【感想・ネタバレ】インタビュー術!のレビュー

あらすじ

人間好き・活字好きに贈るインタビュー論。いかに下調べをし、話を引き出し、書くか? その方法を実践的に解説した上で、吉行淳之介から糸井重里まで名インタビュアーを例に活字のライブの楽しみ方を伝授。(講談社現代新書)

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ネタバレ

事前準備でいやな人だいと思っても、「対面して話を聞くうちに、すっかり魅了されてしまうことがある。」
「作品を通じて長年あこがれ続けてきたのに、実際に話を聞くと案外つまらない人だったりして」
ずばり、思い当たります。

インタビューを考える、インタビューを行う、インタビューを読む。
という3本立てで考えることが大切とのこと。

黒柳徹子と、田原総一郎の2つのパターン。
引き出す、切り込む。

2つの技術。
2-3時間と30分。

下調べ。相手と題材。題材を知らない人の方が成功する場合もある。これは、「作品を通じて長年あこがれ続けてきたのに、実際に話を聞くと案外つまらない人だったりして」からも想像できる。
期待が大きすぎるのだ。

30分で30項目は無理な場合が多いと思った。
相手が話しを組み立てやすいように並べるだけでも十分なことがある。

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2011年09月13日

Posted by ブクログ

<すべては打ち合わせで決まる>
◎確認しておかなければならないポイント
・誰に
・何を
・時間
・文字量
・文章のスタイル
・チェックの有無

<インタビューの道具>
・ペン(ボールペン、シャープペン)
・ノート
・レコーダー
・カメラ

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2010年05月28日

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インタビューの準備と書き方について豊富に実例とともに載っています。
アポイントの取り方や、当日の流れについては薄いので他の本を参考にした方がいいかも。
インタビューすることがあるならさらりと読んでおくと安心できそうな本でした。

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2018年11月16日

Posted by ブクログ

世の中で起きる対人関係すべてをインタビューで解ける、そんな気がした。
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インタビュー術、という名称からはノウハウ本に思えるかもしれない。そういう側面も、もちろん多分にあるが、しかし見どころは、インタビュイー(ってgoogle日本語入力が変換してくれない。使われない言葉なんだね。話し手の方)に対してのインタビュアーである著者が、インタビューという海で見つけた宝島だったり、珍生物だったりを楽しめるところだ。

取材とインタビューは違う、という。おお、ビリっと来た。
僕は取材もインタビューも仕事として経験している。最近はインタビューのほうが多いというか、好きである。取材とインタビューは何が違うのか。

インタビューの主役は、インタビュイーの言葉である。取材は、相手が話す内容や意味が主役である。この違いがわかっていない人にインタビューを試みると大変なのだ。

そしてインタビューは虚構であることが説明される。だって、一字一句違わずただ流すインタビューなんてないもんね。

僕が印象的だと思ったのは、

抽象的なことがらを理解するためには、抽象的な思考のトレーニングが必要だし、そのためには時間も努力も必要だ。ふだん抽象的な思考をしていない人に、いきなり高度に抽象的な話をしても、理解するのは難しい。

という一節だ。ここは多分、全体からするとそんなに重要ではないのかもしれない。しかし、どんなに難解なことも、必ず易しい言葉に置き換えられる、という幻想をもった人がいることも事実だ。

アナロジーで語ったことで雰囲気が伝わっても、それで理論や概念そのものを正確に理解したことにはならない、とも書かれていた。

うわあ〜、突き刺さるわ〜。

そういうところに僕は惹かれたが、インタビューの段取りだとかを通じて、よりよい人あしらい(って言葉悪いかな?)、よりよいアウトプットを追求する姿勢は、インタビューという仕事をしていなくても、静かにエキサイティングであるといえる。

ふだん、他者に関心がない、という立場をとっている僕が、実はそうでもないのかな、って内面を見ちゃったりして。インタビューされていないのに、脳内インタビュイーになるのであった。

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2022年06月01日

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インタビューの入門書は数が少ないが、この本はとても学ぶことが多い。第1章・2章は後発のインタビュー入門にも載っているであろう内容だが、第3章「インタビューはこう読め」は秀逸。裏側を見せたり推理したりすることで、話を聞くだけでなくそれを「インタビュー原稿」にまとめていく過程が垣間見れ、自分ならどうまとめるか、考えさせてもらえる。

