梅棹忠夫のレビュー一覧

  • 梅棹忠夫の京都案内

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    京都に住んでいるからこその面白さ。
    梅棹先生然り京都人のすごいところは、こうして自分達の生活文化を言語化して、洗練された世界観を作り上げてきたところにある。
    それが京都の文化レベルの高さに結びついてきたのだと思う。

    いま京都はどこに向かっているのか。
    オペラを誘致し歩く都市にしたからといって、文化は発展するだろうか。

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    2012年10月28日
  • 夜はまだあけぬか

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    盲目なんて自分には想像もつかないような状況でも知的生産の方法が模索されていて、そのような姿勢を見習わなければならないと思た。
    あと、音楽に挑むの下りでは体系的・分析的に西洋音楽をとらえるという視座は自分にはなかったし、目から鱗だった。
    何事も分析的に物事を見るのはできるかわからないけど、頭の片隅に留めておこう。

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    2011年12月10日
  • 知的生産の技術

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    知的活動の技術の考察エッセイ

    メモのとり方、カードの利用法、整理の仕方、読書論、印字方法、手紙、日記、原稿や文章の書き方について。
    現在では既に様々なノウハウやツールができているが、当時のそれにまつわる過程が窺えるのが興味深い。

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    2025年06月19日
  • 知的生産の技術

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    情報をインプットし、アウトプットすることについて述べた本。キーワードは、京大型カード、整理、読書、タイプライター、文章など。
    本書で扱っている範囲は、『考える技術・書く技術』 (板坂元/著)と同じだが、本書の方が、問題提起が多く、より啓蒙的である。

    この本はハウツーものではない。問題に目を向けさせ、読者自身でその問題を解決するように促すのが目的だ。そのことは本書の「まえがき」に明確に書かれている。

    よんでいただいたらわかることだが、この本は、いわゆるハウ・ツーものではない。この本をよんで、たちまち知的生産の技術がマスターできる、などとかんがえてもらっては、こまる。研究のしかたや、勉強のコツ

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    2025年03月24日
  • 知的生産の技術

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    内容は、時代が時代だけに半分くらいは古びて今はもうどうでも良い(タイプライターとか)
    ただ、本質的に学び、考え、出力するという大きな一連の流れとしては普遍性がありそう。

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    2025年01月02日
  • 文明の生態史観 増補新版

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    考察の対象をアジア、欧州、北アフリカに限定し、西欧と日本の東西両端を第一地域、それ以外を第二地域として世界史を説明した本です。

    第二地域は、文明の発祥地だが、常に乾燥地帯の遊牧民からの侵攻を受けて発展が阻害されるが、第一地域は、優れた文明が伝播する程度に第二地域に隣接する一方で、遊牧民の侵攻から逃れられる程度に第二地域から離れているため、発展した。。大まかにまとめるとこんな感じの理論と理解しています。さらに、広大な第二世界をインド、中国、ロシア、イスラム•地中海、東南アジア、東欧に区分して、それぞれの特徴を論じています。

    元々、この本を読む前に著者の「文明の生態史観」という考えを知り、それ

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    2024年12月28日
  • 知的生産の技術

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    最近の情報整理本も、結局はこの本と大差ないことが書かれている。
    古い本ではあるが、現在における、PC、スマホやiPad等での情報整理に置き換えれば、まだ読む価値があるかも知れない。

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    2024年09月02日
  • 知的生産の技術

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    本質的なところはおもしろい。ロストテクノロジー的な話も多いが、カードを使った情報整理は見直されるべきかも。インターネット時代、AI時代に適応した版が読みたい。

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    2024年03月31日
  • 文明の生態史観 増補新版

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    日本と西ヨーロッパを第一地域、それ以外の旧世界を第二地域とする考え方、また第一地域において早く近代化が進んだ背景は興味深かった。一方で、その内容はYouTubeである程度知っており、それ以外ど新たにおっ!と思う内容に出会えなかったのが残念。また読み返したい

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    2024年03月31日
  • 知的生産の技術

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    規格化と標準化が必要。
    乱雑な規格だと分類が整理できない。
    切り抜きなど現代ではアナログな方式ではありますが、紙書類があふれてしまう人は試す価値があります。

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    2024年01月20日
  • 京都の精神

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    ネタバレ

     京都を語るということは、日本文化を語ること。京都人、梅棹忠夫氏が日本文化の真髄を紹介されています。「京都の精神」、1987.8刊行、2005.9文庫。①ひとつのイデオロギーである京都中華思想(1200年の蓄積)②幕藩制の外にあって生きのびてきた日本における唯一の都市 ③京都は京も都もミヤコで、一国の首都ということば。東京は行在所(あんざいしょ)。遷都令は出されていない。④京阪神と並べるのがおかしい。センターは京都。大阪や神戸は京都の衛星都市。⑤京都は日本の文化的統合のシンボル。

