あらすじ
間違い、すれ違い……少しずつ変わる景色。
長いようで短い夏も、もうすぐ終わり。
小町といつもの日々を過ごす八幡の家に、結衣が訪れる。
さらには戸塚からの誘い、クラスメイトからの頼み事……そして花火大会で偶然再会したのは、雪乃の姉・陽乃だった!
孤高を貫く“ぼっちの達人”八幡のスルースキルをもってしても、見過ごせない、やり過ごせない事実が雪乃、結衣、八幡の3人の関係を少しずつ変えていく。
「みんなが選ぶベストライトノベル2011」1位、「第一回ラノベ好き書店員大賞」2位など、各所で高い評価を受け、今最も注目を集めるシリーズ。
間違い続ける青春模様、第5弾!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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Posted by ブクログ
夏休み回続き。花火大会ガハマさん。
予備校のとこ、カワサキサキがちょこちょこ出てくるけど、どういうポジションなんかな。
戸塚とのデートもよかった。とつかわいい話は毎回面白い。
平塚先生ラーメンメールは笑える。誰かもらってあげてください。
小町的にポイント高い話もよい。兄弟仲の話は弱い。
次からは雪ノ下の話が掘り下げられていく感じですかね。期待します。
Posted by ブクログ
本巻でもブレることのない主人公。
人は自分のことを一人で証明できない弱い生き物であるがゆえに、つるみ、群れ集まりお互いがお互いを認めることを是として生きる。
また、そういうことが世の中では奨励されている。それをできる者が優れているとされる。
主人公は大多数を占める上記の種とは違い、一人で自分を証明・承認できる素質の持ち主であることが本巻では色強く表現されていた。
ヒロインとの距離の変化も徐々に、しかし確実に見えてきたのでそろそろ終盤なのでしょうか。
Posted by ブクログ
このラストのヒッキーはすごい好き。
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せっかくだからちゃんと書く。
この巻の趣旨は明確だ。
(なにせ、最後にちゃんとまとめてくれてる。親切!)
「雪ノ下雪乃という人物はどんな人間だ?」という疑問に対して、
主要登場人物たちの回答が寄せられ、
それを踏まえて主人公の考えが提示されるという構造になっている。
主人公は雪乃に自分の理想の人間像を見出していた。
並外れて優秀であり、美しく、そして孤独をものともしない強い人間。
集団生活になじめない主人公がそんな女性に惹かれないはずがない。
憧れないはずがない。
それが恋愛感情だったかはともかく、だ。
さりとて、今巻で「雪ノ下雪乃の虚飾」はこそぎ落とされる。
戦いから敗走し、孤独に怯え、姉には憐れまれ、
そしてなにより主人公の顔色を窺うようなごく一般的な女の子でしかなかった。
この時点で、雪乃に「美しきツンデレ」キャラクターを見出し、
拍手喝采を浴びせたくなるが、この作品はそこで収まらない。
主人公は「俺は勝手に理想化して、勝手に幻滅している。
これは恥ずべきことだ」などと言いながら雪乃と距離を置く。
雪乃への怒りが独善的であることを自覚しながらも、
結局それに身を任せてしまう。
そんな高校生らしい感情の爆発が実に愛おしくてたまらないのでございます。
~~
ニヒリズム全開からの超人雪ノ下雪乃で、
なんとなくニーチェを下敷きにしているのかなと思えてきたわけですが、
千葉同人誌かとおもったら哲学書だったたぁおどろいたぜ。。
Posted by ブクログ
「コミュ障気味の外れモノが集う謎の部活」系の中でも
群を抜いて地に足がついた、現実感のあるダメ度。
おかしい褒めちぎっているはずなのにそうは見えない。
でも超褒めてます。
最後まで貫き通してほしいです。アニメ化ばんざい!
