梅棹忠夫のレビュー一覧

  • 女と文明

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    誰にでもおすすめしたい、というか、酒場に持っていってこの話題で2時間飲めるんじゃないか。

    家事、結婚、育児は比較的誰でも参加しやすく物申しやすいトピックだからこそ「燃えやすい」。当時は投書欄が「燃えた」らしいが(時代を感じる)たしかに専業主婦がスタンダードの時代にあって、この内容は「自分の仕事を否定された」と読者が感じたのも頷ける。

    家事だって仕事のように効率化して仕事を減らせ、などの話は、令和の兼業主婦にとっては当然のことだし、読んでいてなんら変には思わなかった。

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    2020年11月20日
  • 知的生産の技術

    購入済み

    若い頃自分もやっていた。

    若い頃、この場合は中学校時代と高校・大学生の頃、それぞれ形式や内容は違うが、自分もやっていたじゃないか、という思いがまず出てきました。中学校時代に使っていた用紙は、B4版の茶色く色づいた質の悪いわら半紙だった。碑文谷図書館(目黒区)でノートやメモ代わりに買って使っていた。。値段は覚えていない。何でも書きなぐったことは覚えている。授業中は、黒板の授業内容をノートに書き写すことよりも、先生が話した授業内容を一言ことも漏らさず(ここで・・・と冗談を言う)などということや、生徒たちの反応、周りの雰囲気など、克明に速記し勉強していた?
     
     高校・大学生の頃は、日常のこまごましたことを大学ノート(萬:よろずと銘打った)に記入していた。

     そんなことを思い浮かべながら、楽しく読まさせてもらいました。

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    2020年06月23日
  • 梅棹忠夫著作集12 人生と学問

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    本書は梅棹忠夫による人生・学問論である。その多くはエッセイや講演録として収録されている。これらの基底にあるものは「目的体系からの離脱」(p.5)という。こうした発言を、今日の大学の研究者は何人できるだろうか。研究には、とかく社会に対する目的・効果が求められ中で、著者の論は時代背景の違いを特に感じさせる。ただのノスタルジアとして処理するのではなく、本来的な指摘として捉える必要があると思った。また、崇高なもの、聖なるものには「実利的目的がない」(p.40)という言説に救われる読者も多いだろう。科学は神聖な領域に属しているといっているからだ。

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    2015年08月01日
  • 京都の精神

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    京都人の筆者ならではの京都論が展開されており、切り口が面白い。また筆者の語り掛ける口調が丁寧すぎる?点も京都人らしさをうかがわせる。
    京都人ではない私からすると、些か理解に苦しむこともあるが、それも全部含めて京都らしさだといえるだろう。いずれにしても、京都が日本文化を支えているのは事実だ。本書を通して、観光都市の在り方そのものについても考えさせられた。
    しばらく京都に行っていないので、また足を運んでみようと思う。

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    2014年11月06日
  • 梅棹忠夫の京都案内

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    中華思想的(著者自身が巻頭でそう言っている)京都ガイド。「観光客が京都の文化に合わせるべきで、観光課なんてものは必要ない」というくだりには賛成。観光客におもねりすぎると、どんな街でも下品になってしまう。

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    2013年08月22日
  • 梅棹忠夫の京都案内

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    京都に住んでいるからこその面白さ。
    梅棹先生然り京都人のすごいところは、こうして自分達の生活文化を言語化して、洗練された世界観を作り上げてきたところにある。
    それが京都の文化レベルの高さに結びついてきたのだと思う。

    いま京都はどこに向かっているのか。
    オペラを誘致し歩く都市にしたからといって、文化は発展するだろうか。

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    2012年10月28日
  • 夜はまだあけぬか

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    盲目なんて自分には想像もつかないような状況でも知的生産の方法が模索されていて、そのような姿勢を見習わなければならないと思た。
    あと、音楽に挑むの下りでは体系的・分析的に西洋音楽をとらえるという視座は自分にはなかったし、目から鱗だった。
    何事も分析的に物事を見るのはできるかわからないけど、頭の片隅に留めておこう。

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    2011年12月10日
  • 知的生産の技術

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    この本の中で筆者は、最初から最後まで本の全てに目を通したものを「読んだ」と表現している。そういう意味において、私はこの本を「見た」にすぎない。本の一部分だけに目を通した時には、「読んだ」とは表現しないそうだ。
    今回は内容をさらっと見るだけにとどめたので、控えめに言っても、感想といえるほどのことはない。メモにとどめる。
    食事と読書がイコールとの考え方には、賛成。
    また機会があれば再読したい。

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    2026年09月14日
  • 知的生産の技術

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    京大式カードの提唱者 時代の変化もあり、全てのアイデアを取り入れることはできないけれど、『日々の発見を記録し操作することで、新たな発見と創造につなげる』という知的生産の骨子は、現代でも数多発行されている勉強術やノート術の礎であるように思う

