あらすじ
1966年初夏、横須賀(よこすか)から地方の高校へ転入した薫(かおる)。幼い頃から転校の繰り返しで、薫にとって学校は苦しいだけの場所になっていた。ところが転入初日、とんでもない男と出会い、薫の高校生活が意外な方向へ変わり始め…!?
●収録作品/坂道のアポロン(1)/種男
ジャズ、バンカラ、学ラン、佐世保弁、そばかす。この中でひとつでも気になるワードがあった人には絶対オススメ!個人的には全てのワードがどツボです!!
舞台は1960年代の長崎。東京から引っ越してきたちょっぴり神経質な主人公・薫が、豪快なバンカラ青年・千太郎と出会い、二人はジャズを通して心を通わせます。
私のお気に入りはなんといっても、千太郎の幼馴染でそばかす委員長の律子!律子の佐世保弁と慎ましい乙女っぷりがなんとも可愛い!!私も「また喧嘩したっちゃろ?」って言われたい!そばかすってチャーミング!!!恋を知り、愛に泣き、そして大人の女性になっていく律ちゃんから目がはなせません。
もちろん「友情」も大事なテーマで、線の細いメガネ男子と、悪そうに見えて実は家族想いなバンカラ男子の爽やかなやりとりもたっぷり楽しめます。2012年に放送されたアニメも素晴らしいので、そちらもぜひ!躍動感溢れるジャズのセッションシーンは必見です★(書店員・なめはし)
感情タグBEST3
青春
最初はよくある学園物か、と思いきや、どんどん引き込まれて、あっという間に全巻一気読みしてしまいました。
物語の中で要所要所に坂道が登場し、そこを登り降りするなかに青春の残影をみる思いがしました。
そして、ジャズを通じて友情が芽生え、固い絆になり、「一生もん」に昇華していく様が紡ぎ出されていくなかに、まるでそこに自分も参加しているような臨場感すら覚えました。
ああ、このまま物語がずっと続けばいいのに、と思うなか、高校生活は幕を下ろし、大学、社会へと押し流されていくのは、ずっと昔に自分が同じようなことを思った既視感なのか。
しかし、彼らにはどんなに環境が変わっても揺るがない絆があり、ジャズを通じて確かめ合う様をみて、涙が止まりませんでした。損得や打算のない、これぞ友情のあるべき姿を見て、ああ本当に良かったと思いました。
匿名
これぞまさに青春群像劇って作品。登場人物みんな悩みや葛藤を抱えながら一生懸命生きていて胸が苦しくもなるし熱くもなる。読み応えある素敵な漫画です。
すっごく面白い
この作品、前からありますよね。アニメ化もされているし。今回初めて読みましたが、とても面白いし、わくわくする。音楽がこぼれ聞こえてきそう。
匿名
青春ここに極まれり!
プライドが高くちょっと神経質なモヤシっ子、荒っぽいけど根はさっぱりしてて案外優しいワル、面倒見が良くてしっかりもののヒロイン。
もうこのメンツだけで、甘酸っぱい何かを期待できちゃいますが、ここに戦後日本、ジャズ、九州の田舎という要素がどう作用していくのか、2巻が楽しみです!
登場人物がみんな魅力的で生き生きとしていて、すごく引き込まれる作品です。テンポもいい。主人公の家庭環境が複雑で精神的に辛い状況にあったのが、出会った2人によってどんどん元気になっていく様子が読んでいてこちらもほっとして、うきうきしてしまった。
友情と初恋、魅力的な登場人物達
アニメも何も知らずに読みました。面白い!