ちなみにこれは座右の銘候補w
『敵を知り己を知れば百戦諦めろ』、かくありたい。
Posted by ブクログ
今回は奉仕部の面々が各々残りの夏休みを過ごしていく話だった。見どころはやはり、花火デートだろうか。
雪ノ下雪乃不在の中で、八幡にとって雪ノ下雪乃はどういう存在なのかを考え、また由比ヶ浜結衣との関係性なども通して、彼の意識にも少し変化が出てきたようにも見えた。
結衣との関係は順調に前進しているように見えるが、今後は八幡と雪乃との関係もなんらかの変化を見せそうな予感がする。
Posted by ブクログ
川崎再登場☆
この一言だけで5巻の見所すべてを表しているといっても過言ではない(※過言です)。
相変わらずサバサバでクールな川崎さん。素敵です。
小町に八幡と川崎が結婚したら~と仮定の話をされ、
「ば、バカじゃないの!?こ、この妹!そ、そんなことあ、あるわけないし!」
あわてる川崎さんも可愛いw
また、弟の大志もセットで登場。こいつもなかなかに憎めないキャラです。
「かあちゃんいつも言ってるでしょ。あんたは可愛い女子が好きでも、 可愛い女子はあんたのこと好きになってくれないんだよ」
「め、目が覚めたっす!」
俺妹のロックを彷彿とさせる、いいキャラだわーw
メインキャラたちのエピソードがだんだんとシリアスになりつつあるなか、この二人は空気を和ませてくれる清涼剤。
今後も登場してほしいな。
さて・・・今回も「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」を読むうえで重要なシーンがいくつかありました。
#小町
小町の後押しで八幡と結衣がデートの約束をした際に、こんなことをこぼしていました。
「いやぁ疲れたね・・・・・・。我が子を送り出した気分だよ」
「でも、結衣さんなら安心して任せられるかな」
上述の川崎ともそうであったように、八幡と関わる女子とは誰とでもくっつけたがる小町。
あのような兄をもつと妹は大変なのでしょうw
それでも兄を邪険にせずしっかり支えているのは立派。
今巻は心温まる兄妹の散歩エピソードもあり、影のMVPは小町といってもいいかもしれないね。
#結衣→八幡
本音をさらけ出し、告白一歩手前までいった結衣。
あのまま告白していたらどうなっていたのか…。
おそらく、八幡がはぐらかしてなかったことにしていたのではないか。
彼が結衣の、他人の想いを正面から受け止めるにはまだまだ変わらなければならない。
そしてその方向に変えていくのは雪乃ではなく結衣が適任でしょう。
頑張れ。
#八幡→結衣
「……近くまで送る」
花火大会の帰り、わざわざ結衣の降りる駅で一緒に降りて家まで送っていく八幡。
リア充もかくやという行動で、成長しているところを見せてくれました。
結衣のことが好きだから…というわけではないだろうけど、人と関わることへの抵抗が大分なくなってきているみたい。
また、どうやら八幡は結衣の想いに気付いている様子。
まだまだ人を信じ切れずにその想いは幻想で勘違いだと決めつけているようだけど、
結衣の頑張りはきっと伝わるはず。
#八幡→雪乃
今回出番がほとんどなかった雪乃。
だから存在感がなかったかというと、全くそんなことなく。
どのエピソードにおいてもそれぞれからみた雪乃が語られており、
やはりこの作品の中心人物は雪乃だと認識させられる。
孤高を貫き、己が正義を貫き、理解されないことを嘆かず、理解することを諦める。その完璧な超人性は俺が会得せんとし、彼女が確かに持っていたものだ。
常に美しく、誠実で、嘘をつかず、ともすれば余計なことさえ歯切れよく言ってのける。寄る辺がなくともその足で立ち続ける。
その姿に。凍てつく青い炎のように美しく、悲しいまでに儚い立ち姿に。
そんな雪ノ下雪乃に。
きっと俺は、憧れていたのだ。
これまで失望するのが怖くて人に期待せず、人から失望されるのが怖くて期待から逃げていた八幡。
そんな八幡が、雪乃に憧れを抱いた。
憧れとは期待である。
美しい。誠実。嘘をつかない。
そうであるから憧れを抱き、そうであることを期待した。
そしてそれが裏切られた。
雪乃は嘘をついた。
そんなの雪乃じゃない。雪乃が嘘をつくはずはない。しかし彼女は嘘をついた。
勝手に期待して、勝手に裏切られて。
雪乃だって嘘をつく。そんなの当たり前のこと。期待した自分が悪い。
…そうはわかっていても、これまでと同じでいられるわけはない。
雪乃のついた嘘がなんなのかはわかんないけれど(注意深く読めばわかったのかな?)、
二人の関係が変わることは間違いないでしょう。
八幡と結衣の関係が少し落ち着いた一方で、今後はこちらがメインになってくるのかな。
ますます目が離せません。
Posted by ブクログ
比企谷家、小町の 夏休みの宿題 を手伝う八幡。
結が訪問してくる。
結の家族旅行中に愛犬「サブレ」を預かる事に。
夏期講習を受ける八幡、そこには川崎沙希がいた。
帰り際に引き止められる八幡は、沙希と弟大志と会う。
大志は沙希や八幡と同じ高校希望。
男子的な視点からの感想を聞きたいらしい。
ある日、メールが届く。
彩ちゃんから「明日、暇かな?」と。
遊ぼうとのお誘い。断るわけがなく・・・
二人で入った映画館。上映されるはホラー映画。
ドキドキする彩ちゃん、違う意味でドキドキする八幡。
一息入れようと、喫茶店に入ると何故か材木座も一緒だった…
八幡がラーメンの旅に出ると、結婚式場から美人に呼び止められ、連れ去られる。
名前を平塚静という…
預かっているサブレに「イヌリンガル」なるものを試す。
結がサブレを迎えに来た時、サブレは結を忘れている…
わんこ、頑張れ。
お礼と称して花火へ誘うが、小町は遠慮して二人で行くことに。
小町のお土産リストを制覇して、花火を見るためにウロウロ。
そこで出会ったのはゆきのんの姉陽乃。父親の名代で。
貴賓席で一緒に花火を見ながら、陽乃を観察。
肌で知る陽乃に、警戒感を覚えながら話す二人。
花火が終わると車で帰る陽乃。見送る二人。
あの車は、サブレを助けるために八幡を轢いてしまった車。
ゆきのんは二人に告げていないが。悟る二人。
九月一日。二学期初日。
八幡は雪乃と顔を合わすが「部活は今日からか?」と聞くだけ。
また、八幡の高校生活が始まる。
ややこしくも、じれったく、物事は進むのだろう。