【感想・ネタバレ】萩を揺らす雨 紅雲町珈琲屋こよみのレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年11月08日

2017/11/8
これまで読んだお年寄りが主人公のものと比べて、なんと言うか美化されてない。
いや、これでも美化されてるんだろうけど割と生々しい。
私のイメージが偏ってるのかな?
誰にでも優しく物知りで誰にも悪意も恐怖も感じないし与えません。みたいなスーパーおばあちゃんが多くない?
だから痴呆を疑...続きを読むわれて怒ったり、不審者っぽい人を見て怪しんだり、暴漢に襲われたりしたからなんか新鮮に思った。
スーパーおばあちゃんはほっこりするしなんか安心するけど、リアルおばあちゃんはちょっと心がざわつくなぁ。
もっとリアルはなかなか悲惨な感じがするので、このくらいでざわつかせる感覚を楽しみたい。

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Posted by ブクログ 2017年08月10日

【あらすじ】
観音さまが見下ろす街で、コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」を営む気丈なおばあさん、杉浦草。人々を温かく見守り続ける彼女は、無料のコーヒーを目当てに訪れる常連たちとの会話がきっかけで、街で起きた小さな事件の存在に気づく。オール讀物推理小説新人賞受賞のデビュー作を含む「日常の謎」を解く連作短...続きを読む編集。

【感想】

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Posted by ブクログ 2015年10月21日

大阪都構想で維新が負けた時、都構想反対票の分析をしたら60歳以上の人が多かったらしい、それを聞いた若者どもが「もう死ぬからと今の自分が良いような票を入れた年寄りが大阪をダメした」という意見がネットに蔓延した事がある。

ふざけるなよ、クソガキどもと思った。
自分が生き易い環境を提案してくれる候補者に...続きを読む票を入れて何が悪い、歳を取ってたら、自分の人生は犠牲にして、若いものに尽くさないとアカンのか?
お前が生き易い環境のために彼らの一票を使えという傲慢。あの意見を書いた連中こそ世の中をダメにしている元凶に思えてならなかった。狭量や世間知らずは若者の特権だと思うが、あまりに稚拙すぎると思った

全然違う話になってもた。
この本の主人公は所謂「おばあさん」である。コーヒ豆と和食器の店を経営する、和服を着こなして凛と佇むカッチョ良いおばあさんである。そのおばあさんが日常(と言うていいのか)ミステリーに挑むわけだけど、そんじょそこらに転がっている読みやすいミステリーみたいなホノボノ感は薄い。

むしろ初期高村薫作品に似たヒリヒリした匂いも感じるぐらいに乾燥した厳しさも漂わせてくる。喜怒哀楽も恋愛感情すら生々しく持っている主人公、だが彼女がカッチョ良いのは70年以上の人生経験で築きあげてきた人生観をしっかりと持って、そのヒリヒリとした現実に背筋伸ばして立ち向かう姿なのである。

老いていようと堂々たるハードボイルドである。チンケな若造何するものぞ、何が大阪の未来を潰しただ、ジジイババアに未来潰されてグチャグチャ言うぐらいのチンケな未来なぞ、どうせなんぼでも潰れるわ。

気概を持て若造(含む俺)、後味エエと言いきれないこの作品集に何故か妙に元気をもらえた。続きも読もうと思う。

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Posted by ブクログ 2017年06月10日

表紙のほのぼのしたイラストと、帯の『小粋なおばあちゃんが解き明かす「日常の謎」。』というコピーから、ほんわか癒し系な内容を予想していたら、ちょっと思い込みと違っていた。
「日常」とはリアルで(当たり前か・・・)世知辛くて切なくて、多少生臭いものなんだな。
なんとなく、おばあちゃんは珈琲店にずっといて...続きを読む、持ち込まれた相談事を解決する、というのを想像していましたが、草さんはとんでもなくアクティブで、むしろ自分から首を突っ込むこともあり。

しかし、自主捜査(?)がボケ老人の徘徊と間違えられた件は、読んでるこっちもショックでした。
ひとり暮らしが限界になった親友が、息子に引き取られて遠くへ行ってしまう件も。

でも、自分もこんなふうに、前向きに頑張る老人になりたいな~と思った。
あと、いつも着物を粋に着こなしていて素敵ですね。
こっちは真似できないかな・・・

続編も読んでみようと思います。

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Posted by ブクログ 2015年12月13日

コーヒーと和食器の店「小蔵屋」という店を営む杉浦草というおばあちゃんが主人公の「日常の謎」系のミステリ。離婚をして,親権を離婚相手に取られ,その子が死んでしまったという悲しい過去を背負う上に,親友のおばあちゃんである由紀乃さんの痴呆が悪化し,会えなくなっていくなど,根底となっている設定が切ない。人間...続きを読むの悪意などが描かれていて,忘れられない印象が残る作品は好みなのだが,この作品はそういう意味での読後感の悪さとは異なる寂しさがある。読み終わったあとに,年を取るって大変なことだな…と思わせる寂しさがある作品。個々の短篇のミステリとしてのできも悪くない。好みの作風でないという点が最大の減点材料か。★3で。
○ 紅雲町のお草
妻の連れ子に虐待をする父の話。杉浦草が,泥棒と協力して子どもを救い出す。

○ クワバラ、クワバラ
小さい頃から杉浦草にいじわるしていた秀子についての話。小蔵屋を建てるときにも意地悪をした秀子が家出をする話。ミステリというよりは,ちょっとした小話

○ 0と1の間
杉浦草にパソコンを教えていた白石という青年が妹にひどい目に合わされる話。妹が彼女と誤解され,白石が女に騙されていると思わせ,真相は妹だったというオチ

○ 悪い男
大竹という男がピアニストを目指していた小枝子という女性をかばった話

○ 萩を揺らす雨
杉浦草が古くからの知り合いである政治家「大谷」の愛人との問題で,大谷と愛人の子どものトラブルに手を貸す話

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