鈴ノ木ユウのレビュー一覧

  • コウノドリ(25)

    購入済み

    温かく感動

    赤ちゃんが無事に生まれてくることは当たり前じゃない、いまに感謝をして生きていこうと思わされる作品です。何回でも読みたい。

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    2020年04月12日
  • コウノドリ(20)

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    テレビドラマ化もされた人気シリーズの第20巻。帯は「“奇跡"の医療TVドラマが帰ってきた―。絶賛放送中!!」ですから、ちょうどドラマ2期が放映されていた最中に出版されたようです。ドラマ2期も面白かったですね。

    「ペルソナ総合医療センター」の産科を中心に、妊娠出産、赤ちゃんとお母さんを巡る悲喜劇と、主人公サクラ先生を中心とした群像劇が、綿密な取材に基づく圧倒的なリアリティと現場感を伴って語られます。
    この第20巻は自分にとっては「四宮巻」であると同時に、自分がしてきた絵本の読み聞かせを懐かしく思い出す巻で、涙腺崩壊巻となりました。

    この巻には「母子感染症」、「妊婦の自殺」、「記念撮影」、「栄養素」が掲載されています。

    以下、各エピソードに一言ずつ。

    「母子感染症」
    サクラ先生が大学で母子感染症について講義するお話。てか、学生への講義の形を借りた読者への啓発企画かも。
    生肉がダメなのは当然として、生ハムやサラミもダメだったんですね。あと、猫を飼い始めるのもダメだとか…。このあたりは知りませんでした。

    「妊婦の自殺」
    妊娠を機にキャリアを捨ててご主人の栄転に帯同した三浦ミサさん。引越後の片付けは遅々として進まず、一日部屋に籠もって誰とも話さない日が続けばそりゃ病んできます。
    ご主人が異常に気付き、間一髪立ち直ったかと思われましたが、毒親だったミサさんの実母が止めを刺しちゃいました。

    健診の間隔が開いたこと、診療の時の心ここにあらずの様子から、サクラ先生も引っかかりを感じますが、手は届きませんでした。

    珍しく遣りきれない話ですが、でも結構身に覚えがある話でもあります。
    妊娠中ではなく赤ちゃんの頃の育児ですが、でも世界に自分一人だけ取り残された感と、家族に対するガルガル感は今振り返ってみれば崖っぷちで辛うじて踏みとどまった感じです。

    幸い自分には止めを刺しに来る毒親はいませんでした。母子共に助かったミサさんですが、今後どうなるんでしょう…。
    これから怒濤の育児が始まるわけで。とりあえずご主人は育児休暇、毒親とは縁切りするとして、いったんいろんなモノから距離をとってゆっくりするのがいいかもしれません。

    「記念撮影」
    4Dエコーをきっかけに、妊娠出産の過程をまるで長編ドキュメントのように記録に残そうとする小坂さんのお話。
    傍目から見れば滑稽ですが、外野があまり口を出す話でもありませんし、記録することを通して夫婦で妊娠出産に正面から向き合う結果になって、結果オーライですかね。
    自分のところは4Dエコーなんて撮ってくれなかったなあ…。探せばよかったかな?

    「栄養素」
    妊娠中の食生活、葉酸などの栄養素とサプリのお話。
    …なんですが、そんなストーリーより何より、このお話は四宮先生が倉崎先生の娘ユリカちゃんに絵本を読んであげる、そのシーンがこのお話、この巻、そして自分にとってコウノドリ全体の中の白眉です。

    子どもを膝に乗せて頭越しに絵本を読むそのポーズ、2人の柔らかな表情、読んでいる本が自分達にとっても思い出深い「きんぎょがにげた」だったこと…その後の「子供って絵本を読んでやるとあんなに楽しそうな顔するもんなんだな」という感想、そして、つぼみちゃんに読み聞かせていた絵本を「もう俺には必要ないものだから」と倉崎先生に渡すところまで…「喫煙妊婦」で語られたつぼみちゃんの件があってから凍り付いていた四宮先生の心が解け始める瞬間を目にし、トラウマから解き放たれて踏み出した一歩が、絵本をユリカちゃんに上げるところで。もう涙腺崩壊でした。
    ただ、膝に乗せて読み聞かせしてるときって、子供の表情見えませんよねえ…。

    そう言えば自分のとこの子は自分で本を読むようになっちゃって、ここしばらく膝に乗せて読み聞かせなんてしてないなあ、あれは幸せな時間だったなあなんて、しみじみしてちょっと涙ぐんだりして。まだもう少しは膝で読み聞かせ聞いてくれるかもしれないから、今のうちに味わっておこうと心に決めたのでした。
    →と思って今日久しぶりに膝に乗せて読み聞かせてみました。読み聞かせる方としても楽しいし膝の上暖かいしやっぱりいいもんです。でもずいぶん大きくなっちゃって、もうすぐ膝に乗せると頭が邪魔で読み聞かせできなくなりそう。

    ちなみに、四宮先生の絵本チョイスは、以前の巻では「ぐりとぐら」、この巻では「きんぎょがにげた」そしてラストが「星の王子さま」だったみたいです。「星の王子さま」はユリカちゃんにはまだ早くないかな…?
    そして、倉崎先生に渡した3冊、「ごちそうさま」「つきのしたのモリー」「ねこのおこ」の元ネタがわからない…。何となく見覚えのある表紙なんだけどなあ…。

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    2020年03月29日
  • コウノドリ(1)

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    初期

    久しぶりに読み返したら、サクラの顔が違う。

    この作品で感涙していたが、実際自分に子供ができて産婦人科に行ったらやっぱりフィクションだなと思った。

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    2020年03月28日
  • コウノドリ(29)

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    もはや安定の面白さ。主人公先生初のピンチも何とか乗り越えて、そちらはとりあえずひと安心。サブキャラもよく立っているから、今度はそっちのドラマが進行中。病院っていう、ある程度鉄板の舞台設定とはいえ、物語の結構が優れているから、いくらでも引き出しがありそう。ずっと楽しめます。

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    2020年03月23日
  • モーニング 2019年15号 [2019年3月14日発売]

    ま

    購入済み

    「探してよ」が読みたかった

    普段は絶対買わない雑誌ですがトウテムポールさんの読み切りが読みたくて買いました。ポールさんの読み切りって登場人物に感情移入して悲しい気持ちになっても必ず希望もセットで描いてくれるのでそこがお気に入りです。アフタヌーンの小説家の読み切りもよかったなぁ
    てるる現実にいたら絶対友達になれたと思う。

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    2020年03月23日
  • コウノドリ(29)

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    「新しいNICU」(前編)では、ペルソナ総合医療センターのNICUをバーンアウトした新井先生が登場する。
    彼女が立ち向かった現実は、病院を退院したあとの家族と子供の生活。
    医療的ケアに奮闘する母親と話をし、彼女が疲れていることに気がつくが、新井先生は何もできない。
    訪問したそのあと、24時間のうちの23時間は、「母親が」「一人で」見ている現実に、医師が一人で立ち向かうことは不可能だ。

    私は、その後の展開に息を飲み、そして、新井先生の言葉に涙した。

    「コノハちゃんが障害を持って生まれたのは…あなたのせいじゃない」

    障害児を抱える母親は、多くの人がこう考えるだろう。
    「私が、〇〇したから」「私のせいで、この子は障害を持ったんだ」
    周りがどんなに違うと言っても、ずっと、考え続けてしまう。
    そして、この子が、普通だったら、どんなによかっただろう、とか、この子のせいで私の人生がめちゃくちゃにされた、と思い、その考えに囚われた自分に嫌悪する。

    障害児は天使だ、とか、個性だ、とか、そんな訳がない。
    のしかかる義務に、必死に母親だけが耐えているのが現状だ。父親は、いつもどこにいるんだ?

