ロジェ・カイヨワの作品一覧

「ロジェ・カイヨワ」の「遊びと人間」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 遊びと人間
    4.0
    1巻1,485円 (税込)
    なぜ人間は遊ぶのか。人は夢、詩、神話とともに、遊びによって超現実の世界を創る。現代フランスの代表的知識人といわれるカイヨワは、遊びの独自の価値を理性の光に照らすことで、より豊かになると考え、非合理も最も合理的に語ってみせる。彼は、遊びのすべてに通じる不変の性質として競争・運・模擬・眩暈を提示し、これを基点に文化の発達を考察した。遊びの純粋な像を描き出した遊戯論の名著。

ユーザーレビュー

  • 遊びと人間

    Posted by ブクログ

    遊びを概念的に考える上で、ロジェ・カイヨワの本書は必読です。
    社会学の中で「遊び」とか楽しさを確立した第一人者だと思っています。
    ちょっと難しい内容もありますが、ギリギリ読み込める。

    0
    2021年01月03日
  • 遊びと人間

    Posted by ブクログ

    ううっ
     遊びを、ルドゥスとパイディアがあるとして、遊びの中のアレア(あてっこ系)、ミミックリ(真似っこ系)、イリンクス(ぐるぐる系)、アゴーン(喧嘩系)それぞれにさう言ふのがあると分析。
     本著に出てくるナニがー、北欧とかから輸入されててー嫌。

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    2018年03月20日
  • 遊びと人間

    Posted by ブクログ

    まじめに遊びを考える一冊。

    遊びを1.アゴン(競争)、2.アレア(運だめし)、3.ミミクリ(模擬)、4.イリンクス(目眩)に分類し、世界中のサンプルを当てはめ検証す る。まさに女の子がする「ままごと」なん てミミクリまんまっすよね。

    遊びによって文化が始まるのではなく、遊びの中に文化があるとは至言ではないで しょうか。

    見返りや目的といった制約を越えて遊ぶという究極に、「思いで作り」の儚さや脆さと儚く脆いからこそ、一瞬に永遠を求める人の姿を見た気がしました。

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    2014年05月27日
  • 遊びと人間

    Posted by ブクログ

    遊びの種類をアゴン(競争)、アレア(運)、ミミクリ(模倣)、イリンクス(めまい)の四つの要素に分けて解説する。
    また社会的慣例、習慣、祭儀が単純化して遊びとなったり、現行のそれらが遊びとして取り入れられたりしていることを指摘する。
    また遊びの初期の無秩序・歓喜の段階をパイディア、ルールが形づくられ一種のスペクタクル的な障害物として存在するようになった段階をルドゥスとして、この二つに前段の四つの要素が絡み合う様子を概観する。

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    2009年10月04日
  • 遊びと人間

    Posted by ブクログ

    「遊び」という言葉の指し示す範囲は莫大である。生存本能には関係ないが、ヒトが本能的にやってしまうこと全てを「遊び」だと考えれば、例えばアートは見る側も作る側も遊びだと言える。

    遊びについて論じた本としてはホイジンガによる『ホモ・ルーデンス』が有名だ。それまで遊びとは文化の堕落形態としてみなされていたが、ホイジンガの「文化は遊びの中で始まった」という考えが革新を起こした。カイヨワも根本的には近い立場を取るが、本書はより、遊びそのものの叙述や分類に重きを置く。

    都市生活の中で非日常的な気持ちの昂りが得られないのは、コミュニティの祭りに参加することがなくなってきているからでは、と本書を読んで思う

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    2025年01月12日

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