あらすじ
季節は、春。宗孝の姉・梨壺の更衣の出産が迫る中、宗孝は「ばけもの好む中将」宣能と共に桜の精霊の怪異を訪ねて郊外の山へ赴く。だがそこは宣能にとって因縁の深い場所で・・・・・・。好評シリーズ第7弾!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
前回は、まだ不穏な感じの部分が残って終わったので7巻ではどうなってしまうかと思っていましたが、小説の季節が春だからか、心がぽかぽかと暖かくなるようなお話ばかりでした。弘徽殿の女御様も、春の暖かさのおかげか、7巻では怒り狂っているシーンがなくてよかった…
また、最後の最後のシーンでは、もう嬉しさのようなものが込み上げてきて、涙が出そうになりました。
しかし、宣能の闇の部分が今まで以上に見えてしまって、これからの展開が少し心配ではあります…
今気づきましたが、もしかしてこのシリーズ一生本物の怪異は現れない…? いつかは遭遇できるのかな、とか思ってましたが…宣能がかわいそうだからいつかは見られるといいのになあと思います。妖が現れたかもしれない時に、嬉しそうに「どこに、どこに」と言って身を乗り出すのが可愛いです。
東宮の小舎人童・小桜丸もめちゃくちゃ乙女っぽくて可愛いです。