    本書が伝える言葉が、医療的ケア児、障害児を抱えている親だけではなく、悩むすべての親のもとに届けばいい。
    「一人で、苦しまないで」
    口だけだろ、誰もわかってくれない、そう思いつつも、救われる時があるのも事実だから。

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    2020年01月18日
  • コウノドリ(15)

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    テレビドラマ化もされた人気シリーズの第15巻。この巻が刊行された2016年は第40回講談社漫画賞・一般部門を受賞し、波に乗っていた頃です。

    「ペルソナ総合医療センター」の産科を中心に、妊娠出産、赤ちゃんとお母さんを巡る悲喜劇と、主人公サクラ先生を中心とした群像劇が、綿密な取材に基づく圧倒的なリアリティと現場感を伴って語られます。
    倉崎先生、工藤先生といった新メンバーを加えて、この先のドラマ2期に向け一層パワーアップして臨みます。

    この巻には「胎便吸引症候群」「出生届」が掲載されています。

    以下、各エピソードに一言ずつ。

    「胎便吸引症候群」
    腕は確かで、NICUに通うお父さんお母さんには寄り添う姿勢を見せる一方、関係者には神経質に厳しく当たる新生児科の新任、工藤先生。7巻でバーンアウトして退場した新井先生の後任にあたるのでしょうか。
    実はその神経質さは、難病の我が子を見て、航空宇宙工学専攻から医学部に入り直したという経歴にあるようです。…でも、それ以上の掘り下げは今のところはなく、キャラクター性では倉崎先生の濃さに及ばず、今後の出番も実はあんまりありません。キャラクターを作るって難しいんだなって思います。

    「出生届」
    タイトルの意味がわかると切なくなるエピソード。そしてこれまで浮いた噂すらなかった小松さんに出会いが!

    言霊なんて言葉があります。水伝みたいな似非科学まで行っちゃうとちょっと困りものですが、信じているかどうかはともかく、心掛けとして良いことは公言し、悪いことは思っていても口に出すのは止めておこうと思っている人はけっこう多いかもしれません。あ、自分もそうです。
    コウノドリは別にホラーではありませんので言霊的なモノが登場するわけではありませんが、でも、このエピソードではお母さんやお父さんがあんなことを口に出さなければ、と後悔する展開になります。
    多胎児育児の大変さは、悲惨な事件や減胎手術のような報道で知られるようになり、自分も妊娠中によく目にした各種の支援の多さなどから、困難さが何となくわかります。コウノドリでも5巻に「双子」のエピソードがありますが、これは出産までなので出産後の壮絶さが描かれているわけではありません。
    まあそんなことから、2人目妊娠はうれしいけれど、双子じゃなくて一人だったらよかったのに…と愚痴っていたら、二卵性双生児のうち一人が妊娠中に死亡してしまった話です。冗談のつもりで口に出したことであっても後悔の種にならないようにしないとなと改めて思い返しました。
    出生届と死産届を同時に出したお父さんの気持ち、自分とパパとママと、生まれてくるはずの弟妹を描いた絵が「間違ってるんだ」「描き直していい?」と先生に聞くお兄ちゃんのシンジ君の気持ち、そして、現場では必ず起きていることなのでしょうけれど、やっぱり赤ちゃんが亡くなる話は読んでいて切ないですね。

    あと、小松さんのエピソード!
    「住む世界が違う」と感じた小松さん。
    でも、ジョージさんは小松さんのどこがよかったんでしょうか。もしかして、髪型?

    蛇足です。
    横山さんが街で見かける双子の名前がミーちゃんとケーちゃんでした。元ネタはピンクレディーだと思うんだけど…ピンクレディー双子じゃないのに…
    あと作者何歳よ…

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    2019年12月24日
  • コウノドリ(3)

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    四宮先生など新しいメンバーも加わり、どんどん面白くなってきた。助産婦と産科との関係や出来事が胸に残った卷でした。

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    2019年12月18日
  • コウノドリ(12)

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    テレビドラマ化もされた人気シリーズの第12巻。
    帯が「ただいまTVドラマ放送中‼」となっているとおり、ドラマ第1期の放映に合わせて、第10巻からこの第12巻まで、コミックスが「3ヵ月連続刊行」されています。

    これまでどおり、「ペルソナ総合医療センター」の産科を中心に、妊娠出産、赤ちゃんとお母さんを巡る悲喜劇と、主人公サクラ先生を中心とした群像劇が、綿密な取材に基づく圧倒的なリアリティと現場感を伴って語られます。

    この巻には「妊娠高血圧症」「アレルギー」「転科」の3編が掲載されています。

    コウノドリには結構啓発的なテーマが取り上げられます。読んでいるときには感じませんが、レビュー書くつもりで再読するとそう思います。
    それでも説教臭く感じないのは、自分の体験として刻み込まれているものも多いから。「妊娠高血圧症」のエピソードを読んで、蛋白が出て、減塩しなきゃってすごく薄い味噌汁作ってた頃を思い出します。

    以下、各エピソードに一言ずつ。

    「妊娠高血圧症」
    妊娠中の過重な体重増加が一因となる妊娠高血圧症を発症して、帝王切開で出産した井原さんご夫妻の話。
    この「体重増加が一因」が、このお話のミソで、つい食べ過ぎる妻ミィちゃんとそれを諫める夫ヨウちゃん、産後も体重が戻らなかったのがきっかけで産後クライシスから離婚に至ったヨウちゃんの同僚の話など、産科で診てもらう病気じゃないけど夫婦にとって深刻な話を語るのに体重増加ってなかなかいいネタだと思うのです。
    何より数字が分かりやすいし、変化が目で見てわかりますし。
    ついでに言うと、このヨウちゃん、きちんと関わってる本当にいいお父さんです。低カロリーで健康的な夕食作りを買って出て、一緒にウォーキングしようって誘う…お母さんの禁煙を横目に自分は煙草を止めないお父さんや、家事育児を全部お母さんに任せきりのお父さんや、そんな酷い男親がこれまでたくさん出演した中で、表彰してあげたいくらいのお父さんなんですが、それに対してのミィちゃんの言葉「妊娠もしてないヨウちゃんに… 私の体のコトなんてわかるわけないじゃん!」

    ああ、世のお父さんの哀れさといったら。お母さん任せにしたら叱られ、関わろうとしたらあんたにはわかんないって言われちゃうダブルスタンダード。

    結局妊娠高血圧症からの帝王切開になってしまったミイちゃん。サクラ先生との会話で、妊娠高血圧症の原因は「必ずしも太り過ぎたからなるわけではないんです」、「じゃあ私が悪いわけではないんだ〜〜〜」に対して「悪いです」と言い切ってくれたサクラ先生の言葉。普段は優しいのに言うべきことはピシッと言うサクラ先生がやっぱり大好きです。