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    2026年07月24日
  • 知的生産の技術

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    息子へ)
    今、巷には勉強法や仕事術(整理術、手帳の取り方、発想法)に関する本が溢れている。それは、知識や情報の価値が、これまでより高まっているからだと感じる。君が大きくなると、今まで以上になると思う。

    知識や情報自体の価値というより、それをどう利用できるか?が価値を生む。それができなければ、いいお給料はもらえない時代になるだろう。

    この本は、パソコンが世にまったく存在していなかった時代の1969年に書かれた本で、知識や情報を活用するノウハウを書いた本としては、もっとも最初の頃の本といえる。
    さすがに時代の流れで、今では役に立たないことも書かれているが、(タイプライターの活用方法など、、、)
    それでも、学ぶことが多い。
    たとえ世の中が進歩しても、人間のあたまは進化していない。
    ・書くということの効能
    ・読書の2重読みのすすめ
    ・文章構成の方法
    ・ライフログ(日記)の効能
    など、本書から学ぶことは少なくない。
    知識の利用術を書いた本の原点・歴史を知る上で、是非、この本を読んでみてほしい。

    (お父さんの本の買い方)
    BOOK・OFF:400円
    (読め、もしくは、読むな)
    読みたければ読め
    (君が・・・歳のころに)
    君が20歳の頃に読んでほしい。

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    2026年07月06日
  • 知的生産の技術

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    これまでも同じ現象によく遭遇していたのだが、今仕事でまさに、大量の情報を集めて勉強したのはいいが情報量に埋もれて自分の考えがまとまらなかったりアイディアにまで昇華しきれなかったりという状態になっており、藁をも縋る思いで手に取った本作。作者の言わんとするアイディアの生み出し方、思考の体系化の手法は分かった。でもこれ物理的なカードでなくて、デジタルでやれないかしら。作者の志を継ぐ誰かがテクノロジーを使った現実的なやり方を開発してくれていることを願うばかり。

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    2026年04月29日
  • 知的生産の技術

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    知的生産とは、新旧のさまざまな情報をもとに、それぞれの能力を駆使して新しい情報をつくること。
    この情報は蓄積されるにつれ、できるだけ障害を取り除いて、なめらかな水流をつくっておくことが大事。
    成果については子どもの頃から教わるのに、そのプロセスや技術はなかなか教わらない。

    手紙や文章の書き方、タイプライターなどの技術進化について、「陰翳礼讃」に通じるところがあって興味深い。

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    2026年02月03日
  • 知的生産の技術

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    溜まった書類や写真、資料の整理の仕方について重点的に書かれた本である。
    後半に本の読み方や文字の書き残し方についても書かれているが、こちらは補足程度と考えていいと思う。今のようにPCやスマホといった電子機器がなかった時代の話なので現代には通用しない。

    そんな感じで、書かれた時期が古いため今の技術や状況からすると適切ではない部分もあるが「溜め込んだ情報を死蔵させないためにどうすればいいか」は、ツールが変わっても共通する問題である。その点さえ理解していれば、現代でも十分に応用が可能だと思う。

    事務的書類と資料は分けておくこと、後々情報を組み合わせやすいように細々と分類しないこと、整理と整頓は別であること。整理(すぐに情報を取り出せるようにシステム化する)されているのであれば、整頓(美しく並べること)は二の次でいい。使った資料は必ず元の場所に戻すこと。

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    2026年01月30日
  • 知的生産の技術

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    昔読んだのを再読。
    アイデアを組み合わせて何かを検討するならカードも良いけど、組み合わせて繰る必要がなければ、カードはむしろ読み返しにくいかもしれない。
    コモンプレイスブックのようにノートに書き連ねると、あとから読み返す時にノンジャンルゆえの意外な出合いが楽しかったりする。
    小さな記録の断片ならカード、割としっかり書き残すならノート。とか、あとから読み返す時のことを考えつつカードとノートを使い分けようと思った。

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    2026年01月12日
  • 知的生産の技術

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    どんなに素晴らしい情報(素材)をインプットしたとて、それを上手く活用するためには工夫が必要である。ましてや、知的生産するための妨害などあってはならない。活かすも殺すも工夫次第。

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    2025年12月26日
  • 知的生産の技術

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    知的活動の技術の考察エッセイ

    メモのとり方、カードの利用法、整理の仕方、読書論、印字方法、手紙、日記、原稿や文章の書き方について。
    現在では既に様々なノウハウやツールができているが、当時のそれにまつわる過程が窺えるのが興味深い。

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    2025年06月19日
  • 知的生産の技術

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    情報をインプットし、アウトプットすることについて述べた本。キーワードは、京大型カード、整理、読書、タイプライター、文章など。
    本書で扱っている範囲は、『考える技術・書く技術』 (板坂元/著)と同じだが、本書の方が、問題提起が多く、より啓蒙的である。

