あらすじ
揺るがぬ信念の男・ロンダリオが抱える真摯な怒りは、国家に変革を強いる精緻な計画を生み落とした。法の及ばぬ魔窟『0番地区』における抗争誘発……。だが、事態に巻きこまれた小さな住民たちが計画を阻む! そしてその姿に、求めていた“答え”を見出したアリスもまた……。一方ランデルは、己を搦め捕る想念の淵に沈みつつあった。父との約束を破り、多くの人を――。足掻く幽霊(ゲシュペンスト)が、たどり着ける“答え”は……!?
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Posted by ブクログ
読書録「パンプキン・シザーズ11」3
著者 岩永亮太郎
出版 講談社
p74より引用
“思うことも感じることも人間の所業とするのなら
その根幹たる人間を否定してしまった存在は・・・・
人間の世では誰とも疎通できなくなる”
目次から抜粋引用
“煽動の爆弾
カロンの川縁
The childrens war
たどりついたこたえーランデルー
たどりついたこたえーアリスー”
架空世界の大きな戦争後を舞台にした、そ
の時代を生きる人たちの苦悩とそれに対応す
る軍部隊の活躍を描いた漫画。
ランデル伍長の生まれ育った無法地帯で、
実力者勢力同士の戦争が起こる寸前の状況に
陥っていた。なんとか大きな争いになる前に
事を収めようと、ランデル伍長達は動き出す
…。
上記の引用は、ランデル伍長の父の台詞。
否定の部分は、コロシテ、と振り仮名があり
ます。現実の殺人者の残した言葉の中には、
よくわからないものがあることがありますが、
この台詞で言われているようなことなのかも
しれません。
0番地区編中盤、それぞれの答えを元に、
事態を収めるべく前に進む巻となっています。
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Posted by ブクログ
少尉の決心や、伍長が少しだけ前を向くようになったことや、子ども達の大活躍以上に、11巻収録最終話のアベルやロンダリオの密会に心躍ってしまった・・・。緊張感ある大人の遣り取りは面白い。