    「アレルギー」
    後期研修でペルソナの産婦人科に戻ってきた赤西ゴロー先生。持ち前のコミュ力の高さで妊婦さんからは評判ですが、診察時間が長すぎて産科内での評判はもうひとつです。そのゴロー先生が初めて執刀を任されました。第一助手(前立ち)はあの四宮先生。
    と、これだけで何かが起こりそうなのは間違いありません。当然事件は起きます。

    なかなか体験できない症例を周囲のフォローで乗り切ったゴロー先生でした。普段のダメっぷりとは一転、頼れるところを見せる船越先生、「あんな奴まだまだだ」「でも……初めてにしては良くやったほうだ……」と最上級の賛辞を送るツンデレ四宮先生、そして初の執刀でめったにない体験ができた「もっている」ゴロー先生と、それぞれのキャラクターの対比が楽しい回でした。
    でも、ラストに次のエピソードのつかみがあります…。下屋先生、試練です。

    「転科」
    下屋先生回。
    第1話からずっと登場している鉄板レギュラーはサクラ先生の部下、下屋先生と助産婦の小松さんの2人。その下屋先生に訪れる一大転機の話。

    ほんの少しの気懸かりを、はっきり断定しなかったばっかりに最悪の結果を招いてしまった下屋先生。サクラ先生や四宮先生が診ていても結果は変わらなかっただろうと言われても立ち直ることができず、診断に自信が持てなくなって心折れてしまいます。

    かつてNICUで新井先生がバーンアウトした前例もありますし、成り行きを固唾を呑んで見守っていましたが、下屋先生の出した結論は転科でした。
    ハードな産科からいっそうハードな救命救急へ。
    読者として気が気ではなかったのですが、下屋先生はどこまで行っても産科医であること、救急で何を目指すのかしっかり見極めていることがわかるラストに安心しました。
    これならばきっと、産科の大ピンチにスーパーヒーロー(ヒロインですね)として帰ってくるに違いありません。

    そうそう、ようやくベイビーのライブに行けてよかったですね。しかもベイビーから直々のご招待ですよ!あと、サクラ先生はお相手としては無しですかそうですか…。鼻から焼きそば出しちゃうくらいかわいいじゃありませんか…。

    余談1:よく見ると神谷さん、眼力強めに描かれてます。眼球突出の表現でしょうか…。芸コマです。

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    2019年11月20日
  • コウノドリ(11)

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    テレビドラマ化もされた人気シリーズの第11巻。
    帯が「ただいまTVドラマ放送中‼」となっているとおり、TVドラマ第1期の放映期間中に出版されています。ちなみに、ドラマの放映に合わせて、第10巻が9/23、この第11巻が10/23、第12巻が11/20と、コミックスが1ヶ月おきに3冊発行されました。「3ヵ月連続刊行」だそうです。わが子を必死で寝かしつけてテレビの前で全力待機していた頃を懐かしく思い出します。

    これまでどおり、「ペルソナ総合医療センター」の産科を中心に、妊娠出産、赤ちゃんとお母さんを巡る悲喜劇と、主人公サクラ先生を中心とした群像劇が、綿密な取材に基づく圧倒的なリアリティと現場感を伴って語られます。

    この巻には「長期入院<後編>」「フルコース」「未熟児網膜症」の3編が掲載されています。

    掲載作の中には「3ヵ月連続刊行」の山場、「長期入院」の後編があります。10巻で前編を読んだ後、11巻で続きを読むのがどれほど待ち遠しかったことか。
    ちょっと冷却期間を置いた今、改めて読み返すと盛り上げ方に漫画らしいあざとさを感じたりするのですが、初見時は読後に少し熱いものがこみあげてくるほどで、当時の自分の熱中ぶりを少し照れながら再読しました。

    以下、各エピソードに一言ずつ。
    「長期入院<後編>」
    ドタバタしながらも無事退院に漕ぎ着けた七村さん。一方で西山さんは冷酷な事実に直面させられているところでした。
    この西山さんのエピソードは…何と言えばいいのか、自分だったら耐えられないなあ、じゃなくて、仮に西山さんの立場に身を置いてみて、その心境を想像するとそれだけで全米が泣く、というか、とにかく幸せの絶頂から突然どん底に突き落とされたわけで、振幅が大きすぎるなあと思うのです。

    とりわけ、事情を知らなかった七村さんからの「赤ちゃん元気?」という無邪気で残酷な質問に「カワイイよ」と100%嘘ではない答えを返すシーンが切ないです。本当に可愛かったんだろうなあ。

    最後にベイビーがアリサ・ローグに書いた曲が流れながらのエピローグ、というのは、もしかして映像化を意識していたのかな、なんて勘ぐってみたりしました。

    余談その1:レビュー書く前に再読してみたらラスト近くに抱っこ紐で赤ちゃん抱えて多分ヨドバシのゲーム売り場で3DSの箱眺めてる吉野さん発見w。PSP七村さんにあげちゃって失敗したと思ってるかな?
    余談その2:よく出てくる脇役「サオリちゃん」ですが、ようやくフルネームと身分判明、助産師「山内サオリ」でした。

    「フルコース」
    直前の「長期入院」が重たかった反動か、迷信に右往左往する妊婦白鳥さんに振り回される四宮先生がコミカルに描かれます。

    まあ、妊娠中に火事を見るとアザのある赤ちゃんが産まれる、なんて今どき真剣に信じている人はそうそういないとは思いますが、でも日本の人口ピラミッドが、丙午の1966年がはっきり分かるくらいペコンと凹んでいるのは紛れもない事実です。次の丙午は2026年…さすがに今どき信じている人はいないでしょう。でも、それに代わる科学の皮を被った迷信がどんどん登場しています。母乳神話やら、キャベツ湿布やら、ここは四宮先生を見習って「笑えないでしょ」と笑い飛ばしてしまいたいところです。

    妊娠中には歯科健診もあり、予防や治療についての情報は仕入れていました。盲腸についても妊婦ならではの難しさがあるようです。楽しみながら知識が増えるのは嬉しいことです。

    余談その3:「海長塩耕作」なる島耕作ネタが出てきました。10巻にもあったし、作者さん島耕作好きなのかしら…
    余談その4:外科の腹切、じゃなくて霧原先生、そのうちまた登場するかと期待していましたが、なかなか出てきません。待ってますからお願いします!

