水沢あきとのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ライトなお仕事小説が持ち味の作者による新作。
今作はいつもよりちょっとシリアスなリコール隠し問題を扱っている。
リコール隠しの真相を暴くスリル有り、
大人の男女の恋模様有り、
いつも通り一発逆転ありのツボを押さえた構成でなかなか読ませる。
……のだけど、なんというかいつもほど惹き込まれなかったかなあ。
その原因はたぶんいろんな意味で唐突だからなのだ。
主人公が子供の頃の少女の想い出を思い出す過程もヒロインに会う前なのは順番が逆だろうと思うし、
リコール隠しの犯人がいきなり殺人も辞さない犯罪を起こすところもいかにも唐突。
ラストのヒロインの秘密の告白ももうちょっと伏線を張っておくべきだったと -
Posted by ブクログ
再び民俗芸能モノ。
ちょっとチープ? 割と序盤で設定が読めてしまって、実際その通りだったのが残念ポイント。伏線が比較的ありきたりで新鮮味はなかったかなぁ。
題材や深め方が面白いからこの作者さんの作品は好きだけども、このシリーズはミステリーでいうところのトリックが甘くて楽しめないのが残念。
そして、この作品、毎回ここぞって時にまず動くのが年齢的には最年少のはずのゆきちゃんってのがなんとも(笑)主人公もっとガンバレ。ついでに、恋愛模様を絡めたいのか絡めたくないのかよく分からない微妙な加減がもどかしいんですが…七海さん、桜花さん、もっと派手に動きませんかね?
次回にも期待です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ惚れた上司はメイド喫茶のメイドさんでもあったので、無理をしがちな彼女を公私共にサポートしようと、無理を重ねるSE君の話。
SEとしても、メイド喫茶のコックとしても、滅私奉公で頑張る主人公くんは健気。上司さんは、抱え込みすぎなところが適度に焦らされる感じで、応分に可愛い。
でまあ、つまらないわけではなかったのだけど、飛び抜けて面白いというわけでもなかった。
まあ、こういう話は、くっついてしまったらだいたい終わりなので、全3巻簡潔だろう。
頑張った主人公君には、幸あれ。
なのだけど、1巻で、くっつかないとおかしい終わり方はしてるのですよね。好評につき続刊、でしょうか。