あらすじ
“この玉璽を持つ亜王が新曾国王を認めます!!”父である會王と亜姫の婚儀の場を利用し謀反を起こした旦。そこに亜姫が正当な亜王である証の玉璽の片割れを持った薄星が、駆け付ける。果たして、旦は新王となれるのか!?旦の兄・光と彼を慕う翠蝉の運命は!?
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号泣必死!!! 和泉かねよしが描く、壮大な大河ロマンスストーリー!!!
舞台は、戦乱の世。
主人公は、亜(あ)国の姫君である亜姫(あき)。彼女は病弱な正妃の子であるということから、しいたげられた生活を送っていた。
ある日、亜紀は異民族の奴隷の少年、薄星(はくせい)に出会う。薄星は自分のことを奴隷扱いしない亜姫を気に入り、自分の一生を彼女に捧げることを誓う。
やがて2人は、主従関係以上の強い絆で結ばれていく。
しかし、様々な不幸や避けられない過酷な運命が、2人を襲っていくのであった…。
陰謀が渦巻く壮大な歴史ストーリー、
亜姫と薄星の身分違いの恋、
そしてラストにかけての見事な伏線の回収など
読み応え抜群の作品です。
戦乱の世を駆け抜ける、亜姫と薄星のラストをぜひ見届けてください!
感情タグBEST3
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匿名
曽王、爺、白、光、担、全ての想いを描き切った曽国完結編。この戦の時代、死は付き纏うものなんだろうけど、その死への意味の持たせ方が、死に際が、見事。
亜妃と薄星もやっと合流!!以前に増して信頼関係が強固になり、薄星の隣で安心している亜姫に癒やされる。
Posted by ブクログ
ネタバレなしに感想書くのは無理!な怒涛の展開。
曾国王位継承騒動編終幕。
前回のひきから、始まるクーデター。
なぜ、亜姫を奪還したい黄国の青逸を招いたのか、そもそも危険を冒してまで亜姫をさらった理由は?という疑問が一気に氷解する冒頭。
この作者本当に頭使って書いている。
玉璽がそろう重要シーンを今ここでもってくるのか!と感動した。
そして、腹グロ王子と呼ばれた旦の内面が明かされ、光との今までの回想シーンの真実が描かれる。
けっこうさらっとなんでもやっているように見え、黄国の宰相に『天の龍』と絶賛される旦にとって、兄・光こそが妬み憧れ甘えた唯一の『龍』だったということ。
それなんて『タッチ』?という展開に呼応して、すべてをあきらめてきた光が自身が見込んだ弟に国の運命を託すため動き、愛した女と共に戦う。
っていうか、まさかこの人死ぬとは予想外でした。
どっちかというと、二人まとめて死ぬか、こっちじゃない人が死ぬかだろうなと思ってました。
最後の伏線にいくために、容赦なく人気キャラを退場させる思いきりはすごい。
その伏線とは、その人物を殺した人物が同じように主のために命を賭すという展開。
最初の人物のように、大事な相手を直接救うのではなく、大事な人間がその道をいくために別の人物をかばうという同じ構図をわざと持ってきている。
正直、この人は死ぬだろうとは予測してました。
他のキャラと比べて曾国ではあたまひとつとびぬけて目立ってましたし。
それをどこにもってくるのかということ、作者は最高のシーンを作り上げた。
旦じゃないけれど、この作者にいわるゆる天性の資質というものは無いと思う。
努力して努力して考え抜いた構成だと思っている。
おそらくこの後の展開も最後まで決まっているのだと思うので、悪名高きそして前科ありまくりの小学館の編集部、打ち切りだけはやめてくれ。
おなじみの巻頭プロローグと前曾国王の最後のシーンを見て思ったのが、『真の王』という生き物になってしまった王の『顔』というか表情を作者は書いていない。
臨終や終焉において、亜王も黄王もそして曾王も顔を取戻し、情愛や後につぐものへのメッセージを打ち出す。
そうなると土妃の顔が半分無くなっている眼帯の表現は何かの暗示かも。
巻末お笑いがなかったのは残念だけど、雰囲気壊れないから今回はそれでよかったかも。
Posted by ブクログ
どんどんドラマチックになっていきますね。途中で読むのを止めることが出来ません。
旦と光、亜姫と薄星、光と翠蝉、それぞれ大切に想う気持ちが美しかった。
爺と曾国王の最期も見事でした。
Posted by ブクログ
曾国の話が終了。亜姫も簿星とやっと再会。
曾国王の顔がずっと影になってましたけど、最後死の間際に顔が出て、まともなことを言ってましたけど、これって結構効果的。
光の側にいた翠蝉も旦の側にいた段謹も死んじゃいました。少女漫画で死って少ないけど、上に立つ者は下にいる者の犠牲の上に成り立ってるんだなぁとちょっと切なくなっちゃった。
次はやっと土妃との対決?
そろそろ終わりかなぁ。