絵も綺麗でストーリーも丁寧で最初から引き込まれてしまいました。
ジャスのセッションも、音が聴こえてきました。映像をリアルに想像させる描写は素晴らしいと思いました。
60年代の時代と、地方とか方言の良さを絶妙に引き出して素敵だと思います。
なんと言っても登場人物が皆んな魅力的で好きです。
嫌なヤツが誰も居ない。好きと言えなくて涙する姿に胸キュン。友達を思い、家庭環境に悩み、すれ違いながらも交差する気持ち。
人生を変える高校生活の胸キュンがいっぱい詰まっていました。今後が楽しみです。
普遍的なストーリー
途中まで60年代の話だと意識せずに読んでいました。
普遍的な青春ストーリーが丁寧に描かれていて、爽やかに楽しめます。絵もキレイで好みです。
3巻まで読みましたが、ジャズに詳しくなくても全然問題なく読めます。(知ってたらもっと楽しいかもしれないけど…ビル・エヴァンスくらいしか分からなかった)
某地方の街並みや方言も良い雰囲気を添えています。
Posted by ブクログ
昭和の時代設定、自由気ままに生きているように見えてなにか裏がありそうな千太郎、幼馴染の優しくて可愛い律子。
そして秀才で家が金持ちとして珍しがられたり陰口を言われたりして、息苦しい教室からの逃げ場を屋上に求めていた薫。
心理描写が丁寧で引き込まれでいきます。
作者の出身地である長崎を舞台にしているということで
長崎という坂と海のある町の空気感が感じられとても心地よく
不良と秀才という組み合わせは一見よくありそうでいて
展開が少し読めず話がテンポよく進み
千太郎のバンカラなのに優しく人のことをよく見ているところに、薫と一緒に惹かれてしまいます。
Posted by ブクログ
少し昔の、ジャズにのめり込んだ男の子たちのお話。
久しぶりに少女漫画にこれほどどっぷりとハマりました。
絵柄もとてもステキ!それから、方言で描かれているのもなんだかほんわかします。そしてなんといってもジャズを通して深まる男の子の友情が本当に心を温かくしてくれます^^
アニメ化もされましたが、こちらもすごく素敵ですよ!やはり音が付くのは良いですね。菅野よう子さんでしたし♡
個人的に好きなシーンは、準兄が電車にゆりかさんを引っ張り込むシーン。これは漫画・アニメで描かれ方が少し違うんですが、どっちもどきどきしてきゃーってなります^^にやにや
この二人の番外編もすごく素敵です
Posted by ブクログ
誰しも何度も勘違いや思い過ごしを重ねて、繰り返す。意地になって、少しずつなにかを忘れたり諦める。けれど、残ってる。感情なり景色なり記憶なり、一度自分の中を走ったものは、心のどこかにちゃんと残ってる。そしてそれは、残ってるかぎり、いつかなにかの拍子にほとばしるようにまた光を放つ。
Posted by ブクログ
親のおすすめ(テレビで見ただけ)が気になって購入。あまりどういう話か知らないまま買って読んだから、何の先入観もなく読む事が出来た(面白いらしいとだけ聞いた)。
甘酸っぱい青春もの、でしょうか(最初はそんな気がした)。どのキャラも個性があって、一人一人のストーリーに引き込まれます。脇役も中々良い仕事(?)をしてくれます。細かいところにまで手が行き届いています。
全9巻(プラス一巻)で、最後まで引き込まれます。
あと、本編も勿論面白いのですが、巻末にたまに挿入される短編がとっても面白いです。
後にアニメ化されると思っていなかったので、驚きました。
Posted by ブクログ
1~9まで一気に読みました。セッションするシーンに胸が熱くなりました。アニメやってるそうなので、そちらも見て見たいです。
60年代の話なので漫画の白黒と世界観が合っているような気がしました。
Posted by ブクログ
坂道のアポロン 1~9巻一気読み。
アニメを見て好きになって、原作も読んでみたくてまとめ買いした。
けど、買って正解!読んで良かった!!
アニメはアニメで音があるし、動いているので、好き。
漫画は漫画でじっくり読めて、アニメにない描写もあるので、好き。
終わり方は、アニメと原作で異なっているけれど、両方好きだなぁ。
久しぶりにハマれるいい漫画に出逢えました。
Posted by ブクログ
アニメを先に観たが、漫画のほうが丁寧に心情の説明がされているのがわかる。
それが説明過剰と感じる人もいるかもしれないが、俺にとってはこれはこれで悪くないと感じた。
ただ演奏のシーンだけは、やはりアニメのほうが動きと音があってよかったと思う。
85点
Posted by ブクログ
なんだこれは…!!素晴らし過ぎます!!!
見ていて飽きることなく続きがこんなに気になった漫画は初めてかもしれない…。
途中、何度も泣いてしまいました。
出会えて良かった!
