喜多喜久のレビュー一覧
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1979年生まれの東大出,現在も製薬会社に研究者として勤務している作家~原因不明の難病に苦しむ者の最後の望みがURT(Ultla Rare-disease Treatment・超希少疾患特別治療)だ。日下公一郎オーナーの下で姉の治療が失敗した薬師寺千佳は,姉のフィアンセで創薬の相棒である化学合成の鬼才・遠藤宗史を慕っている。公一郎が亡くなった後の娘・貴美恵から依頼を受けたのは,エボラ出血熱らしき男性の治療薬開発だった。宝石商の父の跡をとるため,アフリカの奥地に入り込み,住血吸虫に寄生されていたのだ。持ち出していた木の葉を発酵させて呑むと駆除できるのだった。プロ野球外野手が視神経に出来た腫瘍を手
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「夏の100冊」から。東大の農学部の話で、作者は有機合成化学が専門なんだとか。大森望さんが「世界ただ一人の有機化学ミステリー作家(笑)」と紹介していた。わが娘も有機化学研究者の卵だもんだから、これは読まねば!ということで。この理由がなければ、まずご縁のない本だと思う。
だって、設定からして紛れもないライトノベル。いきなり若くて美人の「死神」が登場しちゃう。もうこういうのっていつもなら即パス。最後のケリのつけ方も、そこまでいっちゃう?という都合の良さ。正体が伏せられている「ダイアローグ」の主も、早い段階で見当がつくし。
それでも最後まで興味を持って読めたのは、大学の研究室の描き方にさすがのリ