西部劇でよく見る一対一の早撃ち、いわゆる“決闘”がメインに描かれています
が、舞台設定も登場人物も西部劇臭さはほとんど感じないです。サムライなんか
も出てきて刀で決闘しちゃってますし。
作中では、拳銃での一騎打ちよる “決闘(デュエル)” を生業とする者を“銃士”、
そして各町の決闘チャンピオンに
...続きを読むなり、その証明書を7枚集めた銃士を“GUNMAN
(ガンマン)”と呼びます。さらに3年に一度開かれる“G・O・D(ガンズ・オブ・ド
ミネイション)”のトーナメントで優勝したGUNMANだけが現世界チャンピオンへの
挑戦権が与えられます。
その世界チャンプを目指すのは、主人公ホープ・エマーソン!ではなく、旅の道
中で出会ったビート・ガブリエルという銃士。これがかなりのいい男でとにかく
カッコイイ。自分が女子だったらこういう男が好き。いっそのことビートを主人
公にしろと思わなくもないですが、ストーリー上そうもいかず。
ホープは銃士ではないのですが、天才的な銃の腕と不運の持ち主で、次々と戦い
に巻き込まれ、やがて明かされる兄の正体、父の過去、衝撃の真実の数々を知
り、世界的謀略へと足を踏み込んでゆきます。といったかんじでサスペンス的要
素も満載です。
見どころはやはり、決闘シーンでしょう!心理描写を巧みに織り交ぜ、緊迫する
一瞬のショットを見事に描いています。そりゃあもう己の全てを懸けた真剣勝負
ですから、一度向き合ったら、相手が誰であろうが関係なし。どっちかは死んで
しまうのかとハラハラしながら読むことになります。非常にシビアな世界です。
銃士一人一人の決闘スタイルや技もさまざま、きちんと論理的な説明がされてい
るので、人並み外れていてもなんか納得させられてしまいます。
そういえば、一瞬で二つの標的を撃つオジサンの映像を見た事があります。早す
ぎて一発分の銃声と動作しか認知できませんでしたが、確かに二発撃ってまし
た!恐ろしい。一見の価値ありですので、ぜひググってみてください!より作品
を楽しめると思います!