    「未熟児網膜症」
    院長回です。ただのエロオヤジではない、「ひょっとして本当にスゴイ院長」であるところを見せてくれます。まあ、根っからの金の亡者なのかもしれませんが…。こうやって脇役まで一人ひとり拾っていくあたり、プロットの作り方に並々ならぬ力を感じます。
    あと、赤西ゴロー先生、お帰りなさい。

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    2019年11月19日
  • コウノドリ(10)

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    テレビドラマ化もされた人気シリーズの第10巻。
    「ペルソナ総合医療センター」の産科を中心に、妊娠出産、赤ちゃんとお母さんを巡る悲喜劇と、主人公サクラ先生を中心とした群像劇が、綿密な取材に基づく圧倒的なリアリティと現場感を伴って語られます。

    この巻には「無痛分娩」「長期入院〈前編〉」の2編が掲載されています。

    「コウノドリ」にいつも感心するのは、そのリアルさ。もっとも、産科病院の様子は読者は詳しく知りませんから、いかにも「もっともらしく」描けているだけなのかもしれません。それをリアルに感じるのは作者の腕でしょう。この巻で感心したのは、そんな医療を提供する側ではない、患者側の描写です。母親が切迫早産で入院して突然父と幼い姉弟で暮らさなければならなくなった七村さんを巡る数々のエピソードのリアルさと言ったら。この辺りは取材も何もない、作者の実体験が色濃く反映しているような気がしますw

    以下、各エピソードに一言ずつ。
    「無痛分娩」
    「肺動脈弁狭窄」という心臓の病気を持つ山崎さんは、心臓に負担をかけないため、医療的に必要だったため無痛分娩をすることになりました。
    ところが、ばったり会った友達から、「自分のお腹痛めて生んだ子供」「無痛分娩で生むと母乳が出ない」「楽して生んで母親になろうって方が甘い」「自然に生んだ母親の愛情には絶対に敵わない」など、自然分娩や母乳育児に関してマウンティングされて唇を噛む羽目に。

    と、なんだか「発言小町」とかでよく見るような展開です。自分にとって不思議なのが、このマウンティング好きのアユミさんのことを山崎さんが「友人」と呼ぶこと。いや、アユミさんの言葉は直接山崎さんに向けられたものではありませんし、もしかしたら山崎さんもほかの話題ではその場にいない人の陰口をきいているのかもしれませんし、アユミさんもこと育児以外では明るくて楽しい人なのかもしれませんし、でも自分だったら知人に格下げだなあ。いや、自分の「友人」の定義と世間の「友人」の定義が違うのかもしれませんけれど。

    で、今回はサクラ先生が珍しくきつめにバッサリ結論を出してくれます。
    「その選択に他人がどうこう言うのは間違いです」「その友人のバカバカしいデタラメ話のせいで二つの命を危険にさらすことは絶対にできません!」
    普段は四宮先生の役回りっぽいセリフですね。

    あ、山崎さんはラスト近くで吹っ切れていますけれど、アユミさんとの仲はどうなったのかなあ…。


    「長期入院〈前編〉」
    全編中一二を争う名エピソード。

    切迫早産で入院した七村さんを軸として、七村、吉野、西山の妊婦チームと、お母さんのいない七村家の戦いが描かれます。
    病院でのお母さん同士の交流は、「出産予定日」とか「NICU」とか「双子」とかでも描かれています。今回は七村さんと西山さんの2人が切迫早産、ベッドで絶対安静なので、不安をPSP(ソフトは何だったんでしょうね)で紛らわせていた吉野さんを巻き込んで仲良くなってしまった感じです。

    そして、この「長期入院」編、前編の見どころはお母さんの突然の入院で取り残されたお父さんと6歳の娘、4歳の息子の苦戦っぷりです。
    特に保育園のお迎えの後、4歳児を連れてスーパーに行った時の様子なんて、もう自分のところとそっくり。どんなに言い聞かせようと叱ろうとその辺を走り回るわ、肉や魚のパックを触ろうとするわ、レジ待ちの長蛇の列に並んでしばらくして「うんち」宣言するわ(自分のところは、さらにこれが間に合わなかったというおまけがついたことがあります…)本当にもやしと豚コマと卵と牛乳を買うだけ、自分一人だったら5分で済む買い物が1時間近くかかって本当にヘトヘトになる様子をこれほどしっかり描きあげてくれた人は他にはいません。

    ある程度慣れたり割り切ったり制度を利用したり好意に甘えたりお金で解決したりすれば何とかなる、というよりそうしなければ何ともならないわけで、両親両方の絶対的な健康が必要条件になっちゃっている七村さん家も自分の家も、怖いなあと思うわけです。避難訓練ならぬワンオペ育児訓練、たまにはしておかないといけないかもしれません。

    ああ、もう一つ思ったんですけど、病院や子育て家庭の描写がリアルな作者ですが、「リアルな会社」はなかなか難しいみたいですね。「初芝電産」「金丸産業の荒岩さんから電話」とかでごまかしてますけど、雰囲気といい小道具といい脇役といい、薄ぼんやりした感じです。そう言えばサザエさんの長谷川町子先生も会社がどんなところで何やってるのか、全然見当がつかなかったらしいって何かで読んだことがあります。普通のサラリーマンの様子なんて、編集者もアドバイスしにくいでしょうし…。

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    2019年09月27日
  • コウノドリ(9)

    Posted by ブクログ

    テレビドラマ化もされた人気シリーズの第9巻。
    「ペルソナ総合医療センター」の産科を中心に、妊娠出産、赤ちゃんとお母さんを巡る悲喜劇と、主人公サクラ先生を中心とした群像劇が、綿密な取材に基づく圧倒的なリアリティと現場感を伴って語られます。

    この巻には「研修医〈後編〉」「インフルエンザ」「出産予定日」の3編が掲載されています。

    第8巻で登場した赤西ゴロー先生がほぼ主役を張っています。全体的に妊娠出産に関する啓蒙と、群像劇に登場する多くのキャラクターの成長が描かれている作品の中で、伸び代しかない新人研修医は成長を描きやすいからか、この先の巻でも主役級の活躍を見せることもあるようです。

    扱われている症例で印象的なのが「死戦期帝王切開」。字面だけ見ると厨二病っぽいこの術式、「心肺停止となった妊婦を分娩させ母体への血流を回復させる」「究極の心肺蘇生術」だそうです。

    以下、各エピソードに一言ずつ。

    「研修医〈後編〉」
    ゴロー先生が街中でAEDを使って心肺蘇生させた妊婦。ゴロー先生が付き添ってペルソナに搬送されましたが、再び心停止を起こしてしまいました。

    まず、「死戦期帝王切開」の描写が漫画の長所を最大限に活かしている感じで、ドラマチックです。これまで登場したペルソナの医師が全員登場しているオールスターキャスト、「無茶でも無理でもやるんだよ」「お前も産科医の息子だろ」と言い放つ四宮先生、加瀬先生の「動けよ‼」からの心電図「ピッ」そして「来た―――――――‼」。お約束多数とは言え、医療モノの見せ場をたっぷり味わうことができる展開です。
    「あいつ本当に医者になりたいのかな」と言われていたゴロー先生ですが、このことで初めて「医者になってよかったなって」思うことができたようです。サクラ先生と話しながら見せる笑顔、サクラ先生を誘ったバーでピアノを弾くエピソードで「嬉しそうな音を出してる」と言われる姿が印象的です。

