あらすじ
人間好き・活字好きに贈るインタビュー論。いかに下調べをし、話を引き出し、書くか? その方法を実践的に解説した上で、吉行淳之介から糸井重里まで名インタビュアーを例に活字のライブの楽しみ方を伝授。(講談社現代新書)
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Posted by ブクログ
事前準備でいやな人だいと思っても、「対面して話を聞くうちに、すっかり魅了されてしまうことがある。」
「作品を通じて長年あこがれ続けてきたのに、実際に話を聞くと案外つまらない人だったりして」
ずばり、思い当たります。
インタビューを考える、インタビューを行う、インタビューを読む。
という3本立てで考えることが大切とのこと。
黒柳徹子と、田原総一郎の2つのパターン。
引き出す、切り込む。
2つの技術。
2-3時間と30分。
下調べ。相手と題材。題材を知らない人の方が成功する場合もある。これは、「作品を通じて長年あこがれ続けてきたのに、実際に話を聞くと案外つまらない人だったりして」からも想像できる。
期待が大きすぎるのだ。
30分で30項目は無理な場合が多いと思った。
相手が話しを組み立てやすいように並べるだけでも十分なことがある。
Posted by ブクログ
パワーフレーズ
「容姿とテクニック、接客マナーはいうまでもありません。でも、いちばん重要なのは教養なんです。」
インタビュアーの視点からインタビュー記事を分析したのがこの本。前半はインタビュー論、後半はよりディープなインタビュー論となっている。一般人は前半だけでお腹いっぱい。
Posted by ブクログ
ライター講座の宿題にて読んだ。
珍しく著名なライターである永江朗によるノウハウ本+α。テクニックを紹介しつつ、そのテクニックが使われた紹介本が読みたくなるという、展開する新書。これは、調べものをするときに関連新書から展開させるという著者の矜持というか優しさというか。
作り方を読むことによって、作り手側に立ったインタビューの読み方もできるようになる。世界が広がるわ。なにしろ世界はインタビューでできている。
Posted by ブクログ
≪内容≫
「哲学からアダルトまで」を標榜とするフリーライターの永江朗によるインタビュー論。インタビューの事前準備から実施、方法論までが筆者の経験を交えながら書かれている。
≪感想≫
抽象的な心構えなどではなく、実際に使えるであろう質問の言い換えや具体的なアドバイスも随所に見られる。シャーペンぐらい持っとけ、など。
また、インタビュイーあるいは読者との距離感についてや、ヨイショばかりで批評性が欠如した記事への不満など熱のこもる部分もあり、全体として退屈せずに読み通せた。
第三章では過去に出版された様々な例を取り上げ、インタビューのやり方や記事への編集方法などの多様さを具体的に提示してある。個人的にはこの部分が一番参考になった。特にスタッズ・ターケル型のインタビューというのが興味深く、それらの紹介されている本にも手を伸ばしてみようと思う。