あらすじ
「―― 皆の者に命ず。この女を、土牢に閉じ込めよ」 その言葉に明応大学・民間伝承研究会の面々は戦慄した――。 太平洋上に浮かぶ九重島のとある村を訪れた一行。そこは“神”をその身におろす巫女――“オガミサマ”という女性たちを長として成り立つ、特殊な共同体であった。研究会会長・楓の知人でもある中学生・沙織が、今年“オガミサマ”となるべく儀式に臨み、研究会メンバーはその取材をする手はずだったのだが……。 かくして彼女に宿った 「何者か」 の宣託によって、楓は村人たちに幽閉されてしまう。開放を目指すメンバーたちは島のリサーチを始めるが……?
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Posted by ブクログ
民間伝承研究会が、会長の知り合いがシャーマンになるための儀式を取材に行ったところ、何かにとりつかれた彼女によって、会長が閉じ込められてしまいます。そして残ったメンバーは島について調査を進めていきます。
前巻と違い、今回は巻き込まれる話でした。
今回も読みやすく、特に最後の方は一気に読んでしまいました。
しかし、前巻ではあった主人公たちの成長を書くような場面があまりなかったりして、ちょっと物足りない感じがします。
Posted by ブクログ
今回の話は結構面白かったかな。
伝奇物って感じだった。ちょこっとSF風味だし。
それに人間ドラマがあったしね。
ミステリ的観点からもなかなか良かったのではないでしょうか。
島の伝統。島の風習。島の慣習。島の慣例。島の儀礼。島の儀式。島の秘密。
そして相変わらず恋愛成分が薄めなので……次が出るならば次こそは恋愛成分多めでお願いします。
Posted by ブクログ
再び民俗芸能モノ。
ちょっとチープ? 割と序盤で設定が読めてしまって、実際その通りだったのが残念ポイント。伏線が比較的ありきたりで新鮮味はなかったかなぁ。
題材や深め方が面白いからこの作者さんの作品は好きだけども、このシリーズはミステリーでいうところのトリックが甘くて楽しめないのが残念。
そして、この作品、毎回ここぞって時にまず動くのが年齢的には最年少のはずのゆきちゃんってのがなんとも(笑)主人公もっとガンバレ。ついでに、恋愛模様を絡めたいのか絡めたくないのかよく分からない微妙な加減がもどかしいんですが…七海さん、桜花さん、もっと派手に動きませんかね?
次回にも期待です。
Posted by ブクログ
話自体は単純で三角関係になってしまった登場人物を中心としたものだったが、そこに民俗学を取り入れているのが面白い。
前回少しだけ出ていた主人公とヒロインの三角関係はあまり出てこなかったが次の巻に決着がつくのだろうか。