あらすじ
合同会議5日目を迎えた夜半の帝都──。臓腑の澱となった帝国人への宿怨を、最終的な行動へと出ることで遂に解き放つ『抗・帝国軍(アンチ・アレス)』! だが、ただひたすらに殴られ続けながらも、帝国の全てが打ちひしがれたわけではなかった。吹き荒れるテロルの嵐に抗い、顔を上げる者達――重量級ドラマ[合同会議編]緊迫のターニングポイント! ここからだ……ここから劣勢全て、くつがえす!!
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Posted by ブクログ
この作者・作品の特徴として、大量に伏線を張り巡らせて急激に回収する、という流れがある。ものすごい数の謎と状況の悪化という死亡フラグを立てまくっておいて、それをいい形で回収していく流れと予想。よってこの巻の次、遅くとも次の次(19巻)あたりでは全て片がつくのでは?
Posted by ブクログ
ここ数巻はオドオドと暗い展開が続いていましたが
今巻に来て急展開、そして反撃スタート!
ロゼッタ⇒ハーケンマイヤー⇒(ラーン?)⇒アリス と魅せ場の連続の後半はかなりアツかったです。
アリス最強すぎw
Posted by ブクログ
アリスが唱える「正義」には公平さしかない。それは「黒」と「白」では割り切れず「灰色」もあるんだ、と言う世の中には通用しないかもしれない、ただの理想、意固地さ、机上論かもしれない…が、貫こうとする姿勢、自分を疑わない潔さを持ち続ける方が難しいのだ、と言う事。「灰色」と言ってしまって曖昧にすることが人間らしさではない。ハーケンマイヤーの迷いからの戦闘を笑う事になる。
Posted by ブクログ
英雄を求めるものはいったいどういった人なのか?劣勢続く戦場に必要なものが提示される17巻。
英雄を求める者。どういった人が英雄を求めるのか、今作品では幾度もその問いかけがなされます。英雄は人々を救うためその身を捧げるモノ。永久にその称号を背負わされ頼り続けられる、それでも立ち続けるのが英雄と言う。ならば、その英雄を頼る人は誰なのか。誰にだって出来ることはある、すべての人が勇者だなんて言うのは簡単ですが、そんな人達が諦めた時に必要なのが英雄じゃないのか。正義を成したい人のために英雄はいる。改めて、パンプキンシザーズの英雄像を語る機会が今回有りましたが、詭弁を詭弁としないための見せ方をしてくれる大変素晴らしい回となりました。世界を知り、正義を知ったからこそ正義を声高く叫ぶハーケンマイヤーは最高に良かった。
自分の中の正義を回していく。究極の凡人、皆殺し部隊、強欲を担う商人、傷だらけの看護婦。それぞれが自分の中の正義を回していく。それに対するは思考を止め、自分の中の感情を打ち払うためだけに正義を捨てたものたち。そういった相手だからこそ、正義を名乗らねばいけないのではないか。今回アリスは久しぶりに正義を名乗ります。たくさんの正義の繋がりを保たせるために英雄になる。責任感があるアリスらしい言葉だと思いました。劣勢を覆すのはいつだって個の輝きと繋がる力です。自分の中の正義を捨ててしまった人間には負けないで欲しいですねぇ。
戦いは分水嶺を超え、ここから軍側の巻き返しが始まりそうです。劣勢を覆すほどの強い思いを次巻も見せてほしいな。アリスは答えを見つけました、伍長は今回の戦いで答えを見つけることができるのか。さぁ面白くなって参りましたよ!表紙の方々ももっと活躍してくれ!ラインベルカ少佐ぁ!
Posted by ブクログ
一般人を巻き込んだテロの拡大、そして反撃へ。段々状況が込み入ってきて、少し分かりづらくなっているかなぁ。あと、個々の登場人物の行動理由の説明とセリフの描写が多く、かつ、それ以外にもあるはずの、一個の人間としてのバックグラウンドが感じられず、作者に動かされている様に見えることが多いのが少し気になる。