    そしてその後の、ゴロー先生の実家の産婦人科から部分早剥の妊婦が搬送されたのを機に、開業産科医である父の働きぶりや気持ちを周囲から間接的に聞かされて産科医になることを決心するエピソード。初めて医者になってよかったと思った、の続き、今度は医者の中でも産科医になるかどうか、です。
    庶民にとって「医者の息子が医者になること」を想像するのはあまり簡単ではありません。他にもたくさん「社会的使命の重い職業に就いている親と、その職業に就こうか悩む子」や「父との葛藤と和解の物語」がある中、大学入試の大変さ、高い学費、親からのプレッシャーなどを潜り抜けたゴロー先生が、ようやく産科を目指すことを決意したエピソードは、『悩んだけど家業を継ぐことにした』わけで、頭ではわからなくはありませんが、自分のような庶民にとって共感するのはなかなか難しいものがあります。
    医者同士だとよくある話なのでしょうか。

    あと、ゴロー先生をJr.って呼んでいた四宮先生もJr.。後の方の巻で四宮パパも出てきますが、登場人物のバックグラウンドが徐々に明かされていくこういう展開は好きです。

    「インフルエンザ」
    妊娠中のインフルエンザ予防接種について啓発しつつ、「医者の不養生」をコミカルに描くエピソード。自分のところは妊娠中には2人で、出産後は家族全員でインフルエンザの予防接種、受けています。大きい病院だと、産科で説明を受けて、「なら打ちます」「じゃ内科で打ってきてくださいね」って難しいですよねえ…あとあれ、特別に痛い気がします。自分だけ?
    それにしても医療職って今でもここまで忙しいのでしょうか。もう少し人数を増やすことは難しいのかなって、こういう「忙しさ」エピソード読むたびに思います。

    「出産予定日」
    予定日になっても陣痛が来ないお母さん2人を取り上げて「出産予定日」について啓蒙する内容。今回はお父さん向けに仕上がっているように思います。
    予定日とは単に40週0日のことで、きっちりその日に産まれてくるわけではありませんってのは説明されれば頭ではわかりますが、でも仕事をしているお父さんにとっては、やっぱりお休みを取るためにいろいろと調整が必要なわけで、そうすると、仮置きではあっても予定日を中心にお休みを取るわけで、そうすると予定日に生まれてきてくれないかな〜って考えてしまうんです。本末転倒なのにね。
    自分のところは予定日は土曜日、父は単身赴任中だったので、予定日に生まれると都合がいいね〜と話していたらきっちり予定日に生まれてきてくれました。生まれたときから親孝行な子どもです。自分のところ仕事は有無を言わさず休むつもりでしたが、相談されて何時とは予定の立たない出産立会に何だかんだ言いながら気持ちよく送り出してくれる川上さんの上司GJです。

    あと、よく分からない迷信みたいな言い伝えを振り回す外野、凹まされてこっちもGJでした。

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    2019年09月13日
  • コウノドリ(8)

    Posted by ブクログ

    テレビドラマ化もされた人気シリーズの第8巻。あ
    産科を中心に、妊娠出産、赤ちゃんとお母さんを巡る悲喜劇と、主人公サクラ先生を中心とした群像劇が、綿密な取材に基づく圧倒的なリアリティと現場感を伴って語られます。

    この巻には「妊娠初期」「マタニティブルー」「出産から退院まで」「研修医〈前編〉」の4編が掲載されています。

    またキャラが増えました。
    研修医の赤西ゴロー先生、助産師のマキちゃん、看護師のサオリちゃん、そしてラスト近くに出てくる看護学校の学生さん。特にゴロー先生はお話の都合上、成長を描きやすい「新人」が欲しくて出したのでしょう。今後(先まで読んでしまってます)主役級の扱いを受けていくようです。また、NICU編の直後だからか、白川先生の出番が多いのが面白い。マキちゃんサオリちゃんはこれまでも出番があったようななかったような…。
    群像劇なのでキャラクターは多くなりがちで、今後ももっと増えそうです。

    以下、各エピソードに一言ずつ。

    「妊娠初期」
    妊娠初期の体調不良、特に「つわり」を巡るあれこれ。
    会社を休みにくいお母さんと、患者さんには「無理しないで」と言うくせにいざ自分が妊娠して悪阻に悩まされると根性でなんとかしようとしてしまう医療関係者である助産師(?)のマキちゃんの2人を軸に、マタニティマークの是非や上司の理解などを織り交ぜて妊娠初期の体調と悪阻について語ります。

    体がしんどいのはお腹が大きくなる前だということは当事者以外には分かりにくいことでしょうし、職場での言い出しにくさも職場の雰囲気で様々でしょう。
    そんな中で、「空気とか雰囲気とか、言われた側の気持ちとか、そんなの関係ねえ」とばかりに、患者に示しが付かない、迷惑だ、と言い切る四宮先生の強さよ。
    そうですよね、インフルエンザとかでも同じですが、誰も休むなと思っていないのに周りに気を遣いすぎる人を休ませるためには、職場にいてもらっては迷惑だ、という言葉ほど効果的なものはありません。いつもどおりサクラ先生がフォローしていますが、今回は四宮先生GJです。

    それにしても、仕事の休みにくさといったら。
    雰囲気とか空気とか評価とかなんてものと自分と家族の健康と何よりも我が子とは、そもそも比較できるものではないという至極当たり前のことを、自分は最近噛みしめています。あと、理解のない上司には、「お互い様」という言葉を額に入れて飾っておいて欲しい。

    それと、悪阻に限らず妊娠出産に関することって当事者になって見えてくることが本当に多いって思います。
    マタニティマークぶら下げている人こんなにいるって、子供ができる前はぜんぜん気がつきませんでした。
    逆に自分に経験がなかったり周りにそういう人がいなかったら…妊娠している人や子供連れに厳しい風潮って、そういう人が少なくなっていることにも遠因があるような…。子供が減って子育てがしにくくなってまた子供が減る、悪循環ですね。

    「マタニティブルー」
    下屋先生に赤ちゃんの父親の愚痴を言いに来る福山さん、初産婦で出産直後の水谷さん、3人目出産直後でいっぱいいっぱいの加納さんの3人それぞれが直面しているマタニティブルーや産後うつのお話。

    ホルモンバランスがどうとか言われるけれど、赤ちゃんと2人きりというのがまずヤバい。朝から午前中、昼下がりまではまだいいんです。明るい朝日、支援センターや公園へお散歩に出られる午前中、帰ってご飯、親も一緒になってお昼寝まではいいけれど、夕方、陽が落ち、部屋が暗くなってくるとどうにも寂しくてたまらなくなります。世界に自分1人しかいない気がしてくるのです。これはきっとあれだ、風邪で学校休んだときの気分と同じ。
    そして、ここにまだ理屈の通じない3歳と6歳の男の子が加わるとその惨状たるや想像するに余りあります。
    それにしても、赤ちゃんはともかく、3歳児と6歳児の描き分けがちゃんとできているのに感心します。作者鈴ノ木さんはこれまでずっと息子さんと向き合ってきたんだろうなあと感じました。


    「出産から退院まで」
    初産婦で急にお産が進み、自宅で出産してしまった矢沢さん。

    初めてのお産ってわからないことだらけで、うちは陣痛が始まったときこれが本当に陣痛かどうか2時間ほど夫婦で協議しつつスマホで検索していたという暢気さでした。まあ、そんなに暢気だったのは最初の2時間だけだったんですけれど。
    産科の描写、歩いている産後のお母さん、授乳の様子や穴あきクッションあたりに取材の成果を感じます。