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    2023年11月10日
  • 知的生産の技術

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    ・表面上の技術は今の時代もっと適しているやり方があるとは思うが、考え方という意味で学びは多い。
    社会人になりたての者に是非読んでもらいたい。
    ・この様な考え方を今から50年以上前に持っている人がいた事に驚く。

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    2023年06月07日
  • 知的生産の技術

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    ●一分野マスター読書「情報収集・活用」13冊目。メモは京大式カードに書く、1枚に一項目というのは有用そう。ただ記録はノートを使いたいので「カードを使う」こと以外を活かそうと思う。読書記録は著者にとっての大事なところではなく、自分にとって面白いことを記入するというのは、自分の頭で考えるというのを意識しないとだと感じた。

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    2023年03月02日
  • 知的生産の技術

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    知的生産への敬意。梅棹先生でさえ物忘れをして何度でも【大発見】をしてしまう、だからカードでの整理が必要、との話に安堵する。
    デジタル化の時代、どう情報を整理すべきか。

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    2023年01月29日
  • 知的生産の技術

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    時代を越えて参考になる!と手放しでは言い難く、さすがにデジタルに取って代わられた部分も多い。
    カードという単位で情報を管理する考え方は大変すばらしいものと賛同はできるが。
    タイプライターで頑張っているところなどは微笑ましく読める。

    日本人が手紙を書かなくなったのは内容第一主義で形式を否定してしまったからではないか、
    特別な才能のない普通の人間にとっての情報交換手段として手紙が復権するには、形式を再建するしかないと書いていて、
    これは「お世話になっております」のビジネスメールを完全に予見していると思って感動した。

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    2022年11月07日
  • 知的生産の技術

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    本を読んでいると、知識が定着していないことに気がついた。最近は、メモを取り定着しやすいように心がけていたがなかなか上手くいかない。本書は、同じような悩みをもつ人が問題点を認識するのに役立つだろう。

    そもそも、私が無意識に求めていたことは、著者の言う、「追随的読書や批判的読書ではなく、創造的読書の方法」だと思った。本書には、知的生産の技術、その中でも整理についての技法がしっかりと書かれており、整理することの重要性を再認識した。

    現在ではIT技術の発展により、Eメール等が普及しており、この本が書かれた当初の環境と大きく異なっている。それでも、著者の考え方が通用しない訳でなく、この考え方を基に、

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    2022年09月07日
  • 知的生産の技術

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    現代における反知性主義の起源をアメリカにおけるキリスト教の変遷を軸に読み解く書。

    ニューイングランドにおけるピューリタニズムの運営上の変遷を基盤として起こったアメリカの独立戦争。
    独立宣言にも代表されるように、そこから根付いていった「特権を認めない」という形でのラディカルな平等への熱狂が反知性主義へとつながると筆者は主張する。

    本来の反知性主義とは既存体制に対して別軸を打ち立てることによる建設的で知性を要求する行為であるはずが、反知性主義が大衆化することで既存体制を破壊することだけが目的と化している事態を憂慮している点では私は筆者と考えを一にする。

    本書は、オルテガ・イ・ガセットが「大衆

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    2022年08月28日
  • 知的生産の技術

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    学校は知識は教えるけれど、知識の獲得の方法はあまり教えない、という部分に共感。
    学びの場において、学びの方法について教えることに関して、疑問を持つ先生は多いのかもしれない。
    しかし、中学になったとき、高校になったとき、それぞれの教科担任が、習得方法を伝えることで、学びが定着しやすいと思う。成績の良い子は頭が良いだけではなく、学び方を知っている。

    本書では、知的生産の技術をマスター出来ると思われては困る。刺激を受け、自分でいろいろ考えて、実行し、試行錯誤して、自分なりの知的生産の技術を編み出してもらいたい、という願いが書かれていた。

    考え、実行し、改善し、オリジナルな技術を発見することが、知

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    2022年07月10日
  • 知的生産の技術

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    日本では知識は教えるが知識獲得の方法やましてや知的生産の技術は大学ですら教えないということで、筆者のその技術をエッセイ風に書き記したもの。
    情報を記録、整理する方法、読書、日記、原稿の書き方などを解説。
    ネットのない時代なので使っているツールについてはやや内容が古いが、
    「情報×知的処理→知的生産」など、概念は今でも十分通用するし、
    未だにできていない人がほとんどと思いました。
    必ず読む必要があるわけではないが時間があればどうぞ。

    それにしても京大型カードの存在に京大にいた時は全く気づきませんでした。
    周囲の同級生も誰も使っていなかったと思います。

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    2022年01月05日
  • 女と文明

    購入済み

    時代を感じる

    自分が子供の頃かそれ以前の時の話だなぁ、と読みはじめて思いました。なんだか受け入れられないなぁ、と途中で飛ばして上野千鶴子さんのあとがきを読んでみました。すると"なるほどー"と少し印象が変わってきて、著者は皮肉とユーモア好きではないかと勝手に想像しつつ、また読みはじめました。それは別にして、この頃にアフガニスタン等で仕事してすごい人だなと思いました。

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    2021年09月04日