あらすじ
「大人の『人見知り』はなぜおこる?」「親しくなれない相手には、どうすればいい?」 ビジネスから恋愛、友人関係まで、人間関係にまつわる心理のポイントを、ほのぼのマンガとともに楽しく深く解き明かす心理学の入門書! 心の動きは、複雑だけどおもしろい! たとえば好きな相手に意地悪をし、好きでもない相手に「好き」と言ってしまうこともある。友人たちと騒いでいると、とても楽しいと思う反面、とつぜん空しさや寂しさに襲われる。これらの行動には理由があり、人には同一の思考パターンや行動の法則があるのだ! だから心理学を学んでいると相手の行動が理解でき、言動の裏が見えてくる。その結果、人間関係の悩みが軽くなり、おだやかな人間関係を構築しやすくなるのだ。活用してこそ価値がある心理学のポイントが一冊で手に取るようにわかる本である。
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Posted by ブクログ
大人の人見知りは経験からなどの、後天的なものが多いという。よく子どものままの大人になりたいというが、経験や年数から人は子どもの心を忘れてしまうのかもしれない。
政治家がよく料亭から出てくる報道を聞くとダーティなイメージが先行して、金の無駄遣いと感じていたが、理論的な戦略から行うものらしい。交渉や依頼を食事をしながら行なうとそれが通りやすい。これを「ランチョン・テクニック」と呼ぶ。例えば大きなプロジェクトの後に、よくお疲れ様会をやるのではなく、プロジェクトの途中でやると仕事が捗り、効果的であるという。
教育現場においては、ピグマリオン効果といってよく相手に期待をして、相手はその期待に応えようと奮起し、期待以上の伸びが見られるという手法がよく使われる。
人間関係や教育者に必要なのは、「アサーティブな考え方」である。良い怒り方、指導の仕方はこのアサーションの原理で、部下にそうなった原因を提示し(行動)、その結果を振り返り(影響)、それによって自分が感じていること(感情)を伝える事が重要である。
怒る前に相手を心配する一言が重要である。
ミラーニューロンという効果も興味深かった。人は面白いから笑うのではなく、笑うから面白いのだという。だから苦しい時も笑う母親というのは、意識して笑うことで苦しみを乗り越えようとし、結果乗り越えてこれるのを証明している。
涙も怒った時の涙はナトリウムを多く含むため塩辛いが、悲しい時は水分量が多いという。涙1つで相手の感情が分かる。
相手の嘘を見抜く方法としてよく顔を見がちだが、実は手や足を見れば分かる。手を口周りに持ってきたり、口周りで動かす人は嘘をついているという。よく犯罪現場でインタビューされた住民が後から容疑者だったという場合、その仕草を見ると手を口周りに持ってきていることがわかるという。
Posted by ブクログ
著者が「気軽に読んでほしい」と述べていらっしゃいますが、その通りに気軽に読めて『使える』本だと思います。
心理学を学問として学ぶのではなく、実際に意識したり、やってみることを意図して書かれているので、心理学にあまり触れたことのない人や自己啓発本が好きな人にオススメですね。
表紙にもあるコアラやカンガルーの絵や漫画も可愛いしクスッと笑っちゃうし、とても読みやすい本でした。
Posted by ブクログ
自分を変えたいと思っていたところだったから,そのヒントになった気がする。
おおざっぱにまとめた本もおもしろいと思えるんだから,心理学を真面目に勉強したらすごく面白いんだろうなあ…