【感想・ネタバレ】ヒカルの碁 15のレビュー

囲碁の盤面が織りなすは、白黒つける勝負の世界。
その棋士ひとりひとりには、数多の色に彩られた人生が見えてくる――。

主人公・進藤ヒカルは、囲碁などとは縁遠い活発な小学生。しかし、平安時代の天才棋士・藤原佐為(ふじわらのさい)の霊と出会い、囲碁の世界に身を投じることに。
同じ小学生にしてプロ級の腕前を持つ少年・塔矢アキラや、その父にして名人段位を持つ塔矢行洋(とうやこうよう)。
彼らを始め、数多の棋士達との邂逅を経て、ヒカルはその人生を大きく変えながら成長していく――。

20年ほど前に若者の間で“囲碁ブーム”というものが起きたのをご存じでしょうか?
その火付け役となったのが、この『ヒカルの碁』。
対局シーンでの鬼気迫る表情や額に浮かべる汗、互いの戦略を探り合う思考のせめぎ合いなどを見ていると、思わずこちらも力がこもってしまいます。心理描写を繊細に描くタッチはさすが小畑健氏、囲碁のルールを知らなくても全然違和感なく惹き込まれる…。
中でもメインとなるのが、ヒカルとアキラ、そして佐為の物語です。
子供だった彼らが大人に近づくにつれて、内面や顔つきの変化していく様がとても丁寧に描かれています。あんなに丸顔だったのにこんなにシュッとした凛々しいお顔に…そんなところも少年好きの女性にはグッとくるポイントかも。二人の少年の出会いが囲碁界を変えていく大きな渦となり、生涯のライバルになるまでの長い道のりが本作の軸となっています。
そして、ヒカルの成長を見守る佐為の存在は、彼の良き友人であり、師匠であり、親であるような温かさを感じます。そんな二人の重要な転機となるエピソードがあるのですが…これが涙なくして語れない…。
彼らに限らず、濃密な時間を過ごしたキャラクター同士の関係性があるからこそ生まれる“人間ドラマ”が、本作最大の魅力です!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2013年06月15日

人生で良い師に出逢えることは

とても幸運なこと。

たとえ、いつか別れが待っていようとも…。



私の心の師匠は、

いつまでも 川上ともこさんです

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購入済み

佐為ぃぃーー

2021年06月05日

この巻は読んでて寂しくなるのであまり読みたくありません。やっぱり佐為が大好きです。また誰かのもとに復活する話ないかなー

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Posted by ブクログ 2021年02月11日

つらい。。。
何回も読んでるのに、この巻は読むのがつらい。。。
ついつい、どんどんいろんな人に憑りついて、世界中の囲碁レベルを底上げしている、佐為を妄想してしまうぐらいにはつらい。

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ネタバレ購入済み

ターニングポイント

2020年03月27日

タイトルが「ヒカルの碁」であり、ヒカルが成長していく以上、どんなにサイの活躍が気持ちよくても、主人公はヒカルなんだと思います。

なのでヒカルが天才サイを一部ながらも追い越し、別れるというのは腑に落ちるし必要な流れだ思いました。

それにしても別れ方があまりにも切ないです。

もう会えな...続きを読むいので死別みたいなものだと思うのですが、その場に居合わせないならまだしも、目の前にいたのに別れの言葉も聞けないなんて、残された方は堪らないでしょう。

創作物では、致命傷を負いながら、あるいは死の床で、長々と台詞を述べて逝く人も多いです。

それはそれでドラマチックなのですが、日常の微睡みの中でスッといなくなってしまうのは、手応えがなくて却ってしんみりしてしまいます。

別の漫画の「死は本来あっけないもの」という言葉を思い出しました。

あっけないゆえにリアルだし、余韻が強いです。ヒカルの後悔や落ち込みがひしひしと伝わってきました。

この別れがどのように次へ繋がっていくのかが楽しみです。

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購入済み

10巻無料につられて

2020年01月03日

囲碁のことはさっぱりわかりませんが、ぐいぐい引き込まれて、15巻まで購入してしまいました。SAIの顔や性格が好みで、もっともっとSAIを見てみたいと思ったから・・・と言う理由もありかな?

