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Posted by ブクログ
世の中で起きる対人関係すべてをインタビューで解ける、そんな気がした。
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インタビュー術、という名称からはノウハウ本に思えるかもしれない。そういう側面も、もちろん多分にあるが、しかし見どころは、インタビュイー(ってgoogle日本語入力が変換してくれない。使われない言葉なんだね。話し手の方)に対してのインタビュアーである著者が、インタビューという海で見つけた宝島だったり、珍生物だったりを楽しめるところだ。
取材とインタビューは違う、という。おお、ビリっと来た。
僕は取材もインタビューも仕事として経験している。最近はインタビューのほうが多いというか、好きである。取材とインタビューは何が違うのか。
インタビューの主役は、インタビュイーの言葉である。取材は、相手が話す内容や意味が主役である。この違いがわかっていない人にインタビューを試みると大変なのだ。
そしてインタビューは虚構であることが説明される。だって、一字一句違わずただ流すインタビューなんてないもんね。
僕が印象的だと思ったのは、
抽象的なことがらを理解するためには、抽象的な思考のトレーニングが必要だし、そのためには時間も努力も必要だ。ふだん抽象的な思考をしていない人に、いきなり高度に抽象的な話をしても、理解するのは難しい。
という一節だ。ここは多分、全体からするとそんなに重要ではないのかもしれない。しかし、どんなに難解なことも、必ず易しい言葉に置き換えられる、という幻想をもった人がいることも事実だ。
アナロジーで語ったことで雰囲気が伝わっても、それで理論や概念そのものを正確に理解したことにはならない、とも書かれていた。
うわあ〜、突き刺さるわ〜。
そういうところに僕は惹かれたが、インタビューの段取りだとかを通じて、よりよい人あしらい(って言葉悪いかな?)、よりよいアウトプットを追求する姿勢は、インタビューという仕事をしていなくても、静かにエキサイティングであるといえる。
ふだん、他者に関心がない、という立場をとっている僕が、実はそうでもないのかな、って内面を見ちゃったりして。インタビューされていないのに、脳内インタビュイーになるのであった。
Posted by ブクログ
「哲学からアダルトビデオまで」をモットーに、さまざまな人へインタビューをしてきた筆者。その信念や、具体的なスキルをまとめた1冊。
最も印象に残ったのは、「インタビューはフィクションである」というくだり。編集の仕事をしている今の思いと重なる部分があって、ものすごく、考えさせられた。「インタビュー=あの人の素顔」っていうのが、きっと私も含めた一般常識じゃないかな。だけど実際は、どこを切り取るか、どの言葉にフォーカスするかに、インタビュアーの想いがものすごく反映されていて、きっと同じインタビューをちがう人が記事にしたら、まったく違うものが出来上がる。それはどこまでが「真実」なのだろう、と…。
そう考えると、「真実」なんて、どこにも存在しないんだなぁと思う。自分が目にしたものがすべて。「インタビューがわかれば世界がわかる!」という帯の意味もわかる。どんな情報も、自分が目にしたものでない限りは、必ず誰かのフィルターがかかってる。そのことをしっかり意識していないと、すぐだまされてしまう世界だから。
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