セゾン文化は何を夢みた

セゾン文化は何を夢みた

2,400円 (税込)

12pt

堤清二(辻井喬)という特異な経営者を持ち、バブル期に日本企業としては異例の規模で広告や文化事業に資金を投入したセゾングループ。堤清二会長以下、紀国憲一文化事業部長、「無印良品」の誕生に携わった小池一子など、当時の関係者へのインタビューを基に「セゾン文化」が与えた影響を改めて問い直す。

...続きを読む

セゾン文化は何を夢みた のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2010年11月07日

     渋谷駅で「おいしい生活」のポスターを見た衝撃以来、なんとなくくらしとはビイシキをもっていると気分の良い、素敵なものになるのかも、という直感・イメージを持って早や30年近く。
     その直感・イメージの中核でもあるはずの「セゾン文化」とは何か、興味をもって読んだ。
     当事者の語る言葉の面白さ、臨場感があ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年05月26日

    自分は、バブルの記憶もなく、セゾン美術館閉館の年(1999)に上京した人間なので、直接その時代を知らない。しかし、東京で暮らすうち、セゾン文化を出自とする先人の多さに驚き、本書を読んでみた。
    登場するアーティスト・文化人の顔ぶれに、まず、圧倒される。堤清二個人をなしに、セゾン文化は生まれなかったが、...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年10月11日

    “80年代はスカだった”という言説を聞いたことがありますが、成熟消費社会において、モノからコトへの意識変革がなされたのは、やはりこの時期だったのだと思います。その中でセゾンはその時代のトリックスターの役を果たしたのだと感じました。文化は産業化しうるのか?芸術は経営と対立するものなのか?その問い掛けが...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年02月01日

    80年代後半からセゾン文化の崩壊は始まっていたとはいうものの、90年代前半学生だった自分は六本木WAVEでバイトをし、シネヴィヴィアンで映画を観、足繁くリブロに通うことでこれまでに経験したことのない何かを確実に吸収した。その時はまったく意識していなかったが、そういう意味で自分もセゾン文化の影響を受け...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年07月27日

    紀国氏の章と辻井喬の章が面白い。◆増田通二(パルコ社長)が亡くなって、紀国、辻井、増田をベースに企画していたことが出来なくなったとあった。◆◆文化事業部という相反する機能について。◆やりたい、やる、やれるの間に隔たりがあること。◆サロン的な場所、それがセゾン美術館・アールヴィバン。◆◆文化に淫するな...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2010年11月24日

    セゾン劇場のジーンズシート、シネヴィヴァン六本木で観た映画、無印良品、NADiff…大学生になった頃にはバブルはとっくに崩壊していたけれど、それでも知らず知らずのうちにセゾン文化の恩恵(?!)を受けてきたんだと知る。
    無印良品の章、堤清二/辻井喬氏へのインタビューの章が特に興味深かった。

    0

    Posted by ブクログ 2014年07月21日

    西武文化とは無縁です。僕の地域には西友があります。西武優勝バーゲンぐらいです。それは、鉄道であり、セゾンではありません。ラジオで紹介されていたので、購入しました。面白かったです。ただし、大満足というわけではありません。焦点を絞るべきではなかったのか。例えば、展覧会に関する部分です。フリーの評論家がコ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年03月08日

    今は失われてしまったけれど、たしかにそこに存在していた何か。
    そういうものに心惹かれて手に取った一冊。

    当時のセゾン文化を知るには私は幼かったけれど
    それでも、母に連れられて池袋西武をぐるぐると廻った
    記憶はあったなぁと振り返る。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2014年03月09日

    辻井喬が消費社会に対する卓越した先見性を持っていたことは本書を読めばはっきりとするのだが、わからないのは「セゾン文化」とまで称されるにいたったイメージ戦略を構築しながら、なぜセゾングループが他の百貨店に先駆けていち早く転落していったのか、だ。無印良品という遺伝子を残したことでよしとするのか。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年01月21日

    セゾン美術館付属の書店で働いていた永江朗が書いた自分とセゾンの歴史。バブルの象徴ともみなされ、ニューアカブームなどもあり80年代を席巻した西武の文化事業を内部で働いている人間の視点から、関係者の証言を得て書いている。非常に多くの人間が登場するが、趣旨としては堤清二、パルコの創設者・、西武ニューアート...続きを読む

    0

セゾン文化は何を夢みた の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

朝日新聞出版 の最新刊

無料で読める 雑学・エンタメ

雑学・エンタメ ランキング

永江朗 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す