あらすじ
「軍隊と平和憲法」論争の原点は平安京に!日本史の常識を覆す全日本人必読の新・日本史!
なぜ、桓武天皇は軍を廃し平安遷都を行ったのか。憲法九条論争にも通底するこの問いは、日本人固有の言霊信仰で解明できる! ノンフィクションの鬼才が古代史の謎に迫る待望の第3弾
目次
第1章 道鏡と称徳女帝編-愛人騒動をデッチ上げた「藤原史観」
第2章 桓武天皇と平安京編-遷都を決意させた真相と風水説
第3章 『万葉集』と言霊(コトダマ)編-誰が何の目的で編纂したのか
年表
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Posted by ブクログ
藤原史観か、日本史はやはり藤原の歴史なんだな。藤原氏の名前の由来を知りたい人は読んでみよう。こんな逆説もある。
孝謙天皇は前から胡散臭い感じはしていたんだ。あまりに浮いている存在。だからすごい納得いった。
古代の文化は怨霊慰撫のためにあったというのが面白い。だからたくさん歌選集を作り、寺院を作り、怨霊にゴマ擦ってたんだな。
国語の授業で和歌の味わいを習ったのが馬鹿らしく思えてすごい胸のすく思いだった。あんな日常の何でもないような共感もできないような歌で無理矢理感動しろなんて、土台無理だったんだ。
Posted by ブクログ
日本史苦手なので人物が覚えられず(笑)
①藤原氏の勢力に対抗しようとした称徳天皇の中華的政治思想で語られていた。藤原仲麻呂=奈良時代の呂不韋というイメージから道鏡と称徳女帝について愛人説が浮上したが、称徳天皇は天皇制から皇帝制への移行を目指していたという内容が面白かった。
②桓武天皇が平安京に遷都した理由を、天武持統王朝が断絶し天智系王朝に交替したから+風水や陰陽道からという内容が書かれていたと思う。怨霊を〜は井沢節炸裂感があったけど地形を陰陽道で考えているのは興味深かった。
③万葉集と言霊について