永江朗のレビュー一覧
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軽妙洒脱で優しい語り口が、今にも聞こえてきそう。
京都に旅に行く予定だったが、体調を崩して行けなくなった。その時は一般的なガイドブックしか持っておらず、京都の具体的なイメージが持てず不安が強かった。
けど、この本を読んで、ときどき京都に暮らす人から見た京都の住みよいところをたくさん教えていただいて、安心できた。いつか京都旅行をリベンジしたくなった。
筆者は北海道旭川市出身とのこと。私は北海道十勝出身。シンパシーを抱くとともに、北海道を離れてなぜ京都や東京に住み着いたのか、なぜ北海道に戻らないのか、訊いてみたくなった。
この筆者の方のほかの本も読んでみたくなった。 -
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安倍首相が一億総活躍社会というスローガンを打ち立てましたが、本書を読むと国民全員がライターを目指すのが良いのではないかと思います。
特に引退した60歳以上の方々に向けて声を大にして言いたい。そして若い世代においても収入源の複数化は避けて通れないと思います。
特に学びとりたいのは、以下の3点です。
・企画書はA4 1枚でまとめる。
・メモはまめにとる。
・とにかく色々な文章を読み、たくさん書く。
ベビーカーに乗った子供を攻撃している暇があるなら、今までの人生を緻密な文章に起こし、後輩たちにはなむけのメッセージを認めてほしいものです。
自分が書ける分野について少しずつ書いていく。
これから一 -
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久々に書きました。
「蝶番」「ドアノブ」「照明」「フローリング」「排水パイプ」
「釘」「煉瓦」「雨戸」「網戸」「サッシ」「庭」「鍵」・・・。
勉強になりました。
特に「フローリング」の項。「継ぎ目の段差が0.3㎜を超えると
ストッキングがひっかかってしまうことがある。」
日本のフローリングは世界一なんだそうです。
そう言えば以前、中国で中国人の方のお住まいを訪れた時、
新品のフローリングのあちこちに重石が置いてありました。
品質に問題があってなみうったり、ふくらんだりして
しまうと聞きました。
「雨露をしのげればそれでよし」と思って生きてきましたが
晩年が近づいて快適に過ごすこと -
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ネタバレ事前準備でいやな人だいと思っても、「対面して話を聞くうちに、すっかり魅了されてしまうことがある。」
「作品を通じて長年あこがれ続けてきたのに、実際に話を聞くと案外つまらない人だったりして」
ずばり、思い当たります。
インタビューを考える、インタビューを行う、インタビューを読む。
という3本立てで考えることが大切とのこと。
黒柳徹子と、田原総一郎の2つのパターン。
引き出す、切り込む。
2つの技術。
2-3時間と30分。
下調べ。相手と題材。題材を知らない人の方が成功する場合もある。これは、「作品を通じて長年あこがれ続けてきたのに、実際に話を聞くと案外つまらない人だった -
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東京は自由が丘に家がありながら、京都にも居を構え、ひと月のうち一週間から10日間を京都で過ごすという、二都生活をする著者。
さっそくネタばらししてしまいますが、この文庫本が出たころには年齢的にもキツイ二都生活を終え、京都に定住してしまっております。なんか、もうどこからどう見て判断してよいのかわからなくなるほど、全てが「羨ましい」の一言です。自由が丘に住むということも羨ましいのですが、そこまで考えていたら、レビューがとっ散らかりそうなので、「京都が羨ましい」に的を絞ります。
京都に憧れがあるのですが、どうもこうも縁がありません。若い頃毎年のように京都に足を運んだ時期もありましたが、なにぶん、色 -
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著者は東京在住ながら、京都で町屋を買い入れ、奥さんと月の内1週間~10日間程そこで暮らしている。
通常の観光案内とは違い、また京都に永住している訳ではないが、それなりの時間の余裕もあるので、のんびりとしかも新鮮な目で、身近な京都を紹介してくれているのが嬉しい。
そういう著者も、やがて体力的に東京と京都のんびりと往復がつらくなるときにどうしようかと思う。その時は「ときどき京都人」ではなく「ずうっと、京都人」になるかも知れないという。
どちらにしても「人生の最高の贅沢」をしていると思う。羨ましい限りである。
この本と「京都ぎらい(井上章一)」を併せて読むと、いくらかは京都を知った気分になると -
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東京と京都のニ都生活。
京都大好き人間だけれど、東京からは離れがたいと思っている私には、とてもとても羨ましい生活。
本の中身は、生粋の京都人ではないからわかるような京都の数々が描かれている。
1タイトルが短いので、とても読みやすい。
第一章 ときどき、暮らして見えてきた
第二章 京都ひとという生き方は
第三章 ここで良い時間を過ごす
第四章 文化と歴史の底力
第五章京都の四季の時の時
生粋の京都人なら、あたりまえのことが、他からの人からはとても新鮮。
文化、歴史を大事にし、「いけず」と言われるけれど、意外に人情がある人柄(時折、東京の感覚ではわからないこともあるけど)、それら全てが新鮮で -
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世の中で起きる対人関係すべてをインタビューで解ける、そんな気がした。
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インタビュー術、という名称からはノウハウ本に思えるかもしれない。そういう側面も、もちろん多分にあるが、しかし見どころは、インタビュイー(ってgoogle日本語入力が変換してくれない。使われない言葉なんだね。話し手の方)に対してのインタビュアーである著者が、インタビューという海で見つけた宝島だったり、珍生物だったりを楽しめるところだ。
取材とインタビューは違う、という。おお、ビリっと来た。
僕は取材もインタビューも仕事として経験している。最近はインタビューのほうが多いというか、好きである。取材とインタビュー