寺田寅彦のレビュー一覧

  • 柿の種

    Posted by ブクログ

    "日々の日常をつづったエッセイ。寺田寅彦さんの偉業は何も知らないが、感性を大切に日々を過ごしていたことがわかる。
    自然の畏怖を感じることのできる心がある科学者であったことがよくわかる一冊。"

    0
    2018年11月25日
  • 天災と国防

    Posted by ブクログ

    いかにも科学者的で冷静な文調で、妙にいきりたっていないところに好感。寺田寅彦だったら、今の原発事故について、どう分析するのだろう。畑村洋太郎さんの解説文も読みごたえアリ。へたな原発本より読後にすっきりできた。

    0
    2018年10月09日
  • 柿の種

    Posted by ブクログ

    こうやって毎日の中で書き溜めたものを、まとめて本にできるなんて、いいなぁ
    これ読んだ限りでは、人間を50タイプに分けたとしても、わたしは寺田さんと同じ部類に入る気がする、似てると思う

    0
    2018年03月19日
  • アインシュタイン

    購入済み

    青空文庫です。

    楽しんで読めます。好きならば。

    0
    2017年10月05日
  • 寺田寅彦 科学者とあたま

    Posted by ブクログ

    この人の興味の幅には感心する。
    様々な分野の人間から偉大な人物として慕われていることに納得できる。
    文章にも嫌みが無く、少し古めかしい部分を差し引けば、とても読みやすい。ちょこちょこと顔を出すユーモアもいい。
    書物から他の商品へ繋がる「読書の今昔」、涼しさから自由へ広がる「涼味数題」・・・、いつも身近な事柄から事象の起因へと広がっていく。
    〈思考する〉とはこういうことなのだなあ。

    0
    2017年02月01日
  • 寺田寅彦 科学者とあたま

    Posted by ブクログ

    すごい。先見の明。
    後半になるにつれて好み。「自画像」などは 人工知能や種々のセンシング技術にもつながる未だ新鮮な未来の話だ。

    0
    2016年10月25日
  • 寺田寅彦 科学者とあたま

    Posted by ブクログ

    冒頭の線香花火に科学者故の文章力を感じる。中谷宇吉郎の文章に、寺田寅彦との線香花火の実験についての記載が出てくることが興味深い。また、岡潔が団栗を絶賛していた。

    0
    2016年05月10日
  • 柿の種

    Posted by ブクログ

    朝が寒いからって布団の中で着替える。なんて、お茶目!

    平凡な日常からこんなにお洒落な文が書けるなんて。こんな風に日記を書けたらどんなに幸せか!

    0
    2014年02月03日
  • 天災と日本人 寺田寅彦随筆選

    Posted by ブクログ

    深刻さはないが、戦争だけでなく、災害にも備えよ、との繰り返しの呼びかけは正鵠を得ている。「愛国心も大和魂も進化すべき」なんてにくい表現である。

    科学的思考で、流言飛語を却下するエッセイも素晴らしい。自分で考え、判断できるようになることが大切だ。

    文明が進むと被害が大きくなることや事故の責任の取り方、地を相する術についての指摘も鋭い。

    0
    2013年06月14日
  • 天災と国防

    Posted by ブクログ

    東日本大震災から2年を過ぎ、あのときのこわい思いを少しずつ忘れている。こわい思いを忘れることは、前を向いて歩いていくためにはよいことでもあるけれど、やはり忘れてはいけないこともある。
    この本は大正~昭和に書かれたものであるのに、今なお、私たちに教訓を伝えてくれる。地震や津波だけではなく、火事についても示唆に富んでいる。マスコミのあり方も、当時も今も全く変わっていないようである。もともとは物理科学者だけあって、とても冷静で分析的な文章で、説得力に富む。個人的には、関東大震災について、当日から数日間の様子が書かれた「震災日記」が大変参考になった。やはり経験しなければ書くことができない内容だと思う。

    0
    2013年10月10日
  • 柿の種

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この方の文章、好きだなぁ。学者さんらしいというか、日常の諸々の雑記みたいなものなんだけれど、感情だけでは語らない理性的なところがあって面白い。大正から昭和にかけての世相なんかも読み取れて、歴史で習ったような時代がリアルに感じられます。
    もっと色々読んでみたいです。

    ※元々なんでこの著者の名前を知ったんだったかなぁ、と考えてみたら、"ご近所の博物誌"という、わかつきめぐみさんの描いた漫画の作者コラム欄で紹介されていたんだった。もう20年近く前に読んだ漫画から今につながっているんだなぁ。