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2017年05月06日

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インタビューの奥深さを知った。仕事でインタビューを行うが、自分が行ってきたインタビューはどういうやり方だったのか分かった。インタビューの読み方の部分は面白い。必ずしもインタビューの場が忠実に再現されている訳ではなく、編集者などの意図で強調される部分が異なり、結果的に読者に特定の印象を与えることにつながると思われる。

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2014年03月20日

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インタビューを論点にした本といえば、最近では阿川佐和子の「聞く力」がベストセラーになったものの、それとは少し趣きが異なる1冊。
この本はインタビュイーとして学ぶところが多いし、インタビューを読む側としても“インタビューの多様性”を理解してもらえると思う。

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2013年12月08日

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インタビューは聞くことであると思っていたが、発信することでもあるようだ。インタビューをもとにして、作られた記事、本の読み方、インタビューでのテクニックなども示されている。個々のインタビューアー特徴なども示されており楽しい。

インタビューの準備
下調べ、質問項目、道具
話の聞き方、まとめ方

小さなとき、どんな子だった。

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2013年08月02日

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観点が面白い。というか、インタビューとか読むとき、やっぱりインタビュイーに注目しがちだけど、確かにインタビュアーの腕前って、かなり成否に関わる重要なポイントだと思う。そっちの主張にあまり目を向けたことがなかったから、興味深く読み進めることが出来た。あと、自分がだれかに話を聞くときの参考にもなりそう。面白かったす。

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2013年07月06日

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「哲学からアダルトビデオまで」をモットーに、さまざまな人へインタビューをしてきた筆者。その信念や、具体的なスキルをまとめた1冊。

最も印象に残ったのは、「インタビューはフィクションである」というくだり。編集の仕事をしている今の思いと重なる部分があって、ものすごく、考えさせられた。「インタビュー=あの人の素顔」っていうのが、きっと私も含めた一般常識じゃないかな。だけど実際は、どこを切り取るか、どの言葉にフォーカスするかに、インタビュアーの想いがものすごく反映されていて、きっと同じインタビューをちがう人が記事にしたら、まったく違うものが出来上がる。それはどこまでが「真実」なのだろう、と…。

そう考えると、「真実」なんて、どこにも存在しないんだなぁと思う。自分が目にしたものがすべて。「インタビューがわかれば世界がわかる!」という帯の意味もわかる。どんな情報も、自分が目にしたものでない限りは、必ず誰かのフィルターがかかってる。そのことをしっかり意識していないと、すぐだまされてしまう世界だから。

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2012年12月31日

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取材やインタビューのときの、具体的なノウハウが書かれています。
「インタビューとは虚構」という言葉が印象的でした。これでインタビューするとき、気持ちが楽になりました。
ノウハウは、とても詳細で、下調べの方法や、事前の準備、インタビューするときの対応など、とても役に立ちます。

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2012年08月21日

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なぜかインタビューする側に回ることが多いので読んでみた。細かい技法もさることながら、インタビュー哲学みたいなのがビュンビュンに伝わってくる。

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2012年03月15日

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とても当たり前だけれども、インタビューをするためには
きちんとした「準備」が非常に大事。
相手のことを知っておくことや想定する質問内容を
作っておくことはもちろん、インタビュー自体の
「目的」と「アウトプット」を明確にしておくこと。
どんな媒体に、何を達成するために、どれくらいの
分量で載るのか。それが整理されていなければ
良いインタビューは出来ない。

インタビューはあくまでも、アウトプットを作るための
一つの手段でしかない。
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インタビュアーの力量が試されるのは、話が本論から
逸脱した時。筆者は「ジャズに切り替わる瞬間」と呼ぶ。
自分の持っている教養、対話力、価値観、そういうものが
全て現れるから。
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インタビューという仕事の中に、テープ起こしという作業が含まれる。
この行為って、毎回自分の仕事の出来・不出来を客観的に振り返り、
内省する、という行動を自然と生んでいることになる。
自分の実力を伸ばす上ではこういうサイクルが埋め込まれていることは
欠かせない。
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2012年01月14日

