多田道太郎のレビュー一覧

  • 遊びと人間
    遊びを概念的に考える上で、ロジェ・カイヨワの本書は必読です。
    社会学の中で「遊び」とか楽しさを確立した第一人者だと思っています。
    ちょっと難しい内容もありますが、ギリギリ読み込める。
  • 遊びと人間
    ううっ
     遊びを、ルドゥスとパイディアがあるとして、遊びの中のアレア(あてっこ系)、ミミックリ(真似っこ系)、イリンクス(ぐるぐる系)、アゴーン(喧嘩系)それぞれにさう言ふのがあると分析。
     本著に出てくるナニがー、北欧とかから輸入されててー嫌。
  • 遊びと人間
    まじめに遊びを考える一冊。

    遊びを1.アゴン(競争)、2.アレア(運だめし)、3.ミミクリ(模擬)、4.イリンクス(目眩)に分類し、世界中のサンプルを当てはめ検証す る。まさに女の子がする「ままごと」なん てミミクリまんまっすよね。

    遊びによって文化が始まるのではなく、遊びの中に文化があるとは至...続きを読む
  • 変身 放火論
    多田道太郎といえば、40年近く京大で教鞭をとられフランス文学の中でもシャルル・ボードレールが専門でしたが、浅学非才ながら私も筑摩書房のボードレール全集全6巻にはたいへんお世話になりました。と書いて、確認しようと念のために『ボードレール全集? 悪の華』を引っ張り出したら、なんとなんと訳者は阿部良雄でし...続きを読む
  • 遊びと人間
    遊びの種類をアゴン(競争)、アレア(運)、ミミクリ(模倣)、イリンクス(めまい)の四つの要素に分けて解説する。
    また社会的慣例、習慣、祭儀が単純化して遊びとなったり、現行のそれらが遊びとして取り入れられたりしていることを指摘する。
    また遊びの初期の無秩序・歓喜の段階をパイディア、ルールが形づくられ一...続きを読む
  • 遊びと人間
    遊びを紐解く良著な気がした。
    本書書かれた時代から随分時は流れ遊びも多様化したが、本質的には変わっていないだろう。
  • 時代小説の愉しみ
    思い入れてる「丹下左膳 百万両の壺」の章は、とりわけ愉しく読めた。もちろん小沢さんの半七論稿も。で、締めの原さんの章で、ん? となり、☆4つ。
  • 遊びと人間
    遊びの原理的な部分が解説されている。
    4つの遊びのタイプの組み合わせが書かれている第2部は考えさせられることも多い。
    筆者には”遊び”の地域性についても考察して欲しかった。
  • 遊びと人間
    遊びを四種類に分類(競技、運、模倣、眩暈みたいな感じだった)、かつその組合せによるものとするのがなるほどなという感じだった。
    また、遊びの定義の一つに現実世界からの遊離みたいなのも非常に共感できた。現実世界というか、実世界に支障をきたすものはもはや遊びではないとか
  • 遊びと人間
    遊びについての古典。ホイジンガと比較すると、遊びの範囲を狭くとっている。ホイジンガは、あらゆる文化活動の基底に遊びをみたが、カイヨワは基本的に無償性を重視しており、「何も生み出さない」という点が重要だとしている。この限定によって、彼の有名な遊びの分類、アゴン、アレア、ミミクリ、イリンクス(あとパイデ...続きを読む
  • 遊びと人間
    ホイジンガの『ホモ・ルーデンス』をうけて、「遊び」の定義をより広く、より細かくとるべきと指摘した一冊。
    アゴン(競争)、アレア(賭け)、ミミクリ(模擬)、イリンクス(眩暈)の四分類と遊び手の姿勢を表すルドゥスとパイディアの二分類。
    本書では主に前者の四分類に焦点を当て、遊びの分類を示した後は、文明の...続きを読む
  • 遊びと人間
    遊びについて、先人のホイジンガの説も取り上げながらその分類や文化との関わりについて述べられた本。文章は非常に難解であるが、特に文化に関する分析は興味深い。多くの地域の事例を基に示された、ミミクリ・イリンクスの原始的文明からアレア・アゴンの秩序文明への改革のくだりは、遊びに対する新たな一面を気づかせて...続きを読む
  • 遊びと人間
     久々に再読してみた。やはりそんなにピンとこないのは好みの問題か。カイヨワの類型化、そして遊びの神聖化のレベルに賛同し切れない。
  • 時代小説の愉しみ
    [ 内容 ]
    時代小説はなぜか愉しい。
    半七捕物帳の面白さの秘密。
    丹下左膳はなぜ大衆のヒーローになったのか。
    そして山本周五郎と藤沢周平が描いた男の美学とは…。
    無類の時代小説読み三人が集い、丁々発止、縦横無尽に語り尽くす時代小説を愛するゆえん。
    百年後に読まれる時代小説とは何か。

    [ 目次 ]...続きを読む
  • 遊びと人間
    2009/9/19ジュンク堂で購入
    2009/

    買うかな・・・。
    ホイジンガの名著ホモ・ルーデンスを土台として、自説を発展させた本である。(澁澤龍彦)
  • 遊びと人間
    時間と空間を越えてあらゆる文化に共通する人間活動としての「遊び」を論じた、古典的著作。遊びの四要素として、競争・運・眩暈・模擬を抽出したことでも名高い。