妖怪が見える少年・夏目が、祖母の遺品の「友人帳」を架け橋にして妖怪たちと心を通わせていく模様を描いた物語です。
妖怪をテーマにした作品は数多くあれど、「夏目友人帳」ほど優しい物語を、私は見たことがありません……!
祖母・レイコの残した「友人帳」は、レイコが妖怪たちと勝負をして、負けた妖怪たちがサインをしたもの。そのサインには契約の意味があり、契約の解除を願う妖怪たちに名前を返していくことにした夏目は、ボディーガードの「にゃんこ先生」と一緒に彼らと触れ合っていきます。
幼いころから、人には見えないものが見えていることで周囲から気味が悪いと言われていた夏目は、妖怪を避け、関与しないように生きてきました。そんな夏目が、友人帳を通してはじめて妖怪たちに向き合うことで、少しずつ、考え方を変えていく様子には、まるで自分の子どもが少しずつ友達を増やしていくような、そんなやさしい気持ちになって嬉しくなります。
名前を返したときに判明する真実は、ちょっぴり切ないことが多いですが、決して悲しい結末ではなく、じんわり心が温かくなるような、そんな物語ばかりです。
ぜひ暖かいお飲み物をお供に、じっくりお楽しみください。
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タキの祖父の事が大好きな妖達。その優しさに、うるっとしちゃう良い話。田沼とタキは、夏目の良き理解者で、3人の関係性が好きだ。
次の回想の話は辛い。嫌な思いもしただろうに、今は感謝していると言える夏目は、また少し成長したんだな。
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読み直しも半分近くになってきました、11冊目。
こちらは、たきの家にいた悪い妖怪退治と、夏目の両親や子供のころかかわりのあった親戚・妖との話の大筋2本です。
たきの家の妖怪退治は、見えなかったお爺さんの周りにいた妖怪たちが、病気になったお爺さんを囲んでいるシーンに売るっと来ました。田沼・たきちゃんとの2人組活躍話はやっぱりいいですね。
次の夏目の両親・家の話、田沼を通じて夏目が少しずつ友達との関係の作り直しが進みました。あと、先生がいつものように憎まれ口をたたきながらも、夏目を見守ってるシーンにやっぱりほろりと来ました。
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前半-タキのおじいさんと妖怪の話。
後半-夏目の実家と小さい頃の話。
前半
妖怪を見たがっていたタキのおじいさん。
見えないことをいいことにからかっていたという妖怪。
おじいさんには見えなくても妖怪たちはそばにいて、
おじいさんも妖怪たちも
「繋がり」たがっていたんではないかと思います。
そしてその意思はタキがくんであげられたんだと思う。
タキが嬉し泣きしたところは私も一緒に泣いてしまいました。
こんな優しい話を描く緑川先生が好きです。
後半
切なさで心が痛くなります。けれどその分、
冒頭で田沼・西村・北本とラムネ水を見に行くところ、
ラストの藤原家族の写真がいっそう温かく感じられます。
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第四十二・四十三話 封じてあるもの
カクラ
多岐ちゃんのお祖父様の友達の妖たち
多岐ちゃんの家にお泊まりしたら、先生は確実に太る(笑)。
「見えるということは、出会ってしまうということでもあるのね。」
第四十四・四十五・四十六話 遠き家路
ムシクイ
夏目の里帰り
喪失と一緒に生きていくことはできる。
夏目の実家を買ったのが、的場さんだったら面白い。
小さい頃の皆かわいい!
的場さんて今何歳なんだろう。
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読み終わりました(〃ω〃)
夏目の過去が分かったり、目がうるうるするお話ばかりでした(´;ω;`)
44話…ネタバレになってしまうけど、田沼くんがぴしりと夏目に言って
みんなで夏目の大切な〇〇を探すシーンとか!良かった♡友情だなと思いました。
タキと田沼くんと夏目のお話も良かったです☆☆
他にもいっぱい感想を語りたいけど…
上手く言葉にできないです。。
だんだん打ち解けていってるようで、
読むたびに私もにやにやと嬉しくなりますp(*^-^*)q
Posted by ブクログ
タキちゃんもりだくさん☆
タキの祖父を訪ねてきた妖が妙に人間くさくて、なんか人間くさい妖が増えた気がするなぁ。前は夏目に好意的な妖だけが妙に人間くさいと思ったんですが、最近そうじゃないやつも人間くさいですね。
夏目の成長というか変化というか、そういうものをゆっくり見守り楽しむというのがこの漫画の楽しみなのかもしれませんが、にゃんこ先生のまんまるボディの前にはね、もはや人間は後回しですよ。
フォルムがホントにツボだ。ぷーぷー寝ている姿がたまらなく好きだ。抱きしめたい抱きしめたい抱きしめたい!!
目を閉じてるにゃんこ先生が一等好きです。
Posted by ブクログ
この作品は、独特の雰囲気がありますね。
全体的に静かなんだけど、強く何かを訴えてくる物があるというか。
どちらかと言うと大人しめの絵なんだけど、読み終わった後に凄く充足感があります。
今回はタキのお祖父ちゃんとあやかし達のエピソードで泣けました。
見えないけれど、認識されないけれど、お互いを思う優しい気持ちは伝わっていたんじゃないでしょうか。
勿論、その後の夏目が実家を尋ねる所も泣けました。
今はもう誰もいないけれど、そこには確かに思い出があったんだと、夏目と一緒に感じられました。
次はどんなお話が読めるのか、楽しみです。
Posted by ブクログ
今回初めて夏目の両親の顔(写真だけど)が見られましたね*
西村曰く夏目はお母さん似~だそうだけど、私はお父さん似だと思うなあ。だってレイコさんって確か父方の祖母だったよね?
(夏目はレイコさんが夏目姓のままだったことが引っかかったみたいだけど…。)
今巻、ラストが良かった。
藤原夫婦と写真を撮る夏目、「もう一枚いいですか?」でニャンコ先生を抱っこしてパチリ。
夏目にとってニャンコ先生は家族なのね♪(´∀`〃)