    「研修医〈前編〉」
    産婦人科開業医の息子、赤西ゴロー先生登場の巻。
    新旧Jr.対決とか、いきなり伏線っぽい出会いとか、今後が楽しみになる展開がたくさんありました。
    手遊び的に糸結びの練習をしたりするのは医者あるあるなのでしょうか。そんなところまで取材してくるんでしょうか。感心しました。

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    2019年09月05日
  • コウノドリ(6)

    Posted by ブクログ

    テレビドラマ化もされた人気シリーズの第6巻。
    先日HDDの空き容量を確保しようと溜また録画を見直していたら、かつて録画したドラマの「コウノドリ」がすべて残っていることを発見しました。
    …どうしよう、時間がないのに見返してみたい…。

    このシリーズでは、産科を舞台に、妊娠出産を巡る悲喜劇と、主人公サクラ先生を中心とした群像劇が、綿密な取材に基づく圧倒的なリアリティと現場感を伴って語られます。

    この巻には「子宮外妊娠」「性感染症」「口唇口蓋裂」「乳児院」の4編が掲載されています。

    作者が描きなれてきたからか、絵柄が安定して洗練されてきました。メインキャラクターと主要なサブキャラクターが出揃い、舞台になっている聖ペルソナ総合医療センターの雰囲気も描きこまれ、さらにこの巻では四宮サクラ両先生のエピソードが語られ、また、これまで各エピソード限りで登場したキャラクターが再出演したりして、群像劇は深みを増します。
    もともと、この「コウノドリ」を知ったのは確か2015年7月17日(←今検索したら出てきましたw)のNHK「あさイチ」で紹介されたから。その後TVドラマの2シーズン目終了あたりまでは話題になることも多く、ノリに乗っていた感じです。
    いや、ここ最近出版されたコミックスがつまらなくなったわけではありませんが、でも四宮先生が抜けた穴は大きい…。


    以下、各エピソードに一言ずつ。

    「子宮外妊娠」
    下屋先生エピソードです。
    恥ずかしながら、「切迫流産」と同様、言葉は聴いたことがあるものの実態をまったく知らなかった「子宮外妊娠」。
    こんなに怖いものだったのですね。
    「妊娠」という言葉がつくからか、即手術をしないと生命の危険があるほどのものだなんて思いもよりませんでした。登場人物と本当に同じ。卵管から子宮に移植できないの?って思っちゃうのも同じ。

    下屋先生の言う「子宮外妊娠は妊娠じゃなくて病気」という言葉は頭ではわかりつつ、全身麻酔されながら「眠ったら赤ちゃんがいなくなっちゃう」とお母さんが涙を流す気持ちも痛いほどよくわかります。

    患者に感情的になったことに反省の弁を述べる下屋先生に、事も無げに「いいんじゃないの?友達なんでしょ?」って言えるサクラ先生がとにかく素敵です。

    「性感染症」
    1巻で「淋病」が扱われていましたが、今回はクラミジア。エピソード的にはほぼ同じです。拾ってきた旦那は、淋病のときはあっさり白状しましたが、今回の旦那は性質悪いです。
    あと、夫婦の修羅場に居合わせなければならない我が身を嘆く下屋先生がお気の毒。ついでに、せっかくのベイビーの演奏聞き逃しちゃってこっちもお気の毒。

    「口唇口蓋裂」
    四宮先生回。
    口唇口蓋裂については知識としては知っています。知り合いにきれいに治った人もいます(何やらキャンペーンガールみたいなのやってたしw)。「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」ってコミックエッセイも読んでます。
    でも、初めて聞いたときのショック、治療しながらの育児の大変さについては「読んで知っている」だけ。
    現場で診断し、ご両親、そして口唇口蓋列の赤ちゃんと向き合っている先生方の心労は大きいのだろうと思います。
    「元気に生まれてくるんだから」と表面上は冷たくあしらっているように見える四宮先生ですが、実はきちんと産後の治療のフォローまで手を回しています。お母さんにばれたときに見せる「アハッ」の可愛らしさよ。

    それにしても、四宮先生、よく6年間苦しさと向き合い続けました。
    なお、つぼみちゃんは2巻~3巻にかけて登場した喫煙妊婦の娘さん。右手にいつもウルトラマンの人形を握っていたお兄ちゃんは大きくなっていました。小1→中1くらいのイメージでしょうか。6年間ってそんな年月です。
    読み聞かせた本はどれくらいになったのでしょうか。

    ちなみに、四宮先生がつぼみちゃんに読み聞かせていたのは「しんせつなともだち」。

    「乳児院」
    サクラ先生回。
    第1巻冒頭の野良妊婦の娘さんがいる乳児院は、かつてサクラ先生が育ったところでした。
    サクラ先生はそこで「お母さん」と再会します。
    まだまだ語られていない過去はたくさんありますが、サクラ先生の人となりの一端を垣間見ることができました。喘息治ってよかったね。そして、早く「パパ」になってくれる人と出会えるといいね。

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    2019年08月28日
  • コウノドリ(4)

    Posted by ブクログ

    産科を舞台に妊娠出産にまつわるドラマを圧倒的なリアリティを持って描く人気シリーズの第4巻。TVドラマ化もされ、こちらもなかなか見ごたえがある傑作でした。

    この巻には、「救急救命<後編>」「夫のDV」「風疹」の3編が掲載されています。

    前巻の妊娠中の海外旅行や喫煙についても同様ですが、「コウノドリ」には、妊娠・出産に関する啓発的な内容が、科学的な裏付けと圧倒的な現場感から生ずるリアリティを伴って説教臭くならないように織り込まれています。
    この第4巻の「風疹」エピソードは、2015年のドラマ放映時に話題になり、さらに2018年秋に風疹が大流行したときはこのエピソードを講談社が無料でWeb公開したことがあったもので、正確であり、また「注射1本で防げる悔しい障害です」という取材元の先生の気持ちが反映されている、そんな貴重な一編です。
    1979年4月1日以前に生まれた男性が、この漫画を読んだだけで、自費で、平日に休みを取って、風疹の予防接種に行くと期待するのは正直楽観的過ぎるでしょうけれど、何か仕組みができたときに、予防接種を決意する最後の一押しには十分なるのではないでしょうか。たくさんの人に読まれるといいなと思います。

    そして、前巻から救急の加瀬先生が登場して、医療モノのエンターテインメントとしてのクオリティがいっそう上がりました。「4分…いや 3分以内に赤ん坊を取り上げろ」「四宮、滅菌手袋2枚重ねろ」「時間がない」「ここで帝王切開する」「ああ」なんてやりとり、見ただけでテンション激上がりです。内容の重たさはともかく、やっぱり救急・外科手術は医療モノの華だと思います。

    以下、各エピソードに一言ずつ。

    「救急救命<後編>」
    前巻を受けたエピソード。救急救命の緊迫したやりとりからページをめくる手が止まりません。あの四宮先生が「こんなに頑張った妊婦 放って行けるか…」と返すところまで、ひたすら胸熱。

