沼野恭子のレビュー一覧
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某フィギュアアニメの影響でピロシキ食べたい需要が爆発して増刷されたため比較的入手は容易。コラムも充実していて生活感たっぷり。写真もきれいで手元に置いておくのに良いと思いますPosted by ブクログ
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コラムも多く、レシピ本としても読み物としても秀逸な本でした。
ここ暫くロシア料理にどっぷり嵌まっているので、友人が遊びに来ると必ずロシア料理を振る舞います。味見に利用しているとも言う。
厳しい気候と厳しい統制のソビエト時代を経たロシア料理は、素朴かつ命を繋ぐ切実さを感じさせます。
塩コショウとハーブ...続きを読むPosted by ブクログ -
工程の写真が細かく載っていて、ここしばらく見ていた料理本の中ではかなりの分かりやすさである。本は大きめ、目の覚める鮮やかな色合いの写真がたくさん。歴史や背景などの文章も多めで読み応えもある。コラムはロシア文学者マダム沼野によるもの。ロシア料理を順番につくっていきたい人にオススメ。Posted by ブクログ
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おいしそうです!日本で日本人が作れるおいしそうなロシア料理の本って、はじめて。
ブルガリア料理でもこんな本が出るといいのに。Posted by ブクログ -
初めから終わりまで薄暗く、不穏であり、春の陽射しのように温かくありながらも、常に冷気が優しく吹いているような小説でした。
このあと、彼らはどうなったのか?
そんなふうに思わせる小説、僕は好きです。Posted by ブクログ -
異国情緒ある静かで不穏でダークなミステリー。映画を観てるみたいだった。
政治としてのロシアは到底許されないけれど、文学芸術に罪はないと思って、ロシア語文学を読んでみたくなった。作者はウクライナ人で、ロシア語で執筆されている。Posted by ブクログ -
憂鬱症のペンギンを飼う作家の男。これといった希望もなく、なんだか曇天のイメージ。国家を揺るがす陰謀?に巻き込まれるのに気が付かない。気づこうとしない。偶然が重なってできた疑似家族を守るため?でも心許すのはペンギンだけ。ペンギンはどうかわからないけど。少しだけミステリ。最後まで曇天。でもなんか惹きつけ...続きを読むPosted by ブクログ
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奇妙な物語だった。ストーリーに抑揚は感じさせず、憂鬱症のペンギンのほか、追悼文、複数の知り合いの死去、葬式参列のバイトといった死に関わるものが扱われているせいか全体的に陰鬱な雰囲気となっている。そこに挟まる幼児や食事とコーヒー、性の描写などの生的なものの描写が対比となっている印象だった。最後は自暴自...続きを読むPosted by ブクログ
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始終空気が重かった、少し希望が見えたと思ったら絶望に通ずる道だった。でも救いはあった。
外国文学なので登場人物の考え方が予想外だった。
カバーストーリーに重要なことは真実味より事件が起きたことを仕方がないと誘導することだと思った。
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ソ連崩壊直後のウクライナ。動物園から譲り受けたペンギンと暮らす無名作家ヴィクトル。彼は存命中の著名人の死亡記事を書く事になる。書かれた人は次々と不審な死をとげ、彼自身も危険な状況に追い込まれていく。最後のオチが良い。
非人道的状況がはやく終わりますように。Posted by ブクログ