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新書らしく読み易い。かつ、面白い。それでいて、今後の参考になりそうなくらい、初心者に向けて書かれた実用書だと思う。もう一度書くと読みものとしても面白い。

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2010年09月15日

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新聞・雑誌の記事は大半がインタビューを元に作られている。取材や対談の司会も広い意味でインタビューになる。インタビューとは何か、インタビューはどうやるのか、インタビューはどう読むのか、様々な形でインタビューが語られる。インタビューを知ることはメディアを知ること。実例が豊富なので説得力がある。巻末のブックガイドも嬉しい。

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2010年05月16日

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ビジネスの場でも活かせないか?と思い読んでみましたが、インタビュアーなどの「取材」に重きを置く方向けの本です。
筆者自身の過去の取材における経験やそこから気づいたポイント(コツ)が載っていていますが、大事な部分というのは限られています。
例えば、教養。
これは本書だけでなく様々な本で語られていますが、インタビューというシチュエーションにおいても大変有効だということが理解できました。

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2021年12月02日

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ネタバレ

パワーフレーズ
「容姿とテクニック、接客マナーはいうまでもありません。でも、いちばん重要なのは教養なんです。」

インタビュアーの視点からインタビュー記事を分析したのがこの本。前半はインタビュー論、後半はよりディープなインタビュー論となっている。一般人は前半だけでお腹いっぱい。

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2017年08月25日

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インタビューと言っても、そのベースとなるのは下準備がほとんど。実際のインタビューについては各インタビュアーのセンスや個性、力量が現れる部分なので、結局場数を踏んでいくしかない。
インタビューの具体例も多数紹介されていたが、個人的に知りたいのはそこではなかったのであまり興味を引かれなかった。
同じく講談社現代新書の『調べる技術・書く技術』(野村進/著)も合わせて読んでおくと良さそう。

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2017年02月18日

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内容も表現も平易で分かりやすく、できる限り様々なインタビューに対応できるように書かれている。筆者自身の方法論などが書かれているが、その通りに実践すべきかどうかは各自の判断が必要だろう。入門書としてはとても役に立つ。

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2013年09月10日

Posted by ブクログ

黒柳徹子か、田原総一郎か。

この例えがとても面白かった。
黒柳徹子的インタビューとは、情報をふんだんにリサーチしておいて、「あなた●●なんですって?」と引き出して、本人から確信の話をさせる方法。

田原総一郎的インタビューとは、朝生そのもの。笑
つまりどういうことか?徹底的に無駄をそぎ落として、核心を露わにさせる方法。

テレビ番組をそんな目で見たら、名インタビュアーや、良いアイデアが浮かびそうですね♪

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2013年01月30日

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インタビューを執筆する側の視点が豊富なインタビュー例によって示されている。
インタビューを書く参考になる書籍というよりは、インタビューをする側(インタビュイー)の視点を知ることで、これまでよりもインタビュー記事が楽しめるようになる書籍と言った方が適切か。
インタビューの紹介が非常に面白く、読んでみたい!という気持ちにさせられる。

こんな人におススメ
・ノンフィクションに興味がある。
・インタビュー記事をより深く読み込みたい。

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2013年01月08日

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[2012.その40]雑誌のインタビューについて、質問の仕方、編集する側の視点、記事を読むポイントなどが書かれている。
テレビ報道のインタビューにもつながる点があったが、期待していた内容ではなかった。
しかし、インタビューの奥深さは感じることができる。

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2012年10月09日

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ネタバレ

ライター講座の宿題にて読んだ。
珍しく著名なライターである永江朗によるノウハウ本+α。テクニックを紹介しつつ、そのテクニックが使われた紹介本が読みたくなるという、展開する新書。これは、調べものをするときに関連新書から展開させるという著者の矜持というか優しさというか。
作り方を読むことによって、作り手側に立ったインタビューの読み方もできるようになる。世界が広がるわ。なにしろ世界はインタビューでできている。

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2012年01月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

≪内容≫
「哲学からアダルトまで」を標榜とするフリーライターの永江朗によるインタビュー論。インタビューの事前準備から実施、方法論までが筆者の経験を交えながら書かれている。

