あらすじ
日本代表レジェンド・岡崎慎司選手、激賞!
日本代表ストライカー・岡崎慎司選手も大絶賛!
唯一無二の“うんちく系”サッカー漫画!!
「サッカーは戦術はもちろん大事ですが、
それよりも大切なのは、まず選手が「身体の使い方」を覚えること。
この作品はそれをわかりやすく教えてくれる、漫画の域を超えた「参考書」です。
アマチュアはもちろん、プロも参考になる内容が多いので、
Jリーガーにこそ読んでほしいと思います。」
さらに、
岡崎選手と作者・大武氏の特別対談も収録!
【あらすじ】
天皇杯決勝は延長戦へ!
延長前半11分、横浜のFW・一ノ瀬が
鮮やかな反転シュートを決めて、3-2と逆転する。
絶体絶命、焦りを隠せない東クルの選手たち。
DF野田は、この勝ち越し劇を演出した
横浜のルーキー・筧の“秘密”に気付いていた…。
サッカー日本代表の試合を見て、「長友と本田だけ、なんか違う」と思ったこと、ありませんか?または一昔前の日本代表を見て、「中田英寿だけ、なんか違う」と思ったことは?
フットボールネーションには、その「なんか」の理由がきっちり描かれています。
あくまで科学的に、なぜ日本のサッカーは世界のトップレベルではないのか、その原因はどこにあるのかを描いており、とんでもないスーパープレーや努力・友情を描くこれまでのサッカーマンガとは一線を画した内容に目から鱗です。
ドラマチックな試合展開、エキサイティングなスーパープレー、個性的なキャラが描かれているわけではありませんが、「科学的に」サッカーを読み解くことに興味がある方は、必読です。
このマンガをきっかけに、歩き方一つとっても「あの人、なんか違う」と思われることがあるかも!?
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
非常に興味深い股関節周りの話が描かれた17巻である。
天皇杯決勝はほっぽり出して、股関節の話で一巻の2/3を埋めるのはさすがフットボールネーションというか。
ここ最近は真面目にサッカーをしていて違和感があったが(この表現も凄まじいが(笑))、これでこそフットボールネーション。
フットボールネーション味の強い一巻になっている。
改めてこの作品のテーマが提示されているのはP.144だろう。
ざっくりとだけまとめると、河川敷で監督が述べたのはこういった内容だ。
「フットボールネーションになるためには、監督だ、戦術だ、なんだってのはまだ早い」
「必要なのは世界基準のフィジカルとセンスを持った選手を育てること」
これにフォトグラファーであり、この巻ではバレエ教室も担当していた(改めて書くとどんなサッカー漫画だ)緒方女史の言葉を引けば、
「世界基準の戦術を遂行するためには、正確にプレーを実行できる選手たちが必要」(P.146-147の大旨)
これらこそがまさにフットボールネーションが描きたいこと、大武さんが日本サッカーに提言したかったことだろう。
フィジカルやセンスにまつわる蘊蓄はすべてここに繋がってくる。
ここで改めて、わかりやすい形で大テーマを(クライマックスを前にして)提示した形の巻である。
そういったシリーズの構図はさておいても、股関節にまつわる蘊蓄は実に興味深かった。
単純に内反小趾の弊害についての警鐘は個人的にも納得できる内容だった。
私事で恐縮だが、腰痛持ちの身なもので。
小指に意識を向けただけで全然違うのが如実に感じられたのは面白かった。
巻末の岡崎選手との対談も興味深く、サッカー面を除けば充実の一環だったと思う。(これもまたとんでもない意見ではあるが……(笑))
岡崎選手、指導者の道を志してたんだなと興味深く読ませていただいた。
諸々を加味して、星七つ程度で評価したい一巻である。
作品としては星六つ相当、あと個人的に腰の惨状に貢献して頂いたので星一つ追加という計算をしてある。
個人体験をレビューに反映して恐縮だが、この辺はこの作品の持ち味ではないかとも思う。
理論的ではある
いつにも増して蘊蓄が長すぎました。
身体の構造から考えていくというのはとても良い視点だと思います。ただ、それが大きく影響して身体の使い方等に違いが生まれ、技術的な差につながっている主要因のように語ることにはしっくり来ませんでした。他のスポーツを含めて考えてみると、では何故〇〇は…と思ってしまいます。ことサッカー(フットボール)においては、ということなのかも知れませんが…。