ポーポー・ポロダクションのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
本書は行動経済学について、マンガで解説された本である。
さて、行動経済学とは一体何か。
例えば有名なところでは、人間には次のような傾向があるとされている。
* 手に入る喜びよりも、失う悲しさの方が大きい
* 複数の選択肢があると、つい中間を選んでしまう
* 変えたほうが良いことが分かっていても、現状維持を続けてしまう
* 直前に見た情報によって、その後の行動が左右されてしまう
* 無料や確実に手に入るものについて、必要以上にありがたがってしまう
どれも心当たりがあるのではないだろうか。
こういった、日常の行動に当てはめられる『リアル』な経済学。
それが行動経済学である。
従来の経済学は、「人間は常に合理的で正しい判断をする」という前提の元に作られていた。
だが現実にはどうだろうか。
人は間違うし、時にはあえて損をすることもある。
むしろ本当に合理的に動けることなど、ごく稀ではないか。
そういった、「人間は合理的ではない行動をする」という点にスポットを当てているのが、行動経済学の特徴である。
では、行動経済学は何の役に立つのだろうか。
それは、「人間は間違う生き物だ」というのを自覚することではないだろうか。
人は、実は複雑な比較を苦手としてる。
だから過去の経験や、直前に得た印象から簡易な判断を下そうとする。
物事を正確に判断するのは、それだけ難しいことなのだ。
だがこういった心理の法則を知る者からすれば、それは人を騙す手段になり得てしまう。
割引や限定をエサに価格を釣り上げたり、時には詐欺に使われることもあるだろう。
だから、「今の判断は正しくないかもしれない」という自覚を持ち、一歩立ち止まる勇気を持つこと。
それがこれからの世の中を渡っていく上で必要なことだと思う。
行動経済学が去年のノーベル賞で話題になったことから興味を持ち、一番簡単そうな本書を読んでみた。
結果としては、概要を理解するには充分だった。
内容については有名なものが多いので、得たものは少なかったが、入門編としてはこんなものだろう。
サルで描かれたイラストは可愛く、最後まで楽しく読める。
行動経済学とは何か、という所から始める人にはぴったりな本だと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ"行動経済学、というものを初めに学ぶには良い一冊。
マンガが付いているからという訳でなく、内容が判りやすく纏められているので良い。
基礎的な内容が多いので、認識した後これをどう活かすかが次アクションになると思われる。
日常生活にもリンクするので、知っておくだけでも面白いし、これを応用してビジネスに活かしていっても良い(話術とか)
-----------------------
◆「行動経済学」は経済活動に関わる不思議な行動を分析したもの
→人は""損""を避ける傾向がある=だから、いつも同じ店で食事をする(新規はミスした時に、残念)
男女間でも差が出る
ex)保有効果 宝くじを他人に譲るとしたら?=男1,326円、女830円
男性の方がおカネが大事、女性は関係性を大事にする、みたいなこと
ex)1,980円は2,000円より遥かにお得に感じる魔の数字。
さらに文字を赤くすると、赤字を連想させ、男性より女性を反応させる(赤文字効果)
だからスーパーの値札は、赤字ばかり。イチキュッパーという響きの良さも、購買意欲促進になる
◆通販は5色で売れ!という法則
2,3色だと欲しい色が無いことがあり、逆に10色とかだと多すぎて選べない
また、価格やプランなら3通り。松竹梅の竹が最も選ばれるプラン
◆ディアゴスティーニの行動経済学を応用した戦略
1.単純接触効果
→CMなどを大量に打つことで、まず接触回数を増やし、良いと思わせる
2.価格のアンカー効果
→定価を見せてから創刊号特価を出すので、安いから買ってみようと思う
3.収集欲が強い男性を狙うラインナップ
→戦車、城郭、バイク、戦艦……男がターゲットにされている(集める、という事に快感を覚えるのが男)
4.希少性の原理
→創刊号は本屋に豊富にあるが、号数重ねると冊数が減る。買えなくなるかもという圧迫観念で買ってしまう
5.保有効果
→作り始めていると、価値があると感じてきて、コンプリートしたい気持ちが強くなる
知識や小ネタが雑誌に小まめに載っていて、知識が深まるのも後押ししている
6.送料無料の魅力
→定期購読の申し込みが簡単で、送料無料なので、無料はとても強い動機づけになる。ついやってしまう
7.コンコルド効果
→既に何回か購入した人は、ここまでやったのだから…と途中で辞められない。
投資してしまって、辞めた場合の損失を考える
