ホフマンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本著(下)はムルは子どもから大人になり、社会に揉まれ精神的に成長する姿が読み取れる作品である。猫視点で描かれているが、その様は人間社会のようで、現代の私たちにも充分響く内容である。
物語の後半でより顕著になり、幼さや理想主義から現実の複雑性との折り合いをつける知恵が表現されるようになることから、成熟描写が「経験を通じた内面の深化」として変化しているといえるだろう。
『ネコのムル君の人生観 (下)』で示される「成熟」の描写は、主人公ムルの若さ特有の軽率さや衝動から、経験と内面の成長を経て、自己理解と他者との関係性の深まりへと変化しています。下巻では、結婚や浮気相手との決闘、上流階級での体験といっ -
Posted by ブクログ
ドイツ・ロマン派の異才と呼ばれるホフマンによる初期の傑作。1814年の作品です。ホフマンの作品には怪奇幻想小説の要素があり、超現実的小説の要素もあって、後年前者はポーへ、後者はカフカへと連なっていく。そういった系譜にある作家だと解説にありました。
1974年の翻訳です。文字の小ささはしょうがないとしても、訳自体はとても読みやすかった。簡便で端的な言葉づかいによって小説世界がわかりやすく展開していきます。
怪奇幻想・超現実のシーンが、クライマックスのみならず序盤から繰り広げられます。なんといっても、主人公の大学生・アンゼルムスがはなから外を歩いているだけなのに、老婆がリンゴを路上販売している -
Posted by ブクログ
とても可愛らしい、ドイツの童話である。バレエの「くるみ割り人形」の原作と言われている。
本書が書かれたのは、1816年だそう。
ある(おそらく裕福な)家庭には、男の子と女の子と両親、そして時々訪れる叔父がいる。時はクリスマスで、子どもたちはプレゼントをもらう。
その中にくるみ割り人形があった。女の子が主人公でくるみ割り人形と会話をする。
童話にありがちな、結構残酷な部分もあり、でも子ども、特に女の子が読んだらそれはもうワクワクするであろう描写や展開がある。さすが。
大人が読んだ場合、当時のドイツのクリスマスはこんな感じだったのかな、と楽しめるだろう。