藤田一照のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
感想書いたと思ったらすっかり忘れてた。読みました〜〜〜いやーー時間かかった!!!!笑
けど、ほんとに買ってよかった本!!!!!!
あたしもいつか、何事をも(邪念をも)喜んで受け入れて、手放して好きにさせて、でもまどわされることなく堂々としている、大きな樹のような心で生きられたら…と思いつつ、まあどう足掻いてもピヨピヨしちゃうあたしはあたしだしねと、いい意味でのほほんといられて、だからこそ一歩一歩をたのしめるようになったのは、この本のおかげだと思います。
ちゃんと負けて、ちゃんと赦して、自分自身を含めたいのちを尊んで(あ、虫は依然きらいですほんとごめんなさい)、朗らかに生きていきたいな〜と -
Posted by ブクログ
鈴木大拙氏の「禅と日本文化」を読み感銘を受けたので、もう1人の鈴木さんと言われている鈴木俊隆氏の本書も購入してみました。正直に言うと「禅と日本文化」の方が武道での例えなどもあり、わかりやすかった印象がありますが、本書にもハッとさせられる記述や表現があり、そこに出会っただけでも本書を購入した価値はあったと感じています。
本書を通じて伝わってくるメッセージとしてはタイトルにもあるように「初心忘れるべからず」ということと、座禅を通じて「大きな心」を持つと言うことでしょうか。また大事なのは頭で理解するのではなく体験せよ、ということです。
会社で仕事をしていると「考え抜け」というようなことをよく言われま -
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ネタバレアメリカで17年に渡り禅を指導している禅僧が説く禅のアレコレ。
アメリカの人向けに解釈され直しているせいか、アプローチの仕方が他の人と違っていて、腑に落ちる表現もいくつかあった。
個人的には、なるほど!と思う点が多く、とても良かった。
本書の主眼は、個人が孤立した点として存在する「分離の様式」からすべての物が繋がりあっている「繋がりの様式」への転換を勧めているのかなと思う。
以下、いいと思ったメモ
・地獄にだけは行きたくないと思っている人には、逆に地獄が現れる。
・『貪(pull)』
今ある状態は好ましいけど、まだ何か足りず、その何かを欲しがること。
・『瞋 (push)』
今 -
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ネタバレ禅入門、である以前に禅僧による仏教入門としてもそうとうわかりやすい。
で、ちょっとした符牒だの専門用語が出てくるたびに話を止めて確認する伊藤比呂美さんが非常に読者にとって頼もしい存在に思えてくる。
座禅は「本当の自分探し」だの「潜在意識の覚醒」だののためにあるんじゃなくて、ただそこに座っていることで身のまわりとのつながりを確認し己を調えるものなのだ、という辺りが本書の肝で、修行は苦しいものでも特別なものでもない、というところにこの先の未来での布教のヒントがあるのではないかしらん。
とまれ、仏教とはナニか、を説明するために手元に置いといてもいい本なんじゃないかしら。 -
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本書で語られる「愉快」とは、単なる表面的な「楽しさ」よりも、もっと深いレベル(自分の存在や魂そのものが身体を通して感じられる悦び)の状態を指します。これは、常に溌剌と元気で「自分が生きていること自体が心地よい」という存在の根本レベルでの肯定感です。
この愉快の体得のため、本書は「学校的学び」から、「オーガニック・ラーニング」(身体で体得し、全身で変わっていく学び)への転換を強調しています。禅の実践は、このオーガニック・ラーニングの核となります。思い通りにならない現実に対して、結果や答えを求めて焦るのではなく、そのままの状態を受け入れていく在り方です。坐禅や瞑想なども身体感覚を研ぎ澄まし、「今 -
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仏教とは愉快に生きるための方法を教えてくれるとのこと。
考えてもどうしようもないことは闘わず逃げず、受け止めた上でその時自分のすべきこと、できる事だけを楽しく淡々とする事は、愉快に生きるために必要かもしれない。
医学は闘うもの、芸術は逃げるもの、仏教は向き合うもの。とのことだが、仏教の考え方を理解するかどうかを別としてもこういった考え方は生きやすさにつながりそう。
本で読んだからもうわかった!と思わず、実際に体験してみたり、さらに学んだりするような姿勢も人生にさらなる彩りを加えるだろうな。
そして坐禅をせずとも、今置かれている状況をもがかずゆっくり受け止める時間を作るのは良いことなんだろうな