あらすじ
停戦から3年。永きにわたる共和国との戦争は、帝国に深い傷跡を残した。飢餓・疫病・兵隊の野盗化…。それは“戦災”という名の、もう一つの戦争だった。これを憂慮した帝国陸軍は情報部内に第3課を設立し、戦災復興任務に当たらせた。その実、軍部の予算獲得のための方便であり、臣民の不満を抑制する“言い訳”でしかない彼ら。だが、社会を覆う欺瞞のブ厚い皮を切り裂き、内部の腐敗を暴くことを真に実践する彼らは、自らを『パンプキン・シザーズ』と呼び、任務達成に向けて今日も邁進する!
電信を通じた『抗・帝国軍』に対しての訴えを終え、剣隊長『蠍の剣』を死闘の末に倒したアリス少尉。帝国の反撃が進む中、現れた巨大陸上戦艦『蠍の王冠』は圧倒的な火力で、帝都を蹂躙する。
一方、陸情1課の強襲制圧部隊『第1の大剣』は、人質にされた各国要人を救うために『言語の塔』に突入を始めた。
人質となった一部の要人を救出し、国家の存亡に関わる交渉を開始したケルビム中佐。砲弾が飛び交う戦場の中、特許違反を盾に各国の大使達と“密約”を結ぶべく舌戦を繰り広げる。瀕死の帝国を救う道は!?
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匿名
続き待ってました
本誌、休載で途切れたので長く待ちました。復活、大喜びです。
ケルビムさんの高速情報網の懸念はインターネットの現在を予見しての事でしょうが、作中世界では百年近く先でしょうね。電信から無線ラジオ、テレビを経てインターネット時代にならないと民衆規模の情報の氾濫は起きないでしょう。だからこそ、インターネットを締め出す国もラジオやテレビは国民統制の手段として認めてるし、戦前、戦中のプロパガンダのメディア統制が出来たのだから。