    0
    2012年11月07日
  • 天災と国防

    Posted by ブクログ

    寺田寅彦の災害に関する随筆集。文明が進めば進むほど天然の暴威による災害がその劇烈な度を増すこと、平生からそれに対する防御策を講じなければならないことを再認識できた。

    0
    2012年07月01日
  • 柿の種

    Posted by ブクログ

    のんびり、ゆったり。
    そんな生活をしていた作者の鋭い感性と科学者としての洞察力が溢れていました。
    関東大震災のことが書いてあって、予想外に救われた気分になりました。震災後の自然の回復力のところ、読んでいてじんわり目頭が熱くなりました。

    0
    2012年11月20日
  • 天災と国防

    Posted by ブクログ

    事象に対する向き合い方が、寺田さんは徹頭徹尾『科学者』だね。人間の性質による社会現象さえも、自然現象だといいきっちゃって、スパスパと気持ちいい随筆でした。

    0
    2011年10月27日
  • 天災と日本人 寺田寅彦随筆選

    Posted by ブクログ

    地震の研究もしていたし、文筆家としても名高い寺田寅彦の随筆から、地震をはじめとした天災に関したものを編纂した一冊。もちろん3・11を受けてのものだ。関東大震災時の日記から昭和10年くらいまでの折々の天災(主に地震と台風)に関して書かれたものが収録されている。少なくとも70年くらい前に書かれたものだが、昔から人が住んできた地区は大丈夫なのに新造成地ばかりが地震の被害に遭っているとか、地震のない西欧の建築をそのまま真似しているとか、天災のパニックからか尋常に考えればありえないデマ・風評を信じる人がいるとか、いま読んでも十分に納得できる。ただし、ということは、私たちはまた同じ轍を踏んだということでも

    0
    2011年10月09日
  • 天災と国防

    Posted by ブクログ

    天災を『国防』という言葉で表現しているという、筆者の視点が面白い。かつて天災⇛国防、という捉え方ができるということを始めて知った。考えてみれば”定期的に”地震、台風、津波がやってくる日本。であれば、外的に備えて海岸線を防御するのと同様、天災に対しても自衛の手を持つべきなのかなと思う。このように認識を変えることで、自衛隊の存在も天災に対する国防と広く捉えられたりして。また、「天災は”愚直に”定期的にやってくる」と書いてあったが、この”愚直に”という表現がいい。人間は忘れる生き物。脆弱な人間の記憶と、天災をすごく対照的に比較している形容詞だ。

    元々物理学者のはずなのに、エッセイが面白いのは意外。

    0
    2011年09月14日
  • ちくま日本文学全集寺田寅彦

    Posted by ブクログ

    寺田寅彦といえば、「帝都物語」で、震災後の街を地下に建設しようとしたかわったおっさんという印象しかありません(笑)
    その話も、ちゃんとあって大満足。

    いろんなことに、

    「おもしろい!おもしろい!」

    と顔を突っ込んでいく物理学者のお話です。

    今につながっていく発想もあるし、今でも新しい発想もあると思います。

    解説は、ちょっと辛口ですが、わたしはもうちょっと甘い点数でよいと思います。

    0
    2009年12月22日
  • 柿の種

    Posted by ブクログ

    寺田寅彦は、本書カバー記載の紹介文によると、日常の中の不思議を研究した物理学者らしい。池内了の解説にもあるが、日記の断片とようなものを集めたものが本書のようだ。

    印象には残ったのは次の2箇所。『祖先の声から出直さなければならない』『花を咲かせないで適当に貧乏しながら適当に働く。平凡だが、長生きの道はこれ以外にない』

    変化が激しい時代でも変わらない何かを探している。日本という国の中で、長い時間をかけて洗練された知恵・歴史の叡智を探究してみたい。そこに拠り所があれば良いのだが。

    0
    2025年10月05日
  • まんがで名作 これから科学者になる君へ 寺田寅彦エッセイ集

    Posted by ブクログ

    小学生向けに漫画化されていますが…
    オリジナルの随筆の方が味わい深い気がします。
    理屈の説明が図解されているのは、理解しやすくて良いかもしれません。

    0
    2025年06月03日
  • 銀座アルプス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    好きなフレーズをひとつ。

    「コーヒー茶碗の縁がまさに唇と相触れようとする瞬間にぱっと頭の中に一道の光が流れ込むような気がすると同時に、やすやすと解決の手掛かりを思いつくことがしばしばあるようである。」

    0
    2024年10月28日