沼野恭子のレビュー一覧

  • 初恋
    衝撃的な小説だった。
    おじさん3人で初恋について語り合う、ノスタルジーを感じる設定。
    主役であるウラジーミルの初恋相手ジナイーダは、美しく気品に溢れ、天真爛漫な女性。モテモテのジナイーダは、男達を魅力し、翻弄する。小悪魔、いや、悪魔的である。
    ジナイーダに陶酔し、どんな要求でも喜んで叶える男達と、彼...続きを読む
  • ペンギンの憂鬱
    旧ソ連崩壊後の、なんだか不気味な時代のお話。
    小説家のヴィクトルは、憂鬱症のペンギンと暮らしているが‥‥
    ラストはとても良かった。
    銃や殺し屋が登場したりと、当時のウクライナの治安の悪さというか不安定さの様なものが窺えた。
  • 初恋
    初恋とはこういうものだと思う。
    ちょっとしたことで、動揺する。
    そのせいで気付かないことも多い。

    16歳故か、鈍感すぎるウラジーミルくん。
    疑わしい材料は目の前にたくさんあったのになかなか気付かない!

    まだ気付かんか!…おばさんは何回もそう思いました。

    そして、ジナイーダさん。
    見た目は美しい...続きを読む
  • 初恋
    16歳の青年のジナイーダへの初恋を描いた。
    自分の初恋って記憶にあまりないのですけど、初恋がこんなにも苦々しく記憶に残っていくものなのかなあ。初恋の相手が自分以外の男性と親しくしているのを見て不安になったりするのは、初恋でなくてもそうだとは思いますけど、初恋ならではの心の不安の描写がすごくいい。
  • 初恋
    題名そのまま、甘酸っぱい初恋物語でした。こういうのを全力で面白いと思える人は、心が豊かなんでしょうね。私には正直ちょっと物足りなかったです。まあ、面白かったけど…、すごく綺麗で、瑞々しくて、心が洗われるような気がしました。
  • 初恋
    貴女に恋をした日のことを、僕はずっと忘れない。

    甘酸っぱい。まさに、初恋。宝塚で舞台するというから読んでみたけれど、なんというかもう恋するウラジーミルのトキメキがむずむずする。お父さんもかっこいいし。ジナイーダも、奔放で勝手ですが魅力的。

    過去を振り返っている、という設定がまた憎い。これが現在進...続きを読む
  • 初恋
    「取れるだけ自分の手でつかめ。人の手に操られるな。自分が自分自らのものであること。人生のの妙趣はつまりそこだよ。」「ああ青春よ、青春よ!お前はどんなことにも、かかずらわない。お前はまるで、この宇宙のあらゆる財宝を、独り占めしているかのようだ」
  • 家庭で作れるロシア料理
    ビーツのポタージュの鮮やかなピンクに惹かれて購入。
    全体に写真がきれいですし、アカデミックなロシア料理の解説がありとても勉強になります。レシピはとても簡単で、すぐにチャレンジできるものばかりでした。