【感想・ネタバレ】ときどき、京都人のレビュー

あらすじ

残りの人生を楽しむため京都移住を決めた!

残りの人生を楽しむためぼくは京都を終の住処に選んだ !

東京・自由が丘に長く住んでいたけれど、茶の湯を極める
べく京都の町家を購入しリノベーション。誰もが憧れる東京と京都の二都生活をスタート。

「驚いたり、感心したり、呆れたり。『ときどき』とはいえ、京都に住んでいるからこそ見えてくるものもあれば、『よそさん』だからこそ気づくこともある」

夜明けとともに起きて仕事をして、近くの神社にお参りして井戸水をいただく。午後からは路地裏を探検し古本屋を覗き喫茶店に入る。夜は気に入ったお店で酒を飲んで……。

「もしかすると、『ときどき、京都人』が『ずうっと、京都人』になるかもしれない」

京都移住の素晴らしさと現実を、人気文筆家が描く等身大の京都生活日記。

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Posted by ブクログ

東京は自由が丘に家がありながら、京都にも居を構え、ひと月のうち一週間から10日間を京都で過ごすという、二都生活をする著者。
さっそくネタばらししてしまいますが、この文庫本が出たころには年齢的にもキツイ二都生活を終え、京都に定住してしまっております。なんか、もうどこからどう見て判断してよいのかわからなくなるほど、全てが「羨ましい」の一言です。自由が丘に住むということも羨ましいのですが、そこまで考えていたら、レビューがとっ散らかりそうなので、「京都が羨ましい」に的を絞ります。

京都に憧れがあるのですが、どうもこうも縁がありません。若い頃毎年のように京都に足を運んだ時期もありましたが、なにぶん、色々な知識に乏しいので、なんとなく京都を旅したというだけで、著者のように歴史や文化や建築や祭りなど、大いに語れるようなものは、あの頃も今もありません。なので、大変興味深く読めました。知らないことがたくさんありました。住んでみないとわからないこと、よそからの移住者だから気づくことなどもあって、京都の奥深さをより知ることができる本でした。お茶に親しんでおられる著者だからこそ、うまい具合に京都に馴染めたんだという気も、一方ではします。なんとなく、京都ってよそ者を受けつけなさそうな雰囲気がある気が今だにします。私が今考える理想は、「大学入学と同時に、若気の至りで、何も気負うことなく京都にすっと入っていって、そのまま住み着く」というものです。もちろん、これは今更成し遂げられない理想ですので、来世にでも実現できたらと思っています。

いや~、憧れるけれど、心の距離(実際の距離も)が遠い京都。これまで知らなった京都のあれこれを知ることができて良かったです。外国人観光客が多すぎて、もはや日本人が旅行するところではなくなった、という言葉も耳にしますが、それでも、やはり京都に行こう、と思います。老後の目標として、半年に一回くらい訪れることができたらいいな~。

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2025年08月07日

Posted by ブクログ

六角堂の脇のスターバックス、京都でもっとも眺望のいい店。ヤサカタクシー、四つ葉のクロバー号に乗ると、運転手から「おめでとうございます」と祝福され、四つ葉のシールと記念カードを手渡される。京漬物のおいしい店はいろいろあり、我が家のご用達もさまざま。わたしのイチオシは四条通木屋町の村上重。下鴨神社方面のパン屋、ナカガワ小麦店の餡パン「anne」、アペリラのパンも美味しい。丸太町通河原町東入のBakery uki、河原町通荒神口下ルのボン・ポランテ、二条通小川東入ルのクルス、押小路通烏丸東入ルのしろはとベーカリー。

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2025年04月15日

Posted by ブクログ

昔住んでいた頃を思い出しながら、羨みながら読んだ。
今でも叶うことなら住みたいし、のんびり散歩もしたい。

但し、補記や文庫版あとがきで現在の状況に言及されているものの、本編はコロナ前。
外国人観光客も今ほどの数ではなく、まだまだ懐かしく思える内容だった。

あとがき等によると少し外れたらそうでもないそうだが、現在、やはりメインどころは異常事態だ。
のんびりした学生の街京都は、心の中の記憶や著作物で味わうことにしよう。

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2025年02月23日

Posted by ブクログ

東京と京都の二拠点生活をしながら、少しずつ京都を知って少しずつ馴染んでいく。二拠点生活は費用の面で、難しい場合も多いかと思いますが、移住するにおいて、理想的なアプローチだと思いました。

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2025年08月28日

Posted by ブクログ

東京と京都の二拠点生活を続け、最終的には京都への移住を決めた著者によるエッセイ。「よそさん」だからこそのプレーンな視点が淡々としていてよかったが、物事を一般化しすぎている感もあって、永江さんだけに書ける経験というよりは、広く浅くの京都入門書という感じだった。町家暮らしいいな〜。

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2025年03月31日

Posted by ブクログ

以前、徳間書店版の単行本を読んだけど
コロナ禍を経ての追記や
年齢的に二拠点生活が辛くなって
京都に移住することにした経緯などが
加わっていたので再読しました。

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2025年02月20日

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