    でも、それだけではありません。妻を取るのか、赤ちゃんを取るのかの決断を迫られるお父さんの心境、そんなお父さんを1ヶ月健診で見かけて、産科医は「頑張ってください」と声をかけることしかできない無力さを改めて感じるサクラ先生、そのサクラ先生に対するお父さんの「ありがとうございました」の一言と、その言葉に救われたサクラ先生の笑顔。

    どこを読んでも、隅々にまで人間ドラマの面白さが詰まった珠玉のエピソードです。

    そう言えば、TVドラマではお父さんのその後―父子家庭で、フルタイムで働きながら娘の育児をし、パタハラに悩まされている―が取り上げられていました。奇跡のあとに待っている日常をきちんと掬い上げるのはとてもフェアだと思います。

    「夫のDV」
    人間関係を捨て、安定した収入を捨て、家も捨ててシェルターに逃げ込む。読者としては一安心ですが、被害者が逃げなければならない…というか、社会から消えなければならない仕組みに釈然としないものを感じます。
    それどころか、そこまでして逃げたのに、被害者の住所をお役所が加害者に漏らしたという報道を見かけることもまれではありません。

    このエピソードのような夫婦間のDVだとか、児童虐待だとか、中高年引きこもりだとか、家族間のことだから、家庭内のことだからといって、そこに司直の手を入れることに躊躇している時間はもうないのかもしれません。

    「風疹」
    上に書いたように、啓発的な内容にもかかわらずあまり説教臭くないのは、取材元の先生の思いが強く、それをきちんとサクラ先生に語らせたこと、そしてハルカちゃんとベイビーの連弾というエピソードを盛り込んだことによるものだと思います。
    Webでの無料公開は終わってしまったようですが、試し読みも兼ねて続けて欲しいなあ。どうですか、講談社さん。

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    2019年07月14日
  • コウノドリ(26)

    Posted by ブクログ

    久しぶりに四宮登場。実は良い人的な配役で、きっと人気も高いはず。自分もお気に入りのキャラで、次の出番を楽しみにしていたクチ。相変わらずの存在感で満足。安定した面白さ。

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    2019年07月05日
  • コウノドリ(2)

    Posted by ブクログ

    産科を舞台に妊娠出産にまつわるドラマを圧倒的なリアリティを持って描く人気シリーズの第2巻。
    「未成年妊娠」「無脳症」「被膜児」「喫煙妊婦<前編>」の4編が掲載されています。

    中絶や妊娠中の喫煙といった身近なテーマが扱われている一方で、「無脳症」のようにお母さん(妊婦さん)とお父さん(パートナー)に重大な決断を求めるエピソードも。ハッピーエンドばかりではない現場発のプロットが多いからなのでしょうか。
    そして、当事者に重大な決断を委ねなければならない、出産においてはあくまでも脇役である産科医のサクラ先生の言う「助けられないとわかっている赤ちゃんのために 医者はその家族と一緒に悩むことはできない 僕ら(産科医)は無力だ」という言葉にものすごいリアリティを感じます。
    無脳症をお母さんに告げる直前にサクラ先生が自ら頬を張って気合を入れてから臨まなければならなかったように、産科医のお医者様は日々こんな状況に直面し、こんなことを考えながら仕事をしているのでしょうか。月並みな言葉ですが、頭が下がります。
    そして、妊娠出産って、いつ自分たちが同じように決断を求められることになるかわからなかったってことで、そういう場面に遭遇しなかったのはやっぱり奇跡だったな、って思うのです。

    この巻から助産師の小松さんともう一人の主人公と言ってもよい3人目の産科医四宮先生が登場して、徐々に群像劇の色を濃くしていきます(この巻では端役で、利益と訴訟回避のことしか考えていないように描かれている院長にすら後でドラマがあります)。そして、時には熱く時には冷静に対立するサクラ先生と四宮先生のやり取りは、今後の名物です。

    それにしても1巻にほぼ1回ずつ、読んでいて涙がこらえきれないシーンがあります。ネカフェなどでは読みにくい本です。

    以下、各エピソードに一言ずつ。

    「未成年妊娠」
    出生数が100万人を切ってなお減り続けるという報道を見ました。一方で、この巻では人工妊娠中絶が20万人とされています。最新のデータを調べると平成28年度で16万件だそうです。
    自殺者数が2万人、交通事故で亡くなった方が3千人。がんで亡くなった方が37万人。
    単純に数を比べてることに意味はありませんが、でも16万というのはそれくらいの数字です。ちょっと粛然とします。

    中高生の妊娠はドラマ等でもよく取り上げられる(確か「3年B組金八先生」にもありました)テーマですが、このエピソードは産婦人科医や妊娠させた男性とその父の視点に踏み込んでいて貴重です。元気に育っている赤ちゃんの中絶をしなければならないサクラ先生の心中が「赤ちゃんに胸を張れるくらい幸せになってくださいね」との一言に見事に言い表されていると思います。
    実際の現場で、一組一組の中絶希望者にここまで丁寧に対応するのかどうかはわかりませんが、そうしたい、という気持ちは取材元になった人たちはきっと持っているのでしょう。
    あと、お湯を入れたての「ポヤングソース焼きそば」をチラ見するサクラ先生の視線が悲しいw。

    「無脳症」
    症例としては「ブラックジャック」で読んだ覚えがあります。ただ、こちらは症例そのものではなく、医師にも救いようがない赤ちゃんの中絶を決断する母とそして父がテーマ。
    無力さを自覚するサクラ先生、どうにかして赤ちゃんを救う方法がないかと必死で模索するお母さんに挟まれて、この漫画では普段影が薄いことが多いお父さんの悩みが描かれます。生きていくことができない赤ちゃんを中絶しなかったがためにお母さんにもしものことがあったら「自分の子供をずっと憎んで生きていかなきゃいけないんだぞ」。だから中絶して欲しい。
    そんな気持ちをお母さんになかなか素直に伝えることができなくて、サクラ先生に背中を押されてそれを伝えようとする直前、玄関の暗がりで、まだ赤ちゃんが男の子かどうかわからないのにテンションが上がって買ってきてしまったグローブを胸に抱いて涙するお父さんの姿。自分のお腹を痛めることができないだけに、かえってその涙は胸に迫ります。
    1巻で同じことを書きましたが、やっぱり涙腺崩壊。

    そして、再び語られています。
    「多くの妊娠出産を見れば見るほど思う 出産は奇跡なんだ」。

    「被膜児」
    助産師の小松さんと四宮先生登場。
    サクラ先生の駆け出し時代に珍しい症例の「被膜児」でお世話になったベテラン助産師の小松さんが聖ペルソナ産院に帰ってきました。
    そして、もう一人の産科医「四宮先生って笑うんだ」と言われる四宮先生も登場します。

    「喫煙妊婦<前編>」
    ちょっと調べてみたら、平成22年の女性の喫煙率は、20台12.8%、30台14.2%。一方、同じ年の妊婦さんの喫煙率は5%。こういうデータの読み方をしていいのかどうかわかりませんが、妊娠を機に禁煙した人は相当程度いると言っていいのでは。
    そこには人間ドラマはないのかもしれませんし、この漫画でもTVドラマでも語られませんが、でも、頑張って禁煙したお母さんに拍手。

