マーク・トウェインのレビュー一覧
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それぞれの価値観というか常識が違うってこわい。こんなにも必死なのに伝わらない。
作者は人間に絶望していたのかしら?人間なんて生まれなくても良かった
「『いかにも君たち人間という卑しい連中のやりそうなことなんだな。嘘ばかりついて、ありもしない道徳なんてものをふりかざしたがる。そして、実際はほんとうに道徳をわきまえている、人間以上の動物に対して、道徳知らずなどとけなしつけているんだな。第一、獣はけっして残忍なことなどしやしない。残忍なことをやるのは、良心なんてものを持っている人間だけなんだ。そりゃ獣も他を傷つけることはあるよ。だが、それは無心でやっているんであって、したがって、けっしてそれは悪じゃない。第一、獣にとっちゃ、はじめから悪なんてものはないんだからね。獣には、他を傷つけてよろこぶなんてことは、けっしてない。それをやるのは人間だけなんだ。良心なんて、糞っくらえの代物にあふられやがってね!」 -
Posted by ブクログ
(上巻のレビューからの続き)
さらに冒険や南部の様子以外に、ハックの内面の葛藤なども描かれていて、微妙な心理の揺れ動きなんかが分かって面白かった。また、文学が専門の人は、この作品における川の持つ意味、とかを考えたりするんだろうか、とか思ったりした。
トムソーヤーは読んだことがなく、解説にも書いてあったが、はじめはトムソーヤーの続編として書かれたそうだ。でもやっぱり下巻でトムソーヤーが登場してからは、多少退屈だった。ハックとジム二人のときは、二人が現実の差し迫っている危機を何とか打開しようとして、ハラハラさせられる部分も多かったが、トムが出てきてからは、現実の危機は前と同じように差し迫ってるのに、やたらとトムの対応が悠長で、あまりのギャップについていけなかった。だからと言って全体の印象や面白さは変わらないので、やっぱり読んでみる価値のある本だと思う。(10/11/01) -
Posted by ブクログ
前半はかなりおもしろい。印刷技術の黎明期の姿が興味深かった。活版印刷は当時の最先端の技術だったけれど、それに従事しているのは素朴なカトリック教徒、というのが、当たり前だけれどおもしろい前提。考えてみればグーテンベルクが印刷したのは聖書だし。
天使のようにも悪魔のようにも見える超能力者44号のカリスマには魅力を感じる。こいつは人間ではないな…というか、根本的に話が通じない感じが実に気持ち悪くて恐ろしくて、おもしろい。
おそらく完成稿ではないということもあって、散漫なところがあるのがやはり残念。後半の妙なラヴロマンスなんて、前半にそんな気配がないものだから唐突に感じるし。ただ、印刷機はすなわち複製機で、だから語り手のアウグストたち印刷工の複製が立ち現れるのだという訳者の解説はなるほどと思った。
訳は微妙。正確なんだろうけどいまいち日本語としてこなれていない訳文で、傍点が煩わしい。お金が日本円になっているのも気になる。