鈴ノ木ユウのレビュー一覧
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テレビドラマ化もされた人気シリーズの第11巻。
帯が「ただいまTVドラマ放送中‼」となっているとおり、TVドラマ第1期の放映期間中に出版されています。ちなみに、ドラマの放映に合わせて、第10巻が9/23、この第11巻が10/23、第12巻が11/20と、コミックスが1ヶ月おきに3冊発行されました。「3ヵ月連続刊行」だそうです。わが子を必死で寝かしつけてテレビの前で全力待機していた頃を懐かしく思い出します。
これまでどおり、「ペルソナ総合医療センター」の産科を中心に、妊娠出産、赤ちゃんとお母さんを巡る悲喜劇と、主人公サクラ先生を中心とした群像劇が、綿密な取材に基づく圧倒的なリアリティと現場感を -
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ネタバレ“あたしゃあの頃「妊娠・出産が安全なのが当然じゃないんだぞ〜」って声を大にして言いたかったよ”
小松さんの言葉。
妊婦さんのたらい回しとか、あってはならない事態。だけど、緊急性の高い妊婦さんを診る診療体制の整っている病院がどれだけあるか…。
妊婦さんを診たあと、赤ちゃんも…という状況ならさらに病院を見つけるのが困難に。
どうかお住いの都道府県の状況がどうなっているのかお調べくださいませ。その病院に行くには何分かかるか。その病院が地域から応援されているか(その体制を整えるには時間もお金もかかりますし、絶対的にお医者さんの数が必要…)。
お母さんにとって妊娠した瞬間から出血の可能性があるイベン -
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テレビドラマ化もされた人気シリーズの第10巻。
「ペルソナ総合医療センター」の産科を中心に、妊娠出産、赤ちゃんとお母さんを巡る悲喜劇と、主人公サクラ先生を中心とした群像劇が、綿密な取材に基づく圧倒的なリアリティと現場感を伴って語られます。
この巻には「無痛分娩」「長期入院〈前編〉」の2編が掲載されています。
「コウノドリ」にいつも感心するのは、そのリアルさ。もっとも、産科病院の様子は読者は詳しく知りませんから、いかにも「もっともらしく」描けているだけなのかもしれません。それをリアルに感じるのは作者の腕でしょう。この巻で感心したのは、そんな医療を提供する側ではない、患者側の描写です。母親が切 -
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テレビドラマ化もされた人気シリーズの第9巻。
「ペルソナ総合医療センター」の産科を中心に、妊娠出産、赤ちゃんとお母さんを巡る悲喜劇と、主人公サクラ先生を中心とした群像劇が、綿密な取材に基づく圧倒的なリアリティと現場感を伴って語られます。
この巻には「研修医〈後編〉」「インフルエンザ」「出産予定日」の3編が掲載されています。
第8巻で登場した赤西ゴロー先生がほぼ主役を張っています。全体的に妊娠出産に関する啓蒙と、群像劇に登場する多くのキャラクターの成長が描かれている作品の中で、伸び代しかない新人研修医は成長を描きやすいからか、この先の巻でも主役級の活躍を見せることもあるようです。
扱われて -
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テレビドラマ化もされた人気シリーズの第8巻。あ
産科を中心に、妊娠出産、赤ちゃんとお母さんを巡る悲喜劇と、主人公サクラ先生を中心とした群像劇が、綿密な取材に基づく圧倒的なリアリティと現場感を伴って語られます。
この巻には「妊娠初期」「マタニティブルー」「出産から退院まで」「研修医〈前編〉」の4編が掲載されています。
またキャラが増えました。
研修医の赤西ゴロー先生、助産師のマキちゃん、看護師のサオリちゃん、そしてラスト近くに出てくる看護学校の学生さん。特にゴロー先生はお話の都合上、成長を描きやすい「新人」が欲しくて出したのでしょう。今後(先まで読んでしまってます)主役級の扱いを受けていくよ -
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テレビドラマ化もされた人気シリーズの第6巻。
先日HDDの空き容量を確保しようと溜また録画を見直していたら、かつて録画したドラマの「コウノドリ」がすべて残っていることを発見しました。
…どうしよう、時間がないのに見返してみたい…。
