akiakiさんのレビュー一覧
レビュアー
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ネタバレ 購入済み
最初はぶつかったりして、そのうち意識するようになって、やがて想いあうようになり、しかし相手のことを一番に考えて別れを告げる。それでも、やはり焼き物を通じて育んだ気持ちに嘘をつけず、海を越えて異国に会いに行く。そして、最終巻。
こうしてみると、昭和なメロドラマみたいですが、そんなプロットなんか最後まで気付かず、グイングイン引き込まれて、最後に、ああ、良かったと思えるラストに感服しました。前の巻の劇的な再会で、地下鉄乗って読んでいて、涙腺緩いワタシは静かに号泣してしまいました。
最終巻の老いた二人のシーンが、50台のオッサンにはとてもとても刺さりました。
長崎とフィンランドに行ってみたくなり -
ネタバレ 購入済み
魔女さんと坊が結ばれて、本当によかったです。しかし、物語の冒頭のシーンが気になって仕方ありません。同じ時間を生きられないのがもどかしく、切ない坊ですが、にわ様の「君は前世魔法使いだった」というのは、あることを示していて、物語は繋がっているのではないか、と思うのは私だけでしょうか。
しかし、前巻の坊の大学の願書の住所をよーくみてみて、ついうれしくなってしまいました。我が母校のそれとほぼ同じなので、ということは、坊はあの辺りのアパートに住んでたのかなあ?とか、思いを巡らせたりして、思いがけない発見でした。
とにかく、早く続きを読みたい、坊に是非永く同じ時間を生きられない運命に抗い、少しでも永く -
購入済み
青春
最初はよくある学園物か、と思いきや、どんどん引き込まれて、あっという間に全巻一気読みしてしまいました。
物語の中で要所要所に坂道が登場し、そこを登り降りするなかに青春の残影をみる思いがしました。
そして、ジャズを通じて友情が芽生え、固い絆になり、「一生もん」に昇華していく様が紡ぎ出されていくなかに、まるでそこに自分も参加しているような臨場感すら覚えました。
ああ、このまま物語がずっと続けばいいのに、と思うなか、高校生活は幕を下ろし、大学、社会へと押し流されていくのは、ずっと昔に自分が同じようなことを思った既視感なのか。
しかし、彼らにはどんなに環境が変わっても揺るがない絆があり、ジャズ