    この本はハウツーものではない。問題に目を向けさせ、読者自身でその問題を解決するように促すのが目的だ。そのことは本書の「まえがき」に明確に書かれている。

    よんでいただいたらわかることだが、この本は、いわゆるハウ・ツーものではない。この本をよんで、たちまち知的生産の技術がマスターできる、などとかんがえてもらっては、こまる。研究のしかたや、勉強のコツがかいてある、とおもわれてもこまる。そういうことは、自分でかんがえてください。この本の役わりは、議論のタネをまいて、刺戟剤を提供するだけである。
    (中略)
    知的生産の技術について、いちばんかんじんな点はなにかといえば、おそらくは、それについて、いろいろとかんがえてみること、そして、それを実行してみることだろう。たえざる自己変革と自己訓練が必要なのである。(p20)


    本書が書かれたのは1969年。もう半世紀以上も前なので、ここで挙げられている問題のほとんどは、テクノロジーの進歩によって解決している。特に、書く、印刷するなどの問題は、パソコン、スマホなどの電子機器の普及によって鮮やかに解決されている。

    よって、本書の価値は発行当時と比べ、だいぶ下がっている。現代人がこれから本書を読む価値があるかと言えば目的による。

    「知的生産の技術」を身に付けようとするのであれば不要だろう。自分なりの「知的生産の技術」を考えたいのであれば、ヒントが得られるかもしれないので読む価値がある。
    私のお勧めは、楽しみのための読書だ。昭和の知識人の戦いの一コマを、垣間見るためであれば十分に読む価値はある。近ごろの新書に比べると内容は濃い。ローマ字国字論、ひらがなタイプライターの開発など、興味深い話も多い。

    楽しみのための読書なら、本書の価値は変わることがないだろう。50年以上も、版を重ねているのもその証拠だ。

    読書の技術では、「読む」と「見る」を峻別していたのが印象的だった。

    本は、「はじめからおわりまで読む」ものである。はじめからおわりまで読んだ本についてだけ「よんだ」という。ななめよみで一部分だけ読んだ場合には「みた」ということにしている。そして、「みた」だけの本については、批評をつつしむ。しかし、世の中には「みた」だけで本がかたられることが少なくないようである。新聞や雑誌の批評・引用・紹介の中には、とうてい全部を読んだうえでなされたとは信じがたいものが出てくる。なかには、その本でのべられていることの正反対が「紹介」されたり「引用」されたりする。(p101-102を編集)


    最後に、このレビューは、本書を「はじめからおわりまで」読んで書いたことを付け加えておく。

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    2025年03月24日
  • 知的生産の技術

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    内容は、時代が時代だけに半分くらいは古びて今はもうどうでも良い(タイプライターとか)
    ただ、本質的に学び、考え、出力するという大きな一連の流れとしては普遍性がありそう。

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    2025年01月02日
  • 文明の生態史観 増補新版

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    考察の対象をアジア、欧州、北アフリカに限定し、西欧と日本の東西両端を第一地域、それ以外を第二地域として世界史を説明した本です。

    第二地域は、文明の発祥地だが、常に乾燥地帯の遊牧民からの侵攻を受けて発展が阻害されるが、第一地域は、優れた文明が伝播する程度に第二地域に隣接する一方で、遊牧民の侵攻から逃れられる程度に第二地域から離れているため、発展した。。大まかにまとめるとこんな感じの理論と理解しています。さらに、広大な第二世界をインド、中国、ロシア、イスラム•地中海、東南アジア、東欧に区分して、それぞれの特徴を論じています。

    元々、この本を読む前に著者の「文明の生態史観」という考えを知り、それを詳しく知りたいと本書を読みましたが、全体的にエッセイ的なテイストであまり体系的に生態史観が説明されておらず、少し物足りませんでした。

    理論そのものについては、数十年前の日本でやりがちだった、西欧文明に羨望を抱く一方で他のアジア諸国を下に見て、「日本はアジアの中でも特別で西欧に近い」という論理になっていないか注意しながら読んでいましたが、そういう理論ではなく、新しい観点から世界史の整理を試みた理論だと思います。ただ、「インドや東南アジアって破壊的な影響を遊牧民から受けたっけ」など、理論の骨子となる部分に疑問がありますし、いくら何でも第一地域と第二地域の二元論で語るのは大雑把すぎる気もします。

    正確かどうか、或いは有用かどうかは私の知識では分かりませんが、総じて言うと、非常に面白い考え方だと思いますし、何より著者自身が考えてこうした新しい視点を考案できるのはすごいと思います。

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    2024年12月28日
  • 知的生産の技術

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    最近の情報整理本も、結局はこの本と大差ないことが書かれている。
    古い本ではあるが、現在における、PC、スマホやiPad等での情報整理に置き換えれば、まだ読む価値があるかも知れない。

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    2024年09月02日