永江朗のレビュー一覧

  • インタビュー術!
    インタビューを論点にした本といえば、最近では阿川佐和子の「聞く力」がベストセラーになったものの、それとは少し趣きが異なる1冊。
    この本はインタビュイーとして学ぶところが多いし、インタビューを読む側としても“インタビューの多様性”を理解してもらえると思う。
  • インタビュー術!
    インタビューは聞くことであると思っていたが、発信することでもあるようだ。インタビューをもとにして、作られた記事、本の読み方、インタビューでのテクニックなども示されている。個々のインタビューアー特徴なども示されており楽しい。

    インタビューの準備
    下調べ、質問項目、道具
    話の聞き方、まとめ方

    小さな...続きを読む
  • インタビュー術!
    観点が面白い。というか、インタビューとか読むとき、やっぱりインタビュイーに注目しがちだけど、確かにインタビュアーの腕前って、かなり成否に関わる重要なポイントだと思う。そっちの主張にあまり目を向けたことがなかったから、興味深く読み進めることが出来た。あと、自分がだれかに話を聞くときの参考にもなりそう。...続きを読む
  • 本の現場 本はどう生まれ、だれに読まれているか
    本の現在(2005から2007の原稿)を制作側と読者側の両方から考えている本。

    本書の特徴は何といっても著者の想像や推測の産物ではなく、関係者へのインタヴューや統計資料を基に考察が行われているという点。

    そのため楽しく読め、かつ、他の本では扱われていない現場(編集プロダクションなど)の声も汲み取...続きを読む
  • インタビュー術!
    「哲学からアダルトビデオまで」をモットーに、さまざまな人へインタビューをしてきた筆者。その信念や、具体的なスキルをまとめた1冊。

    最も印象に残ったのは、「インタビューはフィクションである」というくだり。編集の仕事をしている今の思いと重なる部分があって、ものすごく、考えさせられた。「インタビュー=あ...続きを読む
  • 書いて稼ぐ技術
    チェック項目5箇所。フリーライターで食べていくのは大変だ、とよくいいます、だけど大変なのはフリーライターだけじゃない。テレビは時間をむだにします、受動的なメディアですから、本や雑誌だったら、つまらないともう読み進められない、おもしろくてやめられないということはありますが、テレビは油断するとまったく内...続きを読む
  • インタビュー術!
    取材やインタビューのときの、具体的なノウハウが書かれています。
    「インタビューとは虚構」という言葉が印象的でした。これでインタビューするとき、気持ちが楽になりました。
    ノウハウは、とても詳細で、下調べの方法や、事前の準備、インタビューするときの対応など、とても役に立ちます。
  • セゾン文化は何を夢みた
    自分は、バブルの記憶もなく、セゾン美術館閉館の年(1999)に上京した人間なので、直接その時代を知らない。しかし、東京で暮らすうち、セゾン文化を出自とする先人の多さに驚き、本書を読んでみた。
    登場するアーティスト・文化人の顔ぶれに、まず、圧倒される。堤清二個人をなしに、セゾン文化は生まれなかったが、...続きを読む
  • インタビュー術!
    なぜかインタビューする側に回ることが多いので読んでみた。細かい技法もさることながら、インタビュー哲学みたいなのがビュンビュンに伝わってくる。
  • インタビュー術!
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    とても当たり前だけれども、インタビューをするためには
    きちんとした「準備」が非常に大事。
    相手のことを知っておくことや想定する質問内容を
    作っておくことはもちろん、インタビュー自体の
    「目的」と「アウトプット」を明確にしておくこと。
    どんな媒体に、何を達成するために、どれくらいの
    分量で...続きを読む
  • セゾン文化は何を夢みた
    “80年代はスカだった”という言説を聞いたことがありますが、成熟消費社会において、モノからコトへの意識変革がなされたのは、やはりこの時期だったのだと思います。その中でセゾンはその時代のトリックスターの役を果たしたのだと感じました。文化は産業化しうるのか?芸術は経営と対立するものなのか?その問い掛けが...続きを読む
  • 本の現場 本はどう生まれ、だれに読まれているか
    発行部数の増加→1冊あたりの販売部数の低下→返品率の増加(4割)

    出版社は納品数より返品数が多くなる事態を避けるため、納品数(新刊数)を増やす→→本の短命化(1冊の本が書店に並ぶ時間が4分の1に)

    出版社が本の内容の良さを保障していないことが問題
    漫画誌→ネットへ→出版社が楽になる


    インター...続きを読む
  • アダルト系
    所謂「アダルトコンテンツ」の話ではなく、ウラ稼業を含めた広義的な意味での「アダルト」な話。
    ルポ形式で様々な業界の人間に飛び込み、多角的に話をまとめてる。90年代の作品であり、若干古いところもあるが現代にも十分通用する。
  • セゾン文化は何を夢みた
    80年代後半からセゾン文化の崩壊は始まっていたとはいうものの、90年代前半学生だった自分は六本木WAVEでバイトをし、シネヴィヴィアンで映画を観、足繁くリブロに通うことでこれまでに経験したことのない何かを確実に吸収した。その時はまったく意識していなかったが、そういう意味で自分もセゾン文化の影響を受け...続きを読む
  • セゾン文化は何を夢みた
    セゾン美術館付属の書店で働いていた永江朗が書いた自分とセゾンの歴史。バブルの象徴ともみなされ、ニューアカブームなどもあり80年代を席巻した西武の文化事業を内部で働いている人間の視点から、関係者の証言を得て書いている。非常に多くの人間が登場するが、趣旨としては堤清二、パルコの創設者・、西武ニューアート...続きを読む
  • セゾン文化は何を夢みた
    紀国氏の章と辻井喬の章が面白い。◆増田通二(パルコ社長)が亡くなって、紀国、辻井、増田をベースに企画していたことが出来なくなったとあった。◆◆文化事業部という相反する機能について。◆やりたい、やる、やれるの間に隔たりがあること。◆サロン的な場所、それがセゾン美術館・アールヴィバン。◆◆文化に淫するな...続きを読む
  • セゾン文化は何を夢みた
    セゾン劇場のジーンズシート、シネヴィヴァン六本木で観た映画、無印良品、NADiff…大学生になった頃にはバブルはとっくに崩壊していたけれど、それでも知らず知らずのうちにセゾン文化の恩恵(?!)を受けてきたんだと知る。
    無印良品の章、堤清二/辻井喬氏へのインタビューの章が特に興味深かった。
  • インタビュー術!
    新書らしく読み易い。かつ、面白い。それでいて、今後の参考になりそうなくらい、初心者に向けて書かれた実用書だと思う。もう一度書くと読みものとしても面白い。
  • 本の現場 本はどう生まれ、だれに読まれているか
    1990年代の出版界の状況を書いた佐野真一の本を読んだことがありますが、この本は2005年以降の本の読まれ方と出版界の現状についてまとめています。
    最近、通勤電車に乗っていて、本を読んでいる人が増えているように思います。90年代はマンガ本か雑誌や新聞、2000年頃から携帯電話やゲーム機で遊んでいる人...続きを読む
  • 新・批評の事情 ――不良のための論壇案内
    批評家の人物紹介の本。どういう経歴を持っているのかとか。名前は知っているけど、よく聞くけどよくわかんないなーって思っていた人のことがすこしわかる。