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人間好き・活字好きに贈るインタビュー論。いかに下調べをし、話を引き出し、書くか? その方法を実践的に解説した上で、吉行淳之介から糸井重里まで名インタビュアーを例に活字のライブの楽しみ方を伝授。(講談社現代新書)
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Posted by ブクログ
<すべては打ち合わせで決まる> ◎確認しておかなければならないポイント ・誰に ・何を ・時間 ・文字量 ・文章のスタイル ・チェックの有無 <インタビューの道具> ・ペン(ボールペン、シャープペン) ・ノート ・レコーダー ・カメラ
インタビューの準備と書き方について豊富に実例とともに載っています。 アポイントの取り方や、当日の流れについては薄いので他の本を参考にした方がいいかも。 インタビューすることがあるならさらりと読んでおくと安心できそうな本でした。
世の中で起きる対人関係すべてをインタビューで解ける、そんな気がした。 -------- インタビュー術、という名称からはノウハウ本に思えるかもしれない。そういう側面も、もちろん多分にあるが、しかし見どころは、インタビュイー(ってgoogle日本語入力が変換してくれない。使われない言葉なんだね。話し手...続きを読むの方)に対してのインタビュアーである著者が、インタビューという海で見つけた宝島だったり、珍生物だったりを楽しめるところだ。 取材とインタビューは違う、という。おお、ビリっと来た。 僕は取材もインタビューも仕事として経験している。最近はインタビューのほうが多いというか、好きである。取材とインタビューは何が違うのか。 インタビューの主役は、インタビュイーの言葉である。取材は、相手が話す内容や意味が主役である。この違いがわかっていない人にインタビューを試みると大変なのだ。 そしてインタビューは虚構であることが説明される。だって、一字一句違わずただ流すインタビューなんてないもんね。 僕が印象的だと思ったのは、 抽象的なことがらを理解するためには、抽象的な思考のトレーニングが必要だし、そのためには時間も努力も必要だ。ふだん抽象的な思考をしていない人に、いきなり高度に抽象的な話をしても、理解するのは難しい。 という一節だ。ここは多分、全体からするとそんなに重要ではないのかもしれない。しかし、どんなに難解なことも、必ず易しい言葉に置き換えられる、という幻想をもった人がいることも事実だ。 アナロジーで語ったことで雰囲気が伝わっても、それで理論や概念そのものを正確に理解したことにはならない、とも書かれていた。 うわあ〜、突き刺さるわ〜。 そういうところに僕は惹かれたが、インタビューの段取りだとかを通じて、よりよい人あしらい(って言葉悪いかな?)、よりよいアウトプットを追求する姿勢は、インタビューという仕事をしていなくても、静かにエキサイティングであるといえる。 ふだん、他者に関心がない、という立場をとっている僕が、実はそうでもないのかな、って内面を見ちゃったりして。インタビューされていないのに、脳内インタビュイーになるのであった。
インタビューの入門書は数が少ないが、この本はとても学ぶことが多い。第1章・2章は後発のインタビュー入門にも載っているであろう内容だが、第3章「インタビューはこう読め」は秀逸。裏側を見せたり推理したりすることで、話を聞くだけでなくそれを「インタビュー原稿」にまとめていく過程が垣間見れ、自分ならどうまと...続きを読むめるか、考えさせてもらえる。
インタビューの奥深さを知った。仕事でインタビューを行うが、自分が行ってきたインタビューはどういうやり方だったのか分かった。インタビューの読み方の部分は面白い。必ずしもインタビューの場が忠実に再現されている訳ではなく、編集者などの意図で強調される部分が異なり、結果的に読者に特定の印象を与えることにつな...続きを読むがると思われる。
インタビューを論点にした本といえば、最近では阿川佐和子の「聞く力」がベストセラーになったものの、それとは少し趣きが異なる1冊。 この本はインタビュイーとして学ぶところが多いし、インタビューを読む側としても“インタビューの多様性”を理解してもらえると思う。
インタビューは聞くことであると思っていたが、発信することでもあるようだ。インタビューをもとにして、作られた記事、本の読み方、インタビューでのテクニックなども示されている。個々のインタビューアー特徴なども示されており楽しい。 インタビューの準備 下調べ、質問項目、道具 話の聞き方、まとめ方 小さな...続きを読むとき、どんな子だった。
観点が面白い。というか、インタビューとか読むとき、やっぱりインタビュイーに注目しがちだけど、確かにインタビュアーの腕前って、かなり成否に関わる重要なポイントだと思う。そっちの主張にあまり目を向けたことがなかったから、興味深く読み進めることが出来た。あと、自分がだれかに話を聞くときの参考にもなりそう。...続きを読む面白かったす。
「哲学からアダルトビデオまで」をモットーに、さまざまな人へインタビューをしてきた筆者。その信念や、具体的なスキルをまとめた1冊。 最も印象に残ったのは、「インタビューはフィクションである」というくだり。編集の仕事をしている今の思いと重なる部分があって、ものすごく、考えさせられた。「インタビュー=あ...続きを読むの人の素顔」っていうのが、きっと私も含めた一般常識じゃないかな。だけど実際は、どこを切り取るか、どの言葉にフォーカスするかに、インタビュアーの想いがものすごく反映されていて、きっと同じインタビューをちがう人が記事にしたら、まったく違うものが出来上がる。それはどこまでが「真実」なのだろう、と…。 そう考えると、「真実」なんて、どこにも存在しないんだなぁと思う。自分が目にしたものがすべて。「インタビューがわかれば世界がわかる!」という帯の意味もわかる。どんな情報も、自分が目にしたものでない限りは、必ず誰かのフィルターがかかってる。そのことをしっかり意識していないと、すぐだまされてしまう世界だから。
取材やインタビューのときの、具体的なノウハウが書かれています。 「インタビューとは虚構」という言葉が印象的でした。これでインタビューするとき、気持ちが楽になりました。 ノウハウは、とても詳細で、下調べの方法や、事前の準備、インタビューするときの対応など、とても役に立ちます。
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永江朗
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