あらすじ
天皇杯2回戦・RSユース戦で、東京クルセイドは前半”誤審”を恐れ「撃たせて捕る」作戦を展開。しかし、弱点・右SBを相手の10番に衝かれ、千尋がナイスカバーをするが、ファウルを取られ、FKで1点を先取される。だが、高橋監督は余裕の表情でゲームの成り行きを見ていた。そのまま前半終了後、高橋は、千尋の能力の一端が幼いときからの「イメトレ」によるものだと知るが…。そして、後半開始早々「東クル」はいきなり――!!
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サッカー日本代表の試合を見て、「長友と本田だけ、なんか違う」と思ったこと、ありませんか?または一昔前の日本代表を見て、「中田英寿だけ、なんか違う」と思ったことは?
フットボールネーションには、その「なんか」の理由がきっちり描かれています。
あくまで科学的に、なぜ日本のサッカーは世界のトップレベルではないのか、その原因はどこにあるのかを描いており、とんでもないスーパープレーや努力・友情を描くこれまでのサッカーマンガとは一線を画した内容に目から鱗です。
ドラマチックな試合展開、エキサイティングなスーパープレー、個性的なキャラが描かれているわけではありませんが、「科学的に」サッカーを読み解くことに興味がある方は、必読です。
このマンガをきっかけに、歩き方一つとっても「あの人、なんか違う」と思われることがあるかも!?
感情タグBEST3
言いたいことはわかる
最近のスポーツマンガ特有の異能力とかやたら派手な技ではなく、スポーツの理論に則っているというありそうでなかったマンガ。
前半のレフェリーほど極悪な人はまあいないんじゃないかな。
Posted by ブクログ
気付けば午前0時を回っていた。理屈っぽい台詞回しだが、東クルと対戦する選手の違和感を説明するには必要なことかも知れない。本巻前半ではレフェリーの技量不足に言及しているが、自分が審判員であるため、天皇杯予選を担当する審判はそこまで酷くないと思うのだが……実際こんな夢のようなチームの試合を審判してみたい。沖と遊佐の掛け合い漫才のような反目がなかなか面白い。
Posted by ブクログ
四巻ではRSユースとの対戦を終え、またサッカーを学ぶ回に入っている。ユースの田之上やSBの遊佐などにスポットが当たっている形だろうか。
こうして育成年代の選手がサッカーの楽しみを学びなおすようなシーンは、やはりよいものがある。誰だって最初は楽しくて仕方がないからやっていたのに、気づけば社会からの不要なプレッシャーに晒されたりするのだから、因業なものだ。
今回は田之上のシーンが非常に印象深かったので星五つと評価している。これからにも期待したい。
影響
練習試合をした浦安大に続いて公式戦で対峙したユースからも東クルの理論を学ぼうとする選手が現れます。
監督の目指しているフットボールネーションに向かい少しずつ他所への影響が出始めていますね。
Posted by ブクログ
スポーツ漫画は、伝統的な「努力!友情!!」みたいなノリのものも大切だと勿論思うのだけれど、フットボールネーションのように美味しんぼ的なサッカー漫画もあっていいよな、と思う。ジャイキリが戦術とかクラブ経営なんかに焦点を当てるのに対して、フットボールネーションがテーマにしているのは主に「フィジカル」。それも、所謂筋骨隆々とか背の高さとかそういう事ではなくて、モモ裏筋とか体幹とか、この4巻では小脳が、とか、そういう話になってきます。
ジーコが云ってたフィジカルってのはもしかしたら、こっちの話だったのかもしれないなあ、と思ったりさせられました。(だとしたら、そのときちゃんといって欲しかったけどね。)