8.現状維持バイアス
→申し込みはネットで簡単にできるが、解約は電話でないとできない
通話というアクションを挟むだけで、面倒に感じる人が圧倒的に増え、定期購読を続けてしまう
9.完成欲
→終わり際に、明確にゴールを提示する事で、達成感を味わいたくなるので辞められなくなる
トータルでの金額はかなりのものだが、月々支払いなので大きく感じなくなる(マグニチュード・エフェクト)
◆アンカリング効果
最初に提示された数字が自然と頭に残り、のちの判断に影響を及ぼす
◆フレーミング効果
数字は見せ方によって、判断を狂わせる
1)手術を受けた100人のうち、90人が助かる
2)手術を受けた100人のうち、10人は死んでしまう
→後者の方が、危険に感じてしまうが、内容は同じ
""フレーム""をつくって、あてはめてしまうので、フレーミング効果
◆確証バイアス
見たいものだけを見て、現実を歪めて解釈してしまう
固定概念と交わると、厄介
女性は様々な行動をしているが、偏見を持っているポイントに重なると、「やっぱ女って〇〇だわ」となる
◆プロスペクト理論
簡単に言うと、同じものでも得と損は感じる価値が変わる
1,000円の得と1,000円の損だと後者の方が嫌なので、貰った1,000円をやっぱり回収、となるとショックが大きい
また、100円から110円の値上げと、10,000円から10,010円の値上げでは前者の方が敏感
同じ金額でも、自然とパーセンテージを測っている
10分離れた店で5,000円が4,000円になるなら買うが、50,000が49,000円になるのは、その場で買う" -
Posted by ブクログ
ゲーム理論について、見開きのうち1ページを文章、1ページをマンガという形で解説している本。
ゲーム理論は、本書の最も簡単な表現に従えば「競争相手のことを考え、自分が最も得をする方法を合理的に決める」理論である。
ただし、厳密には相手と競争関係にあるとは限らないし、自分の選択が合理的でも、相手が不合理な選択をすればゲーム理論の解は成り立たない。
また、自分と相手が置かれている状況がどのようなものか、つまり「どういうゲーム」なのかが分かっている必要もある。
本書では「上司はなぜサボるのか」「なぜサービス残業をしてしまうのか」「近所トラブルはなぜ悪化するのか」「プロポーズは自分からしたほうが良いのか待つほうが良いのか」といった普段の生活での問題をゲーム理論を使って解説していく。
内容はマンガや図解で分かりやすいが、1テーマごとについての言及は少なく、読むらなら雑学本と割り切ったほうが良い。 -
Posted by ブクログ
かわいいサルが書かれたマンガで、人に好かれるための手法を紹介するもの。第一印象が大事、とか共感の姿勢が大事、相手をほめる、といったことが書かれている。
内容自体はとても一般的で、言われてみるまでもなくそうだよな、と感じることが多いので、そんなに参考になるという感じでもなかった。というかあまりに一般的なことすぎて、印象に残らない。ただ「自己開示の返報性」(p.140)は、あらためて納得した。つまり「人は相手から自己開示を受けるとその相手に好意をもちやすい」(同)という事実で、これはおれもよく使っている気がする。というか自分の弱い所を早く見せてしまいたい、という心理がおれには働く。あとは、結局自分の経験を話すことが自慢話になっているというのも注意したい。それならまずは「自虐ネタ」(p.196)とまでは行かなくても、失敗談を話すところから親密になるというのは、意識したいと思う。
…と言っても、やっぱり内容よりもイラストになっている「ミホンザル」がかわいい。マンガも面白いので、サル好きのおれにとってはそれだけで読むに値する本ということになった。(15/06) -
Posted by ブクログ
p56口角を上げて笑う 口角の周りをマッサージ、頬の筋肉を動かす ウインクするように頬の筋肉の上下運動→好かれる笑顔
p66 腹式呼吸 胸の周辺を響かせるイメージの低い声はプレゼンなど説得力 頭の位置で音を響かせるイメージの高い声は声が遠くまで通り記憶に残りやすくなる→好かれるよい声
p146 共感能力向上トレーニング
・リズミカルな運動(ウォーキング、階段昇り降り、スクワットなど)特にウォーキングは太陽の光を浴びることでセロトニン神経が活発になりおすすめ
・バランスのよい食事 セロトニンの原料トリプトファンの摂取(肉類、豆類、乳製品に多い)、ビタミンB6
・規則正しい生活 セロトニンは太陽の出ている日中に分泌される
・映画、演劇、小説などの作品に触れ、心を動かす
・できるだけ人と会う
※共感する能力はセロトニンとセロトニンを合成するセロトニン神経が関係し、セロトニン神経が活発になると共感能力が高まる