさかのって感じのラストでした。物語も終盤なのかなって思うと悲しくなります
Posted by ブクログ
・140 建立って……
・コラム1 うつ病のカミングアウトかと思ったら、本も出してたのね。失礼ながら、転んでもただでは起きないというタフさ。
・141 圧力鍋って、水位の上限が厳しいんですけど。あれは、圧力鍋じゃなかったのか。
・143 釣りって、漁業権とか大丈夫なの?あの桐山が他人の恋愛の世話をやいてますよ。
・146 まさかのあかりが、生き餌の残滓でお魚をさばけず。島田がフォローという意外な展開。
・147 いい話なのに、なに?このピリピリした空気は。
・149 職団戦やるのね。コラム、文化祭かぶりとかみんな伏線だったのね。
・152 桐山の想いとひなの想いが不整合というのはフェイクですよね?