あらすじ
全日本F3第11戦/12戦、鈴鹿サーキットで再び激突するカペタと金田(かねだ)!!スポンサー問題を必死のドライブで克服したカペタは、名実ともにステラのエースとして最強のマシンを与えられる。一方の金田も2戦ともにポールを獲得、ライバルに一歩も譲らない。両陣営の若きエースたちの戦いの行方は……?真夏の鈴鹿、全17周、最終コーナーに、カペタは全てを懸ける……!!
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『め組の大吾』『シャカリキ!』などに代表される曽田正人先生の作品は、とにかく熱いマンガが多いのですが、その中でも特に熱いのがこの『capeta』です!!
幼い時に母を亡くし、とても貧しい家庭に育った主人公の平勝平太(通称:カペタ)が、モータースポーツに出会うところから話は始まります。作品中、カペタは何度も辛い逆境に立たされながらも、己の才能でそれを次々と乗り越えていきます。
しかしそれだけでは終わらないのがこのマンガの面白いところ。いわゆるスポーツマンガにありがちな「才能+努力で栄光を掴んでいく」というテーマとは違い、カペタは、普通なら才能だけでは絶対に越えられないような壁すらも、己の才で越えていくのです!圧倒的な才能というものは、人もお金も地位も全て惹きつけてしまうんだなぁ…としみじみ感じてしまいました。
日本のモータースポーツファンの期待を一身に背負った「CAPETA from JPN」は、栄光を掴む事が出来るのか!?読めばあなたも熱くなる!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
鈴鹿の方も勿論熱いが、どちらかと言えばこうなるだろうことは前巻の時点で予想が付いていた所。(しかし勝利後のモノローグは「後に言う」を非常に具体的にしており大変熱い。)
それよりも凄いのはその後焦点が当てられる奈臣の話が、まだレース決勝ではないのに既に熱いということ。鈴鹿終了後金田たちが奈臣に意識を向けた所で「凄いヤツ」ということを見せるが、そこに圧倒する展開ではなくピンチにギリギリまでつめて戦っていく、という展開に設定したのがまず非凡。厳しい世界だという前提があるからこその展開だと思う。しかもそこで奈臣の方は勝平太のレースに呼応していく形になる、というまさにライバルであることを見せ付けるような展開には心躍らざるを得ない。
Posted by ブクログ
車は個人的に酔うので苦手だが著者を「シャカリキ!」の時からおっているので、購読している。
基本的に熱い天才が苦境に追い込まれ、乗り越えるといういつものパターンだが、それでも惹きつけられるものがある作品。
この巻はカペタの全日本F3とナオミのF3ユーロシリーズの一戦。
今回気になったのはナオミのチームの体制悪化により、勝たなければならない状況になる。
そんな中、常に完璧を目指しそれを実現していく世界で、如何に他人を研究するかということと、柔軟な発想とそれを許容する環境ってのが必要なんだろうなと、そんなに完璧を積み重ねて来なかった人間としてぼんやりと思った。