Posted by ブクログ
アニメがおもしろかったので、原作が読みたくなり、全巻揃えました。
アニメの方で気になっていた描写不足もなく、むしろ知らない場面がたくさんあるので新鮮な気持ちで読めました。
60年代という時代設定のせいか好きだった昔の少女漫画を読んでいるようでした。
所々の巻に本編とは関係ない短編が入っていますが、こちらも今までに読んだことのない作風でおもしろかったです。
秋にでる予定の番外編も楽しみにしています。
Posted by ブクログ
まったくタイプの違うふうに見える薫と千太郎が九州のとある町で出会った。
事あるごとに千太郎がすごくカワイイ(笑
見た目は薫のが好きだけど、たぶん性格は千太郎のが好きだな、私。
(誰も訊いてないですね、すみません。。。)
九州の言葉が(郷里に近いこともあり)身近に感じられるのも、少し嬉しい。
正反対に見える二人が音楽(ジャズ)を通して繋がっていく。
今回は様子見に1巻だけ購入したけれど、この作品はすごく面白そうだ。
2巻以降も、すぐ買おう!
巻末の読みきり短編は、ちょっと不思議で切ないお話。
こちらも悪くない。
Posted by ブクログ
2012/03/28
【好き】再読。アニメが始まると聞いて…。 1960年代の九州が舞台。 キリスト教とジャズが戦争を想像させ、昭和の匂いや田舎町の雰囲気が白黒テレビに写った映画を思い出す。 もうなんだか集団で自転車こぎ出しそうな青春て感じにワクワクしてしまった(笑) 西見薫が横須賀から転校してきた九州の高校で、川渕千太郎と迎律子と出会いジャズにのめり込んだり恋したりする話。 とりあえずこの巻は、これから何かが始まる序章って感じ。 薫は律子に、律子は千太郎に、千太郎は海で出会った綺麗な人にそれぞれ想いを抱いて次巻へ。
Posted by ブクログ
始めは薫が千太郎やジャズと出会って変わっていく様子が強いけど、
後半になるにつれ恋愛色が強くなっていくように思いました。
薫の、律ちゃんに対していてもたってもいられなくなってしまったり、千太郎に嫉妬したりする様子がもどかしい。すこしイライラする。笑
キャラクターは皆素敵です。律ちゃんすごくカワイイ!!
淳兄さんはとんでもなくかっこいい。
巻末の読み切りが毎回素敵でした!
この読み切りのために本を買ってもいいと思います。
佐世保で音楽もの
転校してきた主人公と、いわゆるバンカラでケンカも強い千太郎君に、クラス委員の律子さん。JAZZを媒介に青春モノが始まっていて、王道の展開です。アマチュア無線、私も嫌いではありませんが、免許等は持っていないです。
ジャズ
都会から田舎に転校してきた男子高校生が同級生とジャズに出会い生活が一変する青春ラブストーリーの第一巻。
舞台は1966年の九州。
主人公の西見薫は父親が船の仕事をしていた関係で横須賀から転校してきた。
都会からやってきたボンボンという風に見られて正直いい気はしないが慣れてはいた。
そんなある日気分が悪くなった薫は屋上に行くと体格のいい男子と出会う。
お互いあまりいい会話が出来なかったが自然と気分の悪さがなくなる薫だった。
その後その男子がクラスの札付きの不良、川渕千太郎だとわかる。
そして薫が思いを寄せるクラス委員の迎律子がきっかけでクラシックピアノをやっていた薫は千太郎と共にジャズをやる事になる。
優等生らしく感情を押し込めている薫が千太郎や律子、ジャズとの出会いで解放されていく描写がとてもよかった。
好きです!