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年04月17日

藤原佐為が、なぜヒカルに取り憑いたのか。その謎が。

藤原佐為の教えはヒカルにどれくらい浸透したのだろう。

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Posted by ブクログ 2011年01月22日

この表紙は15巻のもの。
ここで佐為がいなくなる。(滂沱)

碁?
へんなの。そんなのでマンガが成立するなんて。
・・・とお思いの貴兄におすすめします。

「ポーの一族」が萩尾望都であるように、
「綿の国星」が大島弓子以外考えられないように。
この原作には、小畑健。
全23巻です。

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Posted by ブクログ 2009年11月05日

 佐為は私の初恋の人であり、永遠の恋人です。

 あれはある秋の水曜日の夜…。友人に勧められて見たアニメの冒頭、突然現れたこの方に、私は一目惚れ。翌日は一日中頭の中で音楽や映像が回り続けていました…。
 原作の佐為編終了(17巻)後、私はコミックスの18巻以降を買うことができませんでした。やっと今年...続きを読むになって(つまり8年たってやっと!)、18巻を買うことができました。それに伴って久しぶりに17巻までを読み返しました。
 …やっぱり佐為は、私の中にずっと住み続けていたことを再認識しました。私は、この恋を、全然忘れてなんかいなかったみたいです。
 15巻の表紙・背表紙は未だに目にはいるとドキッとして、長いこと見つめていることができません。
 だけど。だけど私は佐為がヒカルに託した未来がどうなるのか、見届けたい。見届けなければならないと、思う。勇気を出して19巻を…か…買いたい…です…。でもまだしばらく時間がかかりそうです…。
 がんばります! 佐為のためにも!!

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

例え、周りにヒカ碁を読んでる人が居なくたって構わない…!
いつまでも大好き。foreverヒカ碁!
好きな表紙いっぱいあって迷ったけど、15巻の表紙がやっぱり最高…
勿論全巻揃ってます。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

今まで漫画に取り上げられなかった分野というだけでも画期的だけれども、碁のルールが分からない読者をも魅了するその構成がさらに凄い(碁がまったく一般的ではないタイでも、タイ語のヒカ碁は大人気です)。ちなみに僕が一番好きなシーンは、「くらいついて来るしかねェな」という森下九段の言葉に、ヒカルがぐっと扇子を...続きを読む握り締める部分(20巻)。

小畑健の画の一番の力は「眩しさ」の表現の仕方だと思いつつ、実はヒカルたちの成長こそが眩しいです。そうそう、数年前にとあるきっかけでお会いした監修の梅沢由香里さんは、絵に描いたような素敵な女性でした〜。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

デスノ、デスノの時代ですが、こっちも本当に面白い漫画です。結局囲碁は理解できずにおわりましたが、そんな事はどうでもいいわけで。
この巻で、佐為が消えてしまうんです。佐為がいなくなってヒカルが一生懸命探して、広島まで行くんだけど、会えなくて。切ない。でもそこで打つ早碁・・・・もうカッコいいです。
で、...続きを読む佐為を見つけることのできぬまま囲碁もやめちゃうんだよね。で、次の巻になって、伊角さんがきて1局打って、「あぁ、佐為がここにいた・・・」ってなる・・・。伊角さん自身も中国遠征に行っていろいろあって、ヒカルの所に来たんだけど、二人にとってとても大事な1局。この流れは涙なしには見られません。

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ネタバレ購入済み

別離

2023年12月12日

遂に別れの時が来た。いずれ独り立ちする運命にあったが、こうあっさりと別れの時が来るとは。小畑健、いい原作を書く。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

プロ棋士としてさらなる高みを目指し、その未知なる可能性をうかがわせるヒカル。しかしその一方で、ヒカルを囲碁の世界へと導いた佐為に、抗うことのできない運命が待ち受けていた。その瞬間は、突然やってきて…!?

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Posted by ブクログ 2014年03月02日

ああ、そうなるよなあ、やっぱり。それにしてもヒカルはなんてバカだ。許せん。

まあとはいえよくできた消え方ではあったけど、そのあとがちょっと長い感じだなあ。

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Posted by ブクログ 2013年04月20日

佐為を探し回るヒカルが切ない…orz

周平戦の時のヒカルは殺気だっていてすごい迫力でした。
その後の無力感漂うヒカルは今までのヒカルと全く違っていて、佐為という存在はヒカルにとって当たり前の存在だったんだって思った。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

喪失感いっぱいですごいへたれな話が続きます。へたれとけなしたくなるけど自分もその立場だったらきっと…。

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