【感想・ネタバレ】ヒカルの碁 13のレビュー

囲碁の盤面が織りなすは、白黒つける勝負の世界。
その棋士ひとりひとりには、数多の色に彩られた人生が見えてくる――。

主人公・進藤ヒカルは、囲碁などとは縁遠い活発な小学生。しかし、平安時代の天才棋士・藤原佐為(ふじわらのさい)の霊と出会い、囲碁の世界に身を投じることに。
同じ小学生にしてプロ級の腕前を持つ少年・塔矢アキラや、その父にして名人段位を持つ塔矢行洋(とうやこうよう)。
彼らを始め、数多の棋士達との邂逅を経て、ヒカルはその人生を大きく変えながら成長していく――。

20年ほど前に若者の間で“囲碁ブーム”というものが起きたのをご存じでしょうか?
その火付け役となったのが、この『ヒカルの碁』。
対局シーンでの鬼気迫る表情や額に浮かべる汗、互いの戦略を探り合う思考のせめぎ合いなどを見ていると、思わずこちらも力がこもってしまいます。心理描写を繊細に描くタッチはさすが小畑健氏、囲碁のルールを知らなくても全然違和感なく惹き込まれる…。
中でもメインとなるのが、ヒカルとアキラ、そして佐為の物語です。
子供だった彼らが大人に近づくにつれて、内面や顔つきの変化していく様がとても丁寧に描かれています。あんなに丸顔だったのにこんなにシュッとした凛々しいお顔に…そんなところも少年好きの女性にはグッとくるポイントかも。二人の少年の出会いが囲碁界を変えていく大きな渦となり、生涯のライバルになるまでの長い道のりが本作の軸となっています。
そして、ヒカルの成長を見守る佐為の存在は、彼の良き友人であり、師匠であり、親であるような温かさを感じます。そんな二人の重要な転機となるエピソードがあるのですが…これが涙なくして語れない…。
彼らに限らず、濃密な時間を過ごしたキャラクター同士の関係性があるからこそ生まれる“人間ドラマ”が、本作最大の魅力です!

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感情タグBEST3

ネタバレ購入済み

緊迫

2023年12月11日

遂に実現した、共に神の一手を追求する二人の、時空を超えた対局。緊迫感が伝わる。盛り上がりの描写が素晴らしい。

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Posted by ブクログ 2021年02月10日

屈指の名場面「sai vs toya koyo」が収録されているのがこの巻。
対局始まるところか、かっこよすぎて「うひょー」って言っちゃうね。
囲碁が分からなくてもここまで対局を楽しませるっていうのはほんとにすごい。

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Posted by ブクログ 2014年02月01日

塔谷名人と佐為の対戦シビれる!!続きが早く読みたい。
途中の佐為が枇杷持ってる絵、色気があったなぁ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年04月17日

ネット碁の話題が頻繁に出てくる。
プロもすなるというネット碁。

少しやってみたが、相手があることなので都合を合わせるのがなかなか難しい。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

今まで漫画に取り上げられなかった分野というだけでも画期的だけれども、碁のルールが分からない読者をも魅了するその構成がさらに凄い(碁がまったく一般的ではないタイでも、タイ語のヒカ碁は大人気です)。ちなみに僕が一番好きなシーンは、「くらいついて来るしかねェな」という森下九段の言葉に、ヒカルがぐっと扇子を...続きを読む握り締める部分(20巻)。

小畑健の画の一番の力は「眩しさ」の表現の仕方だと思いつつ、実はヒカルたちの成長こそが眩しいです。そうそう、数年前にとあるきっかけでお会いした監修の梅沢由香里さんは、絵に描いたような素敵な女性でした〜。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

プロデビューを果たしたヒカルのプロ第一戦目の相手がアキラに決定。二人とも待ちに待った対局であったが、事態は思わぬ展開に…!? さらに佐為の宿願であったアキラの父・塔矢行洋名人との対局が、ネット碁で実現!!

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

ようやくライバルと同じ土俵にたどり着いたヒカルだが、彼の者は既にはるか先へ。そんな中思わぬ急展開が。

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Posted by ブクログ 2017年02月26日

まさかこんなに早く佐為と搭矢父との対戦がやってくるなんて!
どうなるんだろう。
展開がとてもいいなぁ

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

プロデビューを果たしたヒカルのプロ第一戦目の相手がアキラに決定。二人とも待ちに待った対局であったが、事態は思わぬ展開に…!? さらに佐為の宿願であったアキラの父・塔矢行洋名人との対局が、ネット碁で実現!!

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Posted by ブクログ 2013年04月20日

佐為が前巻と違ってヒカルの師匠っぽくなってる。
師匠っぽいっていうか、ヒカルを見守るみたいな以前の感じ。
前巻の佐為はイライラしてるイメージが強かったので…。

塔矢名人は佐為が負けたら名を明かしてもらうって息巻いてましたが、もし佐為が負けていたらどんな展開になっていたんだろう。
塔矢名人が倒れた事...続きを読むでヒカルとアキラの勝負が先延ばしってのも運命みたいなのを感じる…。

今回、和谷の家の様子が見れた事は個人的に色々とおいしかったww

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