小玉ユキ先生の描く作品の空気感がとても好きです。
登場人物たちの心情が繊細に描かれていて切ないです。
青春のキラキラしたものと切なさが入り混じっています。
西見くんと千太郎くんのかけがえのない友情を羨望の眼差しで見てしまいます。
ジャズがとても聴きたくなります。
Posted by ブクログ
小玉先生による戦後の九州の田舎町を舞台に、ジャズを交えながら描かれる作品。
月影ベイベもそうだが、常に郷愁感溢れる。
人間関係の描き方が情緒豊かで引き込まれる。信頼関係で泣けてくる。
Posted by ブクログ
通院しながら細々と最後まで読みました。
1960年代、坂の町長崎を舞台に、ジャズにかける高校生たちの青春を描いています。
ひょろ眼鏡で医者の息子でクラシックピアノが得意なボンボン薫、
不良っぽいハーフでガタイが良くてバンカラな千太郎、
千太郎の幼馴染でまじめな学級委員の律子、
色気のある年上美少女お嬢様の百合香、
東京で学生運動に明け暮れる大学生の淳一
レトロな雰囲気とジャズと、恋よりも友情なところ
こういうのが青春って感じがしました。
いいなー、1966年なんて生まれる前だけど、すごく眩しいい。
Posted by ブクログ
心に痛みを抱えながら人前では平然とふるまっている男子高校生2人、薫(ボン)と千太郎。互いが満たされないものを持っていて、それを互いの存在で埋めあっている。高校の文化祭でボンが飛び入りで千太郎と即興演奏したシーンはすごく感動的だった。ジャズ聴きたくなったなあ。
千太郎の快活な笑顔と豪快かつ繊細な性格が魅力的。
Posted by ブクログ
とても清涼感のある漫画でした。高校編は儚い青春の形を爽やかに、丁寧に描いているのですが、終盤早い展開に少し戸惑いを感じてしまいました。しかし、しっかりと最後は最高の形で締めてくれたと思います。個人的には小玉先生の絵がものすごく好きです。先生の描く女の子がものすごく可愛いです。
Posted by ブクログ
複雑な人間関係や、出来事を全9巻で綺麗にまとめていますし、読んでいて飽きない展開が続くので、すごいと思いました。男の友情がジャズによって繋がれているというのもおもしろかったです。りっちゃんは可愛すぎます。短編の独特な世界観、切なさも好きです。
Posted by ブクログ
九州とジャズを舞台にした、1966年始まりのお話。恋愛要素も多分にあって、みんながそれぞれに片想いしている「ハチクロ」的なかんじ?かな?
『アポロン』はきっと音楽用語かなぁ、、、
喧嘩とか、九州とか、自分には見慣れないシーンが新鮮だったのが良かったです。
話の内容的には、期待したほどではなかったかも。やっぱり音楽を題材にして、その衝動や、エモーショナルなかんじを漫画で出すのって、そうとう難しいんだろうなぁ、、、
時代が
設定は1966年ということでちょっと作品の時代と合ってないのでは?と思いましたが、地方だとこんな感じだったんでしょうかね・・・
まだ戦後の雰囲気が濃い感じがしました。
Posted by ブクログ
柔らかなタッチでふしぎな雰囲気の漫画。
1巻では、主な登場人物たちがでてきた、今後どの方向にむかっていくのか、楽しみなようでちょっと怖い。
表紙から哲学系の漫画を連想してたけど、まったくちがったからなんか笑える。
Posted by ブクログ
女子からいいなと思う、ある意味理想の男子を書いているため、すがすがしく気持ちいい。
なぜ1966年という年を選んだのか。気になった。
良かったこと
・主役3人のキャラ。
・ジャズを扱っているところ。ハードバップは50年代だが、日本ではやはり66年でも熱かったのか?ビートルズのジャケットもでてきました。(HELP)
・方言
Posted by ブクログ
最初の読み始め、BL風味なのか?と思ったけど、
読み進めるとちゃんと青春ぽい、異性とのLOVEありの、友情ありの、音楽ありの面白くなる気配は多々ある。
真面目で優秀でボンボンな転校生の少年と
不良といわれ、ケンカ上等、不真面目そうな少年が
学校生活とジャスなどを通して一見凸凹な2人が友達となって、ジャズを通して友情を深めていくのかな?
そして、不良少年の幼なじみの女の子は、真面目くんの恋の相手
でも、きっといろいろあるんだと思う。
不良くんも、きっといろいろ人知れない何かを抱えていそうだし、2巻以降を楽しみにしたい。
Posted by ブクログ
評判が高かったので読んでみた。
すっきりした絵柄は読みやすい。
のだめカンタービレのような
音楽関連漫画なのかと思ったが、
どうも恋愛系の流れになって
1巻は終わってしまった。
続きが読みたくなる展開ではあった。
Posted by ブクログ
だいぶ前に「王様のブランチ」で紹介してたのを見てから気になっていたのをやっと読めた。
ちょっとレトロな時代設定。
インテリな転校生男子・薫
あばれんぼう・千太郎
千太郎の幼馴染・律子
というわりとベタな三角関係。
好きな子の前でだけちらちらとメガネをはずしてみせたりする地味なアピールがかわいい。
もう少し読んでみようかな、と思う漫画。