ユーザーレビュー 遊びと人間 ロジェ・カイヨワ / 多田道太郎 / 塚崎幹夫 遊びを概念的に考える上で、ロジェ・カイヨワの本書は必読です。 社会学の中で「遊び」とか楽しさを確立した第一人者だと思っています。 ちょっと難しい内容もありますが、ギリギリ読み込める。 Posted by ブクログ 遊びと人間 ロジェ・カイヨワ / 多田道太郎 / 塚崎幹夫 ううっ 遊びを、ルドゥスとパイディアがあるとして、遊びの中のアレア(あてっこ系)、ミミックリ(真似っこ系)、イリンクス(ぐるぐる系)、アゴーン(喧嘩系)それぞれにさう言ふのがあると分析。 本著に出てくるナニがー、北欧とかから輸入されててー嫌。 Posted by ブクログ 遊びと人間 ロジェ・カイヨワ / 多田道太郎 / 塚崎幹夫 まじめに遊びを考える一冊。 遊びを1.アゴン(競争)、2.アレア(運だめし)、3.ミミクリ(模擬)、4.イリンクス(目眩)に分類し、世界中のサンプルを当てはめ検証す る。まさに女の子がする「ままごと」なん てミミクリまんまっすよね。 遊びによって文化が始まるのではなく、遊びの中に文化があるとは至...続きを読む言ではないで しょうか。 見返りや目的といった制約を越えて遊ぶという究極に、「思いで作り」の儚さや脆さと儚く脆いからこそ、一瞬に永遠を求める人の姿を見た気がしました。 Posted by ブクログ 遊びと人間 ロジェ・カイヨワ / 多田道太郎 / 塚崎幹夫 遊びの種類をアゴン(競争)、アレア(運)、ミミクリ(模倣)、イリンクス(めまい)の四つの要素に分けて解説する。 また社会的慣例、習慣、祭儀が単純化して遊びとなったり、現行のそれらが遊びとして取り入れられたりしていることを指摘する。 また遊びの初期の無秩序・歓喜の段階をパイディア、ルールが形づくられ一...続きを読む種のスペクタクル的な障害物として存在するようになった段階をルドゥスとして、この二つに前段の四つの要素が絡み合う様子を概観する。 Posted by ブクログ 星の王子さまの世界 塚崎幹夫 『星の王子さま』は「童心」について書かれたものであり、厚顔な錯覚にすぎなくても「童心」が残っていると思うことで誰でも著者を自分の味方にすることができる。ほかならぬ当人が告発されているにもかかわらず。 冒頭からこのような強烈な皮肉を浴びせてくる。なぜ皮肉なのか。『星の王子さま』を読んだ人の多くは「...続きを読む童心」について書かれたものだと思うからだ。 しかし塚崎氏はそのような読み方を作品そっちのけの読みだという。作品のなかで何度も批判している。 塚崎氏は当時の社会状況、つまり第二次世界大戦に注目する。するとこの物語の印象は大きく変わる。ボア、バオバブ、薔薇のトゲなどにはちゃんと意味があると考える。 私が深く考えずに読み進めたところにこんな深い意味があったのかと、とても感動した。もちろんサンテグジュペリが何を考えていたのかは知るよしもない。しかし豊富な資料から考えぬかれた意見は鋭くて説得力もある。また塚崎氏の読書論も興味深い。 Posted by ブクログ 塚崎幹夫のレビューをもっと見る