    そして、頑張っても禁煙できない妊婦さんを通じて、妊娠中の喫煙が胎児に与える影響が語られます。やっぱり夫婦揃って禁煙しないとダメだよね。

    そして、そんな妊婦さんに冷然と「タバコを止めない妊婦は 母親になる資格がない」と言い放つ四宮先生。サクラ先生も、彼が笑ったところを5年間見たことがないそうな。
    でも、そんな四宮先生も、病室のベッドで優しい表情で絵本を読み聞かせする一面があるのでした…。で次巻に続きます。

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    2019年06月26日
  • コウノドリ(1)

    Posted by ブクログ

    医療をテーマにしたエンターテインメント作品は、漫画だったら自らが医師免許を持っていた手塚治虫の「ブラックジャック」を嚆矢とし(ていると思っていたけどWikipedia見るとそうじゃないらしい)、近年では「Dr.コトー診療所」や「ブラックジャックによろしく」など数多く、小説やドラマにまで範囲を広げれば、おなじみ「白い巨塔」や、この本棚にも登録してある「チーム・バチスタの栄光」など枚挙に暇がないほどの人気ジャンルです。自分も好物でよく読みます。

    人の生死や医師という職業に賭ける使命感というドラマチックなテーマが日常的に扱われるからではないでしょうか。
    この「コウノドリ」は、そのことに加え、子供の誕生という幸福で重たいテーマが扱われているのですから、面白くないわけがありません。

    …なんて、つい偉そうに書いてしまいましたが、そんな他人事みたいな話ではなく、この「コウノドリ」では、扱われているテーマの多くが「自分事」です。幸い、医療モノのテーマになるような重篤な病気や大きな怪我、神の手を持つお医者様なんかとは縁の薄い人生を送ってきましたが、妊娠出産とそれにまつわるトラブルは、実際に直面したかもしれないものばかり。もう食いつくようにして読みました。「出産は奇跡なんだ」というサクラ先生の言葉(2巻だったかな?)が、本当に実感を持ってそのとおりと感じられます。

    リアリティのある院内の様子や症例・事例は綿密でしっかりした取材の賜物でしょう。そして、主人公サクラ先生の言葉がいちいち心に沁みます。取材に協力した医師の考えや言葉なのでしょうか。サクラ先生やそのモデル・取材元のような先生が増えるといいなと思います。

    ドラマも見ました。
    親子みんなでです!
    コミックスを読んでいた頃はほんとにちゃんと生まれてくるのかな、なんて心配だった子供と一緒にドラマを見られるなんて、とってもうれしく、膝に乗った子供が画面を見て「赤ちゃん可愛いねえ」なんて言うなんて、やっぱり奇跡だよなあなんて思いながら。
    綾野剛のサクラ先生は、最初から綾野剛をモデルにしてサクラ先生をキャラデザしたんじゃないのってくらいはまり役。星野源の四宮先生も見ているうちになじみました。そして何よりも赤ちゃんをたっぷり画面で見ることができて満足満足。再放送、しないかなあ。

    この第1巻に収録されているのは4編。
    「受け入れ拒否」「切迫流産」「淋病」「オンコール」です。

    巻が進むに従って登場人物が増え、それぞれのキャラクターがそれぞれの事情を抱えて努力し、悩み、成長していく姿が描かれる群像劇の色を濃くしていきますが、この巻で名前が与えられているキャラクターはまだサクラ先生と下屋先生だけ。

    でも、最初のエピソードの冒頭から、サクラ先生の「未受診なのは母親のせいでお腹の赤ちゃんは何も悪くないだろ」って言葉で心を鷲掴みにされました。

    ところで、サクラ先生の好物はポヨング焼きそば。
    もちろんぺヤングのもじりでしょうけれど、ぺヤングのもじりで有名だった「ペヨング焼きそば」が実際に発売されてしまって使えなくなってしまったのでやむなくこの名前にしたのかなあ、って可笑しくなりました。

    以下、各編に一言ずつ。

    「受け入れ拒否」
    未受診妊婦(野良妊婦)の話。
    上に書いたとおり「未受診なのは母親のせいでお腹の赤ちゃんは何も悪くないだろ」って言うサクラ先生の言葉が心に沁みます。赤ちゃんの身の上に重ねてサクラ先生本人の出自が語られるのですが、「人の何倍……何十倍も辛いことがあるかもしれない ……でも人一倍幸せになることはできる」との言葉も。掴みは十分です。
    あと、下屋先生はこのままでは一生ベイビーのライブには行けませんね。

    「切迫流産」
    切迫は「非常に差し迫ること」。
    ですから「切迫流産」は今にも流産しそうな状態、なのですが、恥ずかしながら流産してしまった状態だと間違って覚えていました。
    「今お話ししたことをふまえて 今日中…2日以内にお2人で決断してください 赤ちゃんを助けるのか 助けないのかです」。今後も度々出てくる「言わなければいけないことは客観的データに基づききちんと言う」サクラ先生の本領発揮。
    小さく生まれてしまった赤ちゃんがお父さんの指を握るシーンで不覚にも涙腺崩壊。

    「淋病」
    打って変わってちょっとコミカルに妊娠中の注意事項を啓発する話、かな。お説教臭さを感じることなく読むことができました。
    正直に告白して検査を勧めた旦那は、最低限の人としての良識だけは守ったんだけど、でも文化じゃねえだろうがよ。

    あと、このあたりで反響から連載が揺るぎないものとなったからでしょうか、2巻の重たいエピソードの登場人物がチラッと出てきます。

    「オンコール」
    大切な商売道具に傷をつけられちゃ困る、と帝王切開に同意しないお母さんのお話。
    帝王切開と母乳の話はどんどんやって欲しい。どんどん、何度でも。

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    2019年06月14日
  • コウノドリ(24)

    Posted by ブクログ

    ヘビーな内容だけど、悲しみ一辺倒じゃなく、かならず最後には希望を描いているのが良い。今回(21-24巻)においても、それを痛感させられました。四宮が抜けて大丈夫か!?って思うけど、新たにカウンセラーも登場して、キャラ配置の妙も相変わらず冴え渡り。24巻の養子縁組、物凄い既視感があって、何だったかずっと考えてたんだけど、やっと思い出しました。辻村作『朝が来る』だ。タイミング的には向こうが先なんで、それを原作とした漫画化?とすら思っちゃいました。まあその問題を話題に取ったら、設定できるシチュエーションが限られる、っていうのは分かる気もするけど。でもちょっとビックリしました。

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    2019年02月18日
  • コウノドリ(25)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    同性同士でも自分たちの子供を持ちたいと願った時の複雑さがわかりやすく描かれていた。あまり考えたことがない部分だったので勉強になった。
    性分化疾患もあまり身近じゃないテーマ。本当は妊娠前に知っておきたい病気でもあるのかも。
    梅毒、最近よく聞くようになった。なので、どういう病気なのかも含めて改めて知れてよかった。
    今回はどれも身近じゃないテーマだったので、へぇー、という感じ。
    次の巻の四宮先生に期待大!

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    2019年02月10日