このシリーズでは、産科を舞台に、妊娠出産を巡る悲喜劇と、主人公サクラ先生を中心とした群像劇が、綿密な取材に基づく圧倒的なリアリティと現場感を伴って語られます。
この巻には「子宮外妊娠」「性感染症」「口唇口蓋裂」「乳児院」の4編が掲載されています。
作者が描きなれてきたからか、絵柄が安定して洗練されてきました。メインキャラクターと主要なサブキャラクターが出揃い、 -
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産科を舞台に妊娠出産にまつわるドラマを圧倒的なリアリティを持って描く人気シリーズの第4巻。TVドラマ化もされ、こちらもなかなか見ごたえがある傑作でした。
この巻には、「救急救命<後編>」「夫のDV」「風疹」の3編が掲載されています。
前巻の妊娠中の海外旅行や喫煙についても同様ですが、「コウノドリ」には、妊娠・出産に関する啓発的な内容が、科学的な裏付けと圧倒的な現場感から生ずるリアリティを伴って説教臭くならないように織り込まれています。
この第4巻の「風疹」エピソードは、2015年のドラマ放映時に話題になり、さらに2018年秋に風疹が大流行したときはこのエピソードを講談社が無料でWeb公開し -
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産科を舞台に妊娠出産にまつわるドラマを圧倒的なリアリティを持って描く人気シリーズの第2巻。
「未成年妊娠」「無脳症」「被膜児」「喫煙妊婦<前編>」の4編が掲載されています。
中絶や妊娠中の喫煙といった身近なテーマが扱われている一方で、「無脳症」のようにお母さん(妊婦さん)とお父さん(パートナー)に重大な決断を求めるエピソードも。ハッピーエンドばかりではない現場発のプロットが多いからなのでしょうか。
そして、当事者に重大な決断を委ねなければならない、出産においてはあくまでも脇役である産科医のサクラ先生の言う「助けられないとわかっている赤ちゃんのために 医者はその家族と一緒に悩むことはできない -
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医療をテーマにしたエンターテインメント作品は、漫画だったら自らが医師免許を持っていた手塚治虫の「ブラックジャック」を嚆矢とし(ていると思っていたけどWikipedia見るとそうじゃないらしい)、近年では「Dr.コトー診療所」や「ブラックジャックによろしく」など数多く、小説やドラマにまで範囲を広げれば、おなじみ「白い巨塔」や、この本棚にも登録してある「チーム・バチスタの栄光」など枚挙に暇がないほどの人気ジャンルです。自分も好物でよく読みます。
人の生死や医師という職業に賭ける使命感というドラマチックなテーマが日常的に扱われるからではないでしょうか。
この「コウノドリ」は、そのことに加え、子供の -
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ヘビーな内容だけど、悲しみ一辺倒じゃなく、かならず最後には希望を描いているのが良い。今回(21-24巻)においても、それを痛感させられました。四宮が抜けて大丈夫か!?って思うけど、新たにカウンセラーも登場して、キャラ配置の妙も相変わらず冴え渡り。24巻の養子縁組、物凄い既視感があって、何だったかずっと考えてたんだけど、やっと思い出しました。辻村作『朝が来る』だ。タイミング的には向こうが先なんで、それを原作とした漫画化?とすら思っちゃいました。まあその問題を話題に取ったら、設定できるシチュエーションが限られる、っていうのは分かる気もするけど。でもちょっとビックリしました。
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ネタバレ母子の「支援者」としての姿勢を教えられたエピソードが収録されています。
誰も責めることなく、母子に時間をかけて寄り添うサクラ先生、小松さん、ソーシャルワーカーさんが印象的でした。
妊娠してしまった高校生の女の子とその母が登場します。
高校生本人は戸惑うばかり、
母は、娘の将来を心配し、学校への対応や生まれる子の養子縁組などについて動きます。
女手ひとつで娘を一生懸命育ててきた母。
しかし、そんな母を思うあまり、娘は長いこと自分の気持ちが言えず、複数の男性と関係をもつことで寂しさを埋めるようになっていたのです。
その結果がこの妊娠でした。
支援の現場にいる者なら、「これは今までの母子関係に