あらすじ
天下を二分する大戦へ時代が揺れ動く中、於通は大切な人を守るため立ちあがる!! 豊臣忠義の将・石田三成の蟄居により、権勢を増した徳川家康が、ついに戦端を開く!! 戦によって人々が引き裂かれる中、於通は信尹と共に戦を避ける手立てを模索するが……!?
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Posted by ブクログ
これを読み進むと、いつかはNHKの大河ドラマでやってくれないかなぁって思っちゃうくらい、いいお話です。
秀吉が死亡し、利家も死去。いよいよ家康が牙を剥き始めます。男側の思惑をよそに、淀君は相変わらずで、忠臣を厭い、享楽三昧。家康にも気持ちのまま嫌味放題でちょっと呆れましたけど、彼女らしいといえば彼女らしい。
関ヶ原の戦いでは、小早川秀秋の裏切りで勝敗が付いたというのは、いつかどこかで聞いたことがありましたけど、その裏に真田氏と秀忠の戦があったことは知らなかったので、興味深かったです。
真田氏は好意を持たれて書かれることが多いですけど、あの親子や兄弟のつながりや潔さを考えると、家康が許したのも分かる気がします。彼らがかっこいいなら、彼らの嫁もかっこいい。小松が義父を追い返したシーンは、父の横で笑う弟幸村の姿とあいまって、笑っちゃいました。
信尹の尽力も及ばず、関ヶ原の合戦は開かれ、あっけなく終了。天下は家康のものになりますけど、そんな中、於通に江戸に赴くよう、家康からの命令が出ちゃいます。
京を離れることのできない信尹と遠距離になるのか、次巻も気になります。