井上ナヲのレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
とても雰囲気のある作品
高校生の喜一には、血のつながらない父親がいる。シングルマザーだった母が唯一頼った次郎さんは、やがて母親と結婚し喜一の父親になった。
それぞれみんなが、どことなく傷ついているのが切なかった。 -
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【ふたりの間に出来たその男の子を一目見た瞬間に・・・もう会えない人にもう一度会えたような気がした(次郎)】
エロス度☆
喜一と次郎♡
息子と義父が紡ぐ純愛。゚(゚´ω`゚)゚。
喜一が抱く次郎に対する家族以上の想いや少しずつ歪んでいった2人の関係・・・喜一の想いを拒絶しながらも手放せない次郎の心境がすごく刺さりました・・・(n´ω`n)
また、喜一の実父に対する次郎の気持ちや過去も切なさなどが押し寄せ、想い人の息子である喜一を見たときの次郎の心境・・・終わったはずの初恋が戻ってくるような夢を見てしまう・・・がたまらなかった( ; ; )
次郎への恋に一生懸命な喜一の姿が本当に眩しい・・・ -
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感情の起伏も物語の盛り上がりも、劇的と言えるほどテンション上がらないのだが、その淡々ぶりが逆にイイのである。山田章博を彷彿とさせる絵柄が更にイイ。黒と白のモノクロのコントラストが際立つ絵面もイイ。吸血鬼同志になると、吸血=食欲抜きに、愛情から性行為を行えるようになるんだな、と言う結末で、フィルが成長している様から、子供のままのフィルではなく、同等な肉体に成長するまでエドが待っていたのか、と思うと、エドの気の長さとフィルへの愛情の深さに微笑ましくなってしまう。
ハリウッド的な大仕掛けの吸血鬼ものではないが、まるでミニシアター系のヨーロッパ映画の様な作品。 -
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海東の不器用で優しい愛が胸にくる話でした。
飛馬と海東の二人の話。二人が友人から恋人になっていくまでを緩やかに流れるような心地良い文章で描かれていきます。
最初はあまり好きになれなかった飛馬も読んでいくとただ鈍くてそれでいて純粋なのだなと解り早く海東を幸せにしてやってくださいと思うようになりました。
海東の話にあった「空気になりたかった~」の件が個人的には一番好きです。海東の飛馬に対する思いがこの数行に詰まっているのだと思います。
続編のふたりのはなし。で一つの話らしいので、早くそちらも読みたいです。
胸がぎゅってなってそれでいてほっこりする素敵な本でした。 -
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愛ってなんだろうと考えされられました。
好きだから身体を繋げるというのは簡単なんだな、と。
恋人になってからもキス以上に進めないもどかしさに、自分が時間をかけて海東をそうさせたから俺がふりむかせないと、と捨て身で海東に立ち向かう飛馬。
始めの頃に比べたら別人の様です。それくらい愛って人を狂わせるんですね。ずっとキスしかしてもらえないというのも辛い物がありますし。初めて身体を繋いだ時も、抱く側の海東の方がぽろっと泣いたりして。
泣きたいのはこっちなんだと飛馬が叱責しますが(笑)
「ふたり暮らしのはなし」では、やっと本当に恋人になれて、二人っきりの時間を過ごしたかったのにまたもや突然、永峰と柊が家 -
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高校時代からの友達、海東と飛馬は友達以上恋人未満。
海東は飛馬を愛しているけれど、綺麗でぶっきらぼうで喧嘩っ早い飛馬の気持ちは違うだろうと決め付けて、けれどキスだけは許してもらう関係。
海東は両親がいなくて祖母と二人暮らしという環境からとても気遣い屋さんで、マイペースで他人と係わるのが苦手な飛馬が唯一心を許しているのは海東しかいなくて。
二人の会話が普通によかったです。
勝手に自分だけが飛馬を愛していると思い込んで、お母さんのように優しく世話を焼いている海東の存在がどれだけ飛馬にとって大きいんでしょう。
挿絵も二人の雰囲気そのままに素敵でしたが、何だろう、二人の感じが似ているのでしょうか。
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Posted by ブクログ
[雑貨店店長×バイト大学生]
人物設定は結構オカシイ。
しかしそれを上回る表現力。
細かい表現ですが、絶妙に感情が乗っかってくる。
良かったです。
朝丘さんの本を読んだのは初めてですが、
面白い文章を書かれる方だなと思いました。
若干読みにくいけど、きちんと読めば心地いい。
人物設定は完全にネタっぽいですが、感情は凄くよく分かる。
とても良かったです。
☆あらすじ☆
雑貨店でアルバイトする坂上雅は、なにかと絡んでくるので嫌っていた店長の灰原志郎から突然「好きです」と告げられた。嫌悪されることを覚悟しながらも、恋情と欲を抑えられないと泣く志郎が切なかった。過去の恋にたくさん傷ついてきた志郎