人生における有益とは何か? 何が有益で何が無益だということを、いったい、だれが決めるのか? いまこそ既成の価値観へ問いを発しなければならない。文明の宿命的進化にブレーキをかけ、「目的の体系」を脱し「無」にかえる、まさにこの「逆進化の発想」が求められているのだ。その「目的の体系」から「逆進化の発想」へ転換するなかにこそ、真の生きがいを探索するすべがある。安易な処生術や精神修養的生きがい論をくつがえす、衝撃の書。あなたの生きがいを真につかみ直そう!
Posted by ブクログ 2014年02月21日
「生きがい」というテーマについて語った講演などをまとめた本です。
「創造」を至上の価値として走り続けた明治以降の日本をふり返りつつ、老荘思想をヒントに「無為」の生き方に新しい可能性を見ようとしています。
少し前に、ひたすら前へ向かって走ることを良しとする勝間和代と、そうしたレースについていくこと...続きを読む