≪感想≫
抽象的な心構えなどではなく、実際に使えるであろう質問の言い換えや具体的なアドバイスも随所に見られる。シャーペンぐらい持っとけ、など。
また、インタビュイーあるいは読者との距離感についてや、ヨイショばかりで批評性が欠如した記事への不満など熱のこもる部分もあり、全体として退屈せずに読み通せた。

第三章では過去に出版された様々な例を取り上げ、インタビューのやり方や記事への編集方法などの多様さを具体的に提示してある。個人的にはこの部分が一番参考になった。特にスタッズ・ターケル型のインタビューというのが興味深く、それらの紹介されている本にも手を伸ばしてみようと思う。

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2011年03月11日

Posted by ブクログ

・当たり前のことだけど、カメラマンはカメラマンの仕事を見る機会はあまりないし、ライターはライターの働いている姿を見られることもない。インタビュー記事がどのように作られているかを、詳らかにしたこの本を読んで感じたのは、やっぱ一緒だなあというところ。

・「真実は語尾に宿る」ってのは勉強になった。

作家への新刊のインタビューで本を作る経緯をたずねると、読めば分かるとの返答。そんなことはインタビューイは分かっている。そうではなく、作家本人の言葉で伝えたいから聞いているのだ、というくだりは膝を打って笑っちゃった。

・現代のTV界インタビュー名人を黒柳徹子と田原総一朗という両極のふたりを例に出しているのだが、徹子だったら鶴瓶だろと思うのはまあ蛇足。

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2010年10月02日

Posted by ブクログ

インタビューの実態(というほど大袈裟なものではないが)を知ったのは、中学生の頃だった。
父親が新聞の取材を受けた。受けた割には、記事には父親が喋ったことなんて一言も書いていなかった。

この本の中にある通り、インタビューといえば実際喋った通りに載っているもの、というイメージは確かに強い。
そして私は、順番や言い回しを替えたりするだけでそれはもう本人の言葉では、厳密にはないと思っている。
言葉遣いを直すだけでも、たとえばミュージシャンの口癖を知っているファンにとっては分かってしまうものだ。
その編集作業に、インタビュアーの主観はどうしたって入るだろう。
父親のインタビュー記事は、父親が一言も語っていない言葉で埋め尽くされ、主旨はがらりと変わり、
インタビュアーの思い描いている船乗りのイメージに沿うように作られてい
た。
それは一種の詐欺なのではないかと思う。
そのまま載せることが難しいことも、後から訂正するとライブ感が失われるということも
理解はできるけれども。

インタビューとは何か。
疑問に思ったことのある人には、一度目を通してみると、「ああ、なるほどね」と思う箇所が少なくないかと思う。

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2010年07月28日

Posted by ブクログ

[ 内容 ]
危うくも楽しい活字ライブの舞台裏とは―いかに話を引き出し、書くか、豊富な現場体験と名インタビュアーの技に学び、その方法論と味わい方を伝授。

[ 目次 ]
第1章 インタビューに出掛ける前に(インタビューって何だろう インタビューの準備)
第2章 インタビューに行く 話の聞き方、まとめ方(話をどう聞くか インタビューをまとめる)
第3章 インタビューはこう読め(インタビューの舞台裏を想像す インタビューを読む楽しみ インタビューの長さ、聞き手の切り込み方―『アレックス・ヘイリー・プレイボーイ・インタビューズ』ほか)

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2010年06月28日

Posted by ブクログ

著者のインタビューに対するスタンスをまとめた本。
よくあるHowto本のようにインタビューに必要な事を整理したのではなく、著者自身の体験や考えを通し、インタビューとは何なのかを知るための本という色合いが強い。

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2010年06月28日

Posted by ブクログ

初心者向けでとても分かりやすい。

着地点をどこにするのか、というところと、テープ起こしからの流れが個人的に参考になりました。

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2009年12月25日

Posted by ブクログ

会話にも応用できるかな?というトピックもいくつか。メディアを見るのが楽しくなりそうです。専門的というより初心者向け。

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2009年10月